ちょっと見ないな、と思っているうちに東京進出されていて驚いた。
昨年はついに「徹子の部屋」にも出演。勝手ながら自分のことのようにうれしかった。
番組中でもこの本のことにも触れられていた。とても感激して読みたいと思い、すぐに図書館で予約。
1年近く待って、ようやく順番が回ってきた。人気があるのも納得、とても素晴らしい本だった。
◆目次◆
プロローグ
第1章 「不運のとき」が「幸福」を準備する
第2章 美しく見られてこそ自分は変わる【印象を見違えるほどよくする所作の鉄則】
第3章 幸運を導く「転機・選択の法則」
第4章 運気をアップするコミュニケーションの秘訣
第5章 「神秘と不思議」の力を借りる
エピローグ
「徹子の部屋」でも紹介されていたエピソードだが、実は小さい頃、5人きょうだい*1でミカさんだけがなぜか不細工。とてもコンプレックスを感じていたそうだ。
お母様が、そんなミカさんに「4つの魔法」を教えてくれたという。
1.姿勢をよくする
2.口角を上げる
3.相手の目を見て話す
4.人の話をちゃんと聞く(P11)
まだ保育園児だったミカさんは鏡の前で一生懸命練習、少しずつコンプレックスを克服したそうだ。
その後もこの教えはミカさんの支えになっている。
ミカさんの半生は、テレビの「きれいで感じのいい人だな」というイメージとは大違い。壮絶と言ってもいいほど逆境の連続だ。
ご両親は韓国から大阪への移民、4畳半一間で家族7人暮らしていた時代があったり、ようやくお店を出したと思ったら火事で全焼したり、優しかったお母様もミカさんが10代の頃に亡くなっているという。
でも、その壮絶な話がカラッと明るく語られているので、不思議に重さや辛さは感じないのだ。
生まれや家庭やお金のことで自分は不幸だ、と思っている人がいたらぜひ読んでみてほしい。言い訳できなくなってしまう。
ミカさんにはそれだけ前向きで強いバイタリティーがあったのだろう。
モデルになるまでの話もすごい。断られても断られても粘り強くモデル事務所に通い続けて認めさせてしまうとか、単身パリに渡って一度は玉砕しているとか*2、確かに願えば叶うんだけど、すごい行動力が必要なのね、と妙に納得してしまう。
そんな逆境の人生を切り拓いた鍵は「流れに乗る」こと。順調だった仕事を休んで韓国に留学したタイミング、東京進出のタイミングなど、うまく流れをつかんでステップアップした印象だ。
流れに乗るコツもいろいろと紹介されている。
その結果、ミカさんは素晴らしいパートナーに巡り会って結婚されているので、出会いがないとか、人生膠着状態でなかなかうまく行かない、という人にもいい本だと思う。
私が一番熱心に付せんを貼ったのは、所作について書かれた第2章。
顔のつくりの美醜ももちろんあるが、人の美しさはそれだけではない。所作やマナー講座の講師もされていたミカさんが教えてくれる「美しく見えるポイント」を磨けば、「幸せ美人」に近づけるのだ。
さらに、心がきれいだと美人度も上がる。そのための考え方のヒントもたくさんあるので、見た目に自信がない人も「後天的美人」は目指せる。
「美しくなる→幸せオーラが出る→ハッピーな人生」という素晴らしい流れを体現しているアンミカさんが書いた本、これ以上説得力のある本もないと思う。
「美しさなんてずいぶん前に棚に上げたままホコリをかぶってる」という私のような人や、コンプレックスだらけで先に進めない、と悩んでいる人はぜひどうぞ。
こういうジャンルの本は“上から目線”で悲しくなってしまうものもありますが、この本はアンミカさんのバイタリティーがもらえて前向きになれます。「1冊で2度美味しい」のでおすすめです。
私のアクション:「一言語一動作」を意識する
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
「胸の目で相手を見る」(P68)
胸に目があると意識して、相手に向けるようにする。
「胸の目」で相手と接するのは、「オープンハートの原理」と言い、「私はあなたに心を開いていますよ」という印象を相手に与えるため、そこに和らぎが生まれる。
ここまでなら目をそらしてもOK(P70)
人と話をする時に、じっと相手を見つめるのが辛い時の方法。
相手の自分の間に道があると思い、どうしても目をそらしたくなったら、その道幅の範囲内、縦のラインでそらすとよい。
テーブルを挟んで人と向き合う時は、手をテーブルの上に置くのが基本(P73)
テーブルと体の間には握りこぶし1個半くらいの空間を作るとよい。そして、背筋を伸ばして組んだ両手を体の前に置く。こうするととても美しく見える。
テーブルの上に手を置くと、体を支えるつっかえ棒にもなるので楽。
呼吸を整えて自分の軸を定める(P76)
心に余裕がないと感じている時は、鼻から呼吸をしてみる。
鼻から深ーく息を吸い、吐く時は口から細ーく長ーく。
この時、自分の中心を定める意味で、丹田を意識するとさらに効果的。
焦っている時だけでなく、1日に何度かくり返し習慣にするのがおすすめ。
拾うものにはできるだけ近づく(P80)
床に落ちたものを拾う時、腰を曲げて手を伸ばし「ひょいっ!」と拾い上げると、見た目が美しくないばかりか、腰に力が入って骨格が歪む原因にもなる。
ものを拾う時は背筋を伸ばしたままで腰を落としてしゃがみ、ゆっくりと拾うのが、エレガントに見える基本。
ものを扱う時は、脇を締める(P80)
床に落ちたものを拾うにしても、ティッシュを取るにしても、ものを扱う時は、脇を締めるのも所作がキレイに見えるコツ。
美しく見せるには「一語一動作」(P82)
約束の時間に遅れて大急ぎで駆けつけた人が「すみません、すみません」と言いながらぺこぺこ頭を下げるのは感じが悪い。
まず「すみません」と相手の目を見ながら謝り、次に深々と頭を下げられたら、待たされた人も誠実な印象を持つ。
「一語一動作」を心がければていねいに見え、「感じのいい人」という印象を持ってもらえる。
「経験すること」を恐れない(P105)
※ある大物アーティストのことば
「経験したことは、たとえ失敗に終わったとしても、“経験”という宝になって必ずどこかで活かすことができる。……でも、不安だからといってやらなければ、ずっと後悔する。そればかりか、自分がやりたかったことを経験して成功している人を見ると、“妬み”になると思う。だからやった方がいいんだ」
「たら」「れば」を口にしなくて済むよう、心の底からやりたいことは実践する(P120)
仕事が絶対にうまくいく3つの条件(P130)
※アンミカさんのお父様の言葉
「自分がワクワクすること、人の役に立つこと、人を笑顔にできること、を探しなさい」
アンミカさんのお母様の口癖(P134)
「起きたことは過去のこと。過去を振り返ってくよくよしても始まらない。“今”が未来を作るのだから、今を楽しく生きないと」
“執着”をうまく捨てている人ほど幸せになっている(P134)
うまくいっている人とそうでない人の一番の違いは「執着」。執着をうまく捨てている人ほど、幸せになっている。
「ストレスを解消する唯一の方法は感謝すること」(P140)
※ストレスという概念を作ったハンス・セリエ博士のことば
自分を浄化したければ祝福する(P215)
心の底から祝福すると清らかなパワーが出るため、自分を浄化することもできる。
自分を清めたいなら、塩を盛ったりするよりも、人を祝福することが一番!