毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

日本発「箱」の物語とは☆☆☆

ただ、私が読んだ過去の2冊*1とはかなり毛色が違う。
というのも、この本はアービンジャー・インスティチュート・ジャパンの人が書いたものだからだ。


 

◆目次◆
はじめに――あなたは「箱」に入っている?
第1のワーク 苦痛に満ちた箱の中の世界
第2のワーク 箱に入る些細なきっかけ
第3のワーク ところで箱って何だ?!
第4のワーク 職場の人間関係を見なおす
第5のワーク 家族の、それぞれの箱と向き合う
第6のワーク 誰にも触れられたくない堅い箱
第7のワーク 箱の外の世界で生きる
おわりに――小さなイライラから大きなトラブルを引き出さないために

先に読んだ2冊は、どちらも翻訳もので、設定も内容もいかにもアメリカらしかった。
それに対し、こちらは日本が舞台。日本人しか出てこないので、日本人にはなじみやすいかもしれない。

ただ、せっかくの「箱の法則」なのに、「よくある自己啓発本」的な展開のせいで既視感があり、“すでにお腹いっぱい”という反応になってしまい、うまく頭に入ってこなかった。

 

よくありますよね?いろんなことで壁にぶつかっている主人公の前に偶然現れる謎の人物=メンター。成功者らしいのに妙に気さくなその人に、気がつけばいろいろと悩みを話していて、宿題を出され、それをくり返すうちにブレイクスルーが訪れる。
まさにそんな感じなのだ。

もちろん、「箱の法則」はきちんと解説されている。順を追って体験する主人公の姿を見ていれば、スムーズに理解できると思う。

 

ただ、私の場合は先に2冊読んでしまったので、この本で初めて「箱の法則」に触れたとしたらどのくらい理解できるものなのか、残念ながら想像がつかない。
自分の小さな「箱」から脱出する方法』を読んだ感動が、もしこちらを先に読んでいたら同じように得られたかと言われると、ちょっと違う気もする。

 

世の中には、「翻訳ものがまったくダメ」という人がいる(家族がまさしくそのタイプ)。そういう人には、この本がいいと思う。字も大きくてすぐ読める。
完全にストーリーになっているので、「おはなし」として読めるというのも、ハードルが下がっていると思う*2

 

でも、それ以外の人や、仕組みからきちんと理解したい人には、『自分の小さな「箱」から脱出する方法』をおすすめします。

※この本のメモはありません


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*1:あと1冊、「実践編」がありますが未読です

*2:前の2冊は、主人公が講義を受けるシーンが大半で、それなりにボリュームもあります