マラソンシリーズ最終巻となってしまって少し残念だが、噛みしめながら読んだ。
◆目次◆
プロローグ 3人の憧れの大会は…
1 ワインを飲みながら走るメドックマラソンへGO!
2 憧れの東京マラソンにボランティアで参加したよ
3 記念すべき第1回大会海沿いを走るグアムマラソン
4 大自然に囲まれて…バンクーバーマラソン
5 みんな揃ってゴールを目指せ!雨の台北マラソン
あとがき
タイトルの通り、東京マラソンのボランティアをされたエピソードを除き、なんとすべて海外の大会にエントリー、という超豪華な内容。
早めに現地入りし、レース後は観光もできるゆとりある日程、ハーフに出場するためにグアム*1まで行けてしまう資金力*2、「いいな〜、うらやましい」とずっと思いながら読んだせいか爆笑度はちょっと低めだった。
まずは最大のイベント、フランスのメドックマラソン出場。
メドックとはワインの有名な産地・ボルドーにある。メドックマラソンはブドウ畑の中を走り、有名シャトーの給水所ならぬ「給ワイン所」で個性豊かなワインを飲めるというワイン好きにはたまらない大会なのだ。
この大会に、のりこさん、かとうさん、たかぎさんの3人でエントリー。3人揃って出るのは『マラソン1年生』の初フル、ホノルルマラソン以来だったそうだ。
あいかわらずのマイペースな3人組、さまざまなどたばた(?)に巻き込まれながらも楽しく走れた…のだが、たかぎさんには「もやもや」が残るレースとなる。
この「もやもや」が、たかぎさんの連続海外遠征のモチベーションになって行く。
前後の観光なども含めて書いてあるので、マラソン以外にも楽しめるポイントがあり、そこそこ行った気になれる。私はカナダと台湾に行きたいのにまだ行けていないので、楽しく読めた。
また、大会の合間にキックボクシングをしたり、ジムに通ったり、ぎっくり腰を起こして治療院に通ったら体の問題点を指摘され、その改善に努めたりと興味深い体験もいろいろ。
たかぎさんの素晴らしいところは、人との出会いがどんどん広がっていくこと。今回も、姉御肌で素敵なゆみこさん、台湾の出版社4人のチームなど、魅力的な人たちが登場する。
もちろん、金哲彦さんもバンクーバーマラソンで颯爽と現れるので、ファンの方はお楽しみに(しかも、相変わらずの姿勢のよさ)。
レースに出た人の体験談はこれから走りたい人にとって参考になるありがたい情報だ。それが海外となれば、さらに貴重なものだと思う。
これから出てみたい人はもちろん、どんなものか知りたい人、出た気分を味わいたい人はぜひ読んでみてください。
※この本のメモはありません
参考:たかぎさんのインタビューが読売新聞のサイトで読めます※一部ネタバレあり。
走るを語る:イラストレーター・たかぎなおこさん(1)
※加藤さんも登場します
※(10)まであります→走るを語る
(スクロールしていくとたかぎさんのリストが出てきます)
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