毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

バカはこじらせなければ大丈夫☆☆☆☆

※文庫版あり→『自分はバカかもしれないと思ったときに読む本 (河出文庫)』(¥691)

99.9%は仮説』の著者、竹内薫さんの本。
仕事でミスが続き、「もしかしたら自分は思っているよりバカなのかも…」と青ざめいた時にこの本のことを知った。
ブクログでの評価も高いので、借りて読んでみた。
竹内さんらしい、いい本だった。


◆目次◆
アタマの準備体操
第1章 バカはこうして作られる
第2章 よくよく考えるとバカにできない
第3章 かたいアタマ やわらかいアタマ
第4章 バカをこじらせない、たったひとつの方法
おわりに

東大卒、文系理系を問わずはば広い知識を持つ竹内さんだが、実は「自分はバカかもしれない」と思ったことがあったそうだ。
親の仕事の都合でアメリカの小学校に転校した時、英語がまったくわからないために落ちこぼれ寸前になったという。

ようやく英語に慣れて実力が発揮できる、と思った頃に帰国。今度は日本にいなかった時の勉強がすっぽり抜け落ちていたために、授業について行けずまた「できない子」扱いを受ける。


実に恐ろしいことだが、「バカになるかどうかは周りの環境が決めてしまう」と竹内さんは言う。親や先生がバカ扱いをすると、自分もそうかなと思う。友だちも似たような成績の子が多くなる。
幸い、竹内さんはただのバカではない、と見抜いた先生がサポートしてくれたおかげで本来の力を損ねることなく、高校に進学できたそうだ。


冒頭で紹介されている、竹内さんが大学の時に家庭教師をしていた中学生のエピソードは、「いかに周りがバカを作ってしまうか」がよくわかる例だ。

スポーツ特待生で進学するために、最低限の学力は必要だから、という理由で家庭教師を依頼してきた男子生徒。会ってみたら漢字が読めないことがわかった。それが他の科目にも影響していると気づいた竹内さんは、ひたすら漢字の勉強をさせる。
すると、半年で学力が一気にUPしたという。

だったら、特待生とは別にせっかくだから実力で公立高校を受けてみたら?と勧めた竹内さん。
だが、親は「うちの子はバカだから」と取り合わない。
学校では先生がカンニングを疑う始末。

結局その生徒は特待生で私立に進学したが、大学ではレギュラーを取れなくなってしまったという。
もし、ラグビーがダメでも自分は学力もいい線行ける、という自信があれば、人生の選択肢が広がったのではないか、と竹内さんは残念がっている。


だからこそ、もし周りにバカだと思われる時があっても、その圧力に負けてはいけない、と竹内さんは書いている。
自分はバカかもしれない、と思う瞬間は誰にでもある。でも、これをこじらせると大変なことになるので、こじらせないことが重要だという。

バカをこじらせないためにどうするか、が書かれているのが第4章。
それは「目標を持つこと」。そして「実行してみること」。実にシンプルだ。でも、書いてあることが本当にグサグサ刺さる。


第2章、第3章はいわゆる「地頭力」のような頭のよさに関する話題が多い。ものの見方や考え方のヒントがいろいろ紹介されていて、固い頭もこうすれば少しは柔らかくなりそう、と思える。

「丸暗記していい成績を取っていい学校へ」という狭い意味の頭のよさではなく、人生の可能性を広げたり、楽しく生きていくための視点が提示されている。
中学生向けなので、文章は語りかけるようでやさしく読めるが、内容は深い。大人が読んでも意味のある本だと思う。


ちなみに、ネット上でサブタイトルのように出てくる「14歳の世渡り術」とは河出書房新社のシリーズの名前。巻末に一覧が出ているが、池上彰さんから辛酸なめ子さんや松岡修造さんまで、さまざまな方が書かれていて面白そうだ。“中学生以上、大人まで。”とあるので、他の本も読んでみたくなった。
私のアクション:目標を明確にする
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
※メモを取るにあたり、表現はかなり手を加えています(実際は語り口調です)

周りからどう思われているかが決定的(P28)

周りからバカだと思われてると、人間はバカになっちゃう。…不思議なことだが、他者からのイメージによって自己イメージが歪められてしまう。

才能よりも、努力を続けられるかどうかの方が重要(P29)

継続できる人の方が結果的には伸びることが多い。すごく才能のある人にすごく努力されてしまうと、凡人は追いつけない。だが、才能がある人は意外に努力しない。たいていのことはできるので、怠ける人も多い。
そういう意味で、本当の才能とは継続する力。

継続するためにはある程度自分を信じる必要がある(P30)

バカだと思っていると何も始まらない。

ニーチェの言葉(P138)

「偉大な芸術家や思想家は全員、大変な働き者だ。彼らは創作だけでなく、根気よく、捨てたり、ふるい分けたり、作りかえたり、整理したりする」

立場によってバカの基準は違う(P80)

エジソンは、重要な数値を覚えられないなんてバカだ、と言った。でも、アインシュタインは、発想やアイディアが大切なのであり、暗記は最低限でいい、と考えていた。つまり、アイディアがないことがバカなのだと言った。
このエピソードは、偉い人でもバカに対する考え方が異なることを示している。

大まかに見積もることができる能力(P159)

なんでもかんでも厳密にきちんと計算しようと思うと、人はバカになってしまう。ちゃんと計算できないことがほとんど。計算ができないとなると、結局何にも結果が出ないということになる。そこで話が終わってしまう。
(中略)
でも、社会に出たら、答そのものはもちろん、それに至る道筋もわかっていない地点から始まる問題の方が多い。
(中略)
そうした時に、だいたいの見積もりをする、大まかな見当をつける、察しをつけるという能力が極めて有効。

バカにはたいてい目標がない(P170)

世の中で成功している人を見ると、必ずと言っていいほど、目標設定がしっかりしている。一方、人生がうまく行っていない人を見ると、だいたい目標がない。しかし、不満は多い。…うまく行かない理由は第一に、あなたが目標を設定していないから。

自分に行動の変化を起こすことが大切(P172)

頭の中で漠然と考えていても限界がある。

目標を決めたら下げない(P173)

成功している人は根気がある。あきらめない。あきらめた瞬間にもうそれは達成できなくなる。2年かかろうが3年かかろうが、とにかくあきらめずに目標を自分の中で確立しておく。ブレない。それに向けて少しずつ進んでいく。