毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

スピードが「質」も「やる気」も連れてくる☆☆☆

 

速さは全てを解決する---『ゼロ秒思考』の仕事術

速さは全てを解決する---『ゼロ秒思考』の仕事術

  • 作者:赤羽 雄二
  • 発売日: 2015/01/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術

速さは全てを解決する 『ゼロ秒思考』の仕事術

  • 作者:赤羽 雄二
  • 発売日: 2015/02/02
  • メディア: Kindle版
 

ゼロ秒思考』の著者、赤羽雄二さんが今年出した本。

赤羽さん言うところの「メモ書き」*1は、一定の効果を上げている。特に、本を読んだ直後に1枚書いておくだけで、面白かった点やブログに書きたいポイントが明確になり、時間が経っても忘れにくいので、記事を書くのにかかる時間が大幅に減った*2

なので、「メモ書き」を使ってどう仕事を速くするか、という内容だと思ってワクワクして読んだが、ちょっと違っていた。

 

◆目次◆
はじめに
第1章 速さは全てを解決する
第2章 スピードを上げるための8つの原則
第3章 思考のスピードを上げる具体的な方法
第4章 スピードと効率を極限まで上げるノウハウ
おわりに

この本は、赤羽さんご自身が、いかに仕事を速くするか、長年積み重ねてきた創意工夫をまとめたものだ。

もちろん、「メモ書き」に関することも出てくるし、「メモ書き」を使った方法もごく一部紹介されているので、無関係ではない。ご自身も、併せて読むことを勧められている。
でも、「メモ書き」とは直接関係のない内容の方が多い。一般的な「仕事をスピードアップさせる方法」を説いた本だと考えればいいと思う。

なので、正直言って少しガッカリした面もあった。
でも、赤羽さんは言わば“ゼロ秒思考脳”の持ち主だ。全てのことが極限まで速くできる人だと思う。
そういう人が、ご自分のノウハウを惜しげもなく公開してくれているのだ。こんな貴重な本はなかなかないと思う。

 

赤羽さんがいかに仕事が速いかというと、本にメールアドレスを公開しているくらい、メールの返事が速いそうだ。
読者に感想や質問をもらえるよう、アドレスを公開している人も珍しい。仮に載っていても、出版社あてとか、新刊の期間限定イベントなのが普通だが、赤羽さんは「メモ書きについてわからないこと、うまく行かないことがあれば、書いたものを画像で送ってもらえれば、アドバイスします」とまで書かれていた。
たくさんの仕事を抱えながら、そんな親身な返事まで書けるのは、仕事のスピードが速くて余裕がある証拠だと思う*3

 

というわけで、「いかに仕事を速くするか」をさまざまな点で教えてくれる。
組織で働くビジネスパーソン向けの内容が多いので、残念ながら私が即使えるものばかりではなかったが、工夫すればいくらでもスピードアップできるんだ、と目からウロコが落ちる。

私にとっては、SNS(特にFacebook)の使い方や、パソコン操作のショートカット、単語登録の方法などが役に立った。
あとは、PDCAサイクルの回し方など、「速さ」に対する考え方、意識の持ち方が面白かった。
これが「メモ書き」による成果だとしたら、「メモ書き」を続けることがますます楽しみになってきた。

 

情報収集法、パワーポイント作成のコツ、会議の時間短縮からコミュニケーション術まで、今まで漫然とやっていた人なら取り入れられることは必ずあると思う。
仕事を速くしたい、成果を出したいすべての人にお勧めです。
私のアクション:PDCAサイクルを速く回すことを意識する

 

関連記事

book.yasuko659.com

 

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

一度遅れると取り戻すのはむずかしい(P11)

…遅れている段階で質を上げて挽回することは大変むずかしい。挽回することは、無理してでも最初にやってしまうことより何倍も辛いし大変。

人からの依頼にいちいち応えていたら集中できない(P11)

真面目で勤勉な人ほど、ついこまめに対応してしまう。だが、そうした対応は生産性を落とし、本当に大切なことから片づけられなくなるので、仕事が溜まり悪循環に。
こまめに対応したくても、その場の気持ちに流されず心を鬼にして、今最も重要な課題に取り組む。

PDCAとは(P28)

Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のサイクル。これを回すたびにアウトプットの質が上がる。一度ではなく二度三度と回すことで、アウトプットがどんどん改善される。

PDCAサイクルはいつも同じペースで回すのではない(P31)

一度目はとくに速く回し、アウトプットのめどをつける。

仕事が速くなると、多少の失敗をしても挽回できるようになる(P32)

やる気が出ない時は、精度を少し犠牲にしてでも大幅にスピードを上げてみる(P32)

先手を打ち、段取りを前倒しして、ざっとでいいので結果を出してみる。

「プレッシャーは誰にでもある」と考え、スピードを上げる(P34)

仕事のスピードを上げていけば、プレッシャーを感じている暇がなくなる。
「プレッシャーを感じる」のは暇だったり余裕のある時。最速でPDCAを回している時は、プレッシャーであれこれ悩むような時間的余裕がなくなってくる。どんどんこなしていくしかない。そういう風にしているうちにプレッシャーを感じにくくなり、気がついた時には力がつき、実力が出せるようになっている。

実力を出そう出そうとしたり、成果をあまりに意識しすぎると逆にプレッシャーになる(P34)

仕事のスピードアップだけに集中する。超高速にPDCAを回し、その段取りに神経を集中することで、結果が出るようになる。

毎朝晩30分の情報収集タイムを持つ(P112)

毎朝30分はGoogleアラート、メルマガ、タイムラインなどからの記事を読む。
毎晩の30分は、その日あれっと思ったり、ちょっと気になっていたり、ミーティングでわからなかった言葉をこまめにネットで検索し、次々に読む。

Googleアラートのキーワードは日本語・英語の両方で登録(P123)

Googleアラートは、関心のある言葉、会社・サービス、競合企業・サービスなどを登録しておくことで、その言葉を含む記事を毎朝配信してくれる。
新規のプロジェクトが始まったり、職場が変わったり、新しい分野に関心を持ち始めた時はすぐ登録する。関心のある言葉を20〜30個登録するところから始めるとよい。

デフォルトの「上位の結果のみ」になっている件数を「すべての結果」に変えると、配信される記事が数倍に増える。

海外の動向も知る必要がある場合は、日本語・英語の両方でGoogleアラートを設定する。

再利用可能なファイルは、専用フォルダに保存する(P182)

保存の方法は、パワーポイント、ワード、エクセルなどを使って資料を作成したあと、「月日+資料名」をファイル名とする。
たとえば、2015年4月1日に新事業構想について作成した場合は、「15-04-01 新事業構想」というファイル名をつけ、案件ごとのフォルダに入れ、同時にコピーを「再利用フォルダ」に入れておく。

PCダウンに備え、作成中の最新ファイルをGmailで自分宛に送る(P185)

Gmailは30Mくらいまでのファイルも送ることができ、USBメモリに保存しておくより素早くできる。

日付は必ずファイル名の先頭に(P224)

日付の表示は「15-04-01」という形が見やすく、簡単。

伝えるべきことは、遠慮せずに伝える(P240)

遠慮してつい言いそびれる人は、「遠慮しない」「言うべきことは考えすぎずに言う」「悪い話は特にきっちり伝える」「先に伝えた方が楽になる」と考えて、思い切って伝えることを常に心がける。

*1:私は「A4メモ」と呼んでいます

*2:にもかかわらず、UPが滞っているのは別の問題なんですが

*3:実際、仕事関係でもメールの返事が速いのでよく驚かれるとか