毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

バカを相手にしないために何を捨てるか☆☆☆☆

刺激的なタイトルですみません。ただし、これはこの本に幾度となく出てくる言葉であります(=バカを相手にしない)。

著者の成毛眞さんといえば、マイクロソフト日本法人社長として名を馳せた方だ。その後、投資コンサルティング会社を設立されている。くわしくはこちらをどうぞ→wikipedia:成毛眞*1

著書多数だが、実は読むのは初めて。ズケズケとものを言う人だ、というイメージがあって今まで何となく手が伸びなかった。
今回も家族が借りて来たのが読むきっかけになった。

確かに歯に衣着せぬストレートな本だが、さすがは結果を出している人だ。とても面白い本だった。


◆目次◆
はじめに 価値あることを考えるために、ムダ情報から徹底的に逃げよ
序章 「情報とは一体何か」―バカを相手にしないための手段として
1章 情報を「入手する」―24時間浴びる、しかしルートは絞る
2章 情報を「見極める」―「どうせウソだよね」という思考習慣
3章 情報の「非整理術」―整理に追われて1日を終える人々
4章 情報を「噛み砕く」―解釈する力のない者は敗れる
5章 情報を「生み出す」―受け取るだけの人間になるな
6章 情報を「活用する」―面白い生き方をしたいなら
特別章 成毛眞「情報」個人史

冒頭からすごい言葉が出てくる。

……私は、……自分の時間を奪うだけの情報は徹底的に捨て、遠ざけ、触れないようにしています。
 情報に一切触れないという意味ではありません。むしろ私は情報の入手には積極的な方だと自負しています。ただ、漫然とは情報を受け入れない、ということです。
 触れる情報と、触れない情報を、意識して区別する。端的に言えば、私に不要なくだらない情報をシャットアウトします。こうすることで、時間の浪費を極力、防いでいるのです(P4)。

ふだん、何となく「情報は多いほどよい」「たくさんの情報の中から選ぶ」ことを当たり前だと思っているが、それは間違いだ、とバッサリ斬られてしまう。


では、何が必要な情報で、何が不要な情報なのか。ここはきちんと説明されている。
まず、自分は大衆に迎合しない、と決めてしまう。つまり、人と同じ情報にばかり触れていると大衆になってしまうので、人と違うものに触れることを心がける。人の読まない雑誌を読み、ベストセラーは読まない。

「情報は3種類あり、人間もそれに応じて3種類に分かれる」という分析が面白い(下のメモにあります)。
これを意識するだけでも、ずいぶん変わりそうだ。


避けるべき「ノイズ」とは何か、も明快だ。「自分が発信したいと思わない情報」は全てノイズ。これで、今まで何となく接してきた無駄な情報をかなりカットできると思う。

ちなみに成毛さん、テレビは見るそうだ(もちろん番組は厳選されていますが)。おすすめはBS。確かに、見ている人が少なそうなので、大衆とは違う情報が得られたり、違う視点に気づけるかもしれない。


メモは取らなかったが、「教養論」の部分が面白かった。食べ物が時間をかけて血肉になるようなものだ、と言われると、健康のため食べ物を選ぶのと同様、自分が接する情報も選んだ方がいいのだな、と実感できた。


本当の意味で知的な人になるために、読んでおきたい1冊です。ピンと来た方はぜひどうぞ。
私のアクション:ネットニュースは朝晩1日2回に絞る

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

みんなと同じ行動では、“大衆”から抜け出すことはできない(P21)

みんなと同じ情報しか得られていなければ、みんなと同じ「判断を下したり行動を起こしたり」という結論になるのは目に見えている。

情報は3分類できる(P22)

1.インテリジェンス
限られた人しか知らない情報(いわゆるインサイダー情報)。全体の7%程度しか知らないことと定義。
2.インフォメーション
インテリジェンスではなくなった情報がインフォメーション。いわゆる「常識」と考えてもよい。
3.データ
インフォメーションに似ているが、手に入れるタイミング、スピードによって価値の変わらないもの。
例)人事関係の誰が何年入社か、いつ異動したかという情報。
大学の講義が何単位であるか、という情報など。

人間も3種類に分類できる(P25)

インフォメーションすら知らないのは非常識、インフォメーションだけを知っているのは大衆、インテリジェンスとインフォメーションの両方を持ち合わせているのが情報通。

ダメ情報はその存在を知っただけでよからぬダメージを受ける(P27)

ダメ情報に接し続けると、ダメ情報への免疫ができてしまい、ダメ情報を見分ける能力が著しく低下する。=情報判断の閾値が下がってしまう。

自分でS/N値を上げる(P35)

※S/N値とは……シグナル/ノイズの比率のこと。シグナル(=意味のある情報)が増えても、ノイズ(=意味のない情報)が増えてしまうと、伝えられる情報の質が下がる。
不要なものには触れないこと。触れてしまったら捨てること。

ウェブニュースは1日2回だけ(P50)

朝と夜の2回。朝は国際ニュースを中心に、夜に国内ニュースを読む。夜間、国内ではニュースが生まれることはほとんどない。一方、海外では様々なことが起きている。

あまり関心の持てないジャンルの雑誌は、広告から眺める(P58)

どんな世界があるのか、どんなものがいくらくらいで売られているのか、今のトレンドは何なのかが見えてくる。その雑誌がターゲットにしている層もわかってくる。

くり返し貴重な情報に触れることが、情報を見極める力を養う(P75)

情報の希少性と真偽に相関関係はない(P75)

貴重でも間違っているものはある。だから、できるだけ数多く触れて、どんなものは疑ってかかるべきなのかを学習する必要がある。

「自分からアウトプットしたいと思わない情報」はカットする(P75)

文章に書いたり、人に話したくならない情報を深掘りするのは時間の無駄。

検索したいキーワードを貯めておく(P110)

検索エンジンは、人の情報格差を広げるツールでもある。ググるためのキーワードをたくさん持っている人は、どんどん有益な情報を手に入れていくが、何も持たない人は持たないまま。
初めて聞く言葉や知らなかった話に出会った時は、その場でググるのがむずかしくても、あとで時間のある時に調べられるように記録しておく。
著者は「ネタ帳」として、調べるキーワードを記録している(テーマは分けずファイルに書き込むだけ)。
キーワードさえ入れておけば、また検索すれば内容はすぐわかる。

自分の過去の関心事が一覧になってみられるので、ひとりブレストを誘発する。

*1:この本の最終章では、成毛さんの個人史が「情報」を軸にかなりくわしく載っています