こんな生き方をされてきたとは知らなかったので、少し驚いた。
◆目次◆
はじめに 100年後につないでいくみなさんと100年後のみなさんへ
第1章 人生は考え方次第
第2章 挫折に鍛えられ、出会いに支えられ
第3章 不運に負けない
第4章 思いを実現させるために
第5章 人を育てる
第6章 必ず成功すると信じて
第7章 信念を貫くために
第8章 みんなが幸せになる経営
稲森和夫 プロフィール
サブタイトルは「思いは実現する」
ネットで「100年インタビュー」と出ているのは、NHK BSプレミアムで2014年9月29日に放送された「100年インタビュー/経営者・稲盛和夫」を単行本化したものだからだ。
文字が大きく、漢字にルビも振ってあるので、子どもでも読めるようになっている。対象年齢は特に書いていないが、小学校高学年以上くらいだろうか。
読んで驚いた。人生逆境に次ぐ逆境。
ご出身は鹿児島で、旧制中学の受験に失敗。翌年再受験を目指したが、結核にかかってしまい、また失敗、別の私立中学に通うことになる。
大学受験も目指した大阪大学薬学部には不合格で、浪人する余裕がなく地元・鹿児島大学の工学部に進学。
その後も、なかなか稲盛さんの思うように進まない。普通の人だったら、あきらめたり投げやりになったりしそうだが、そうしないところが稲盛さんの素晴らしいところだ。
稲盛さんは、与えられた環境で一心に努力をすると、その後必ず助けてくれる人が現れ、道が開けるのだ。
稲盛さんが後年、盛和塾を開いて中小企業経営者を育てる活動をされたり、JALの再生を引き受けるなど、人を助け社会に貢献してこられたのも、この時の経験が大きいのかもしれない。
人生に沿ってエピソードが語られているので、稲盛さんの人生をたどりやすい。
個人的には、勝算もないのに通信業(第二電電、のちのKDDI)に乗り出した話と、JAL再生の話が面白かった。
松下幸之助さん亡き後の、日本を代表する経営者だと思う。
今風の考え方とは違うところも多いが、逆境をどう切り抜けるかというヒントがもらえる。
稲盛さんの著書を読んだことがない、という方には入門書としておすすめです。
私のアクション:自分の「熱意」を上げる工夫をする
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力(P17)
熱意は「誰にも負けない努力」のこと。能力がそれほど高くなくても、熱意があれば補える。