毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「人生の経営判断」ができる人になろう☆☆☆☆

金持ち脳と貧乏脳
茂木 健一郎
総合法令出版(2013/11/21)
¥ 1,404
家族が借りてきた本。最初は「何でもテーマになるものだなあ」くらいにしか思っていなかったが、読んでみたらかなり面白かった。
この本は、茂木さん渾身の、「脳科学による“お金持ちの考え方”分析本」と言っていい。

「お金持ちのマインド」といった、今までは性格や心理面で捉えられていたことが、実はほぼ「脳の働き」で説明できてしまう、という驚きの内容なのだ。


◆目次◆
はじめに
第1章 誰も知らなかった脳とお金のただならぬ関係
第2章 人間の経済活動は、脳がすべて支配している
第3章 景気は脳に左右される
第4章 お金を生み出す人間関係のつくり方
第5章 お金持ちは皆、脳の使い方が上手な人である
第6章 実践! お金持ちになる脳の使い方
最終章 脳内イノベーションでお金を生み出す秘訣
おわりに あなたの脳が豊かで明るい未来をつくる!

脳科学的・いい人戦略」と言ってもいい。人とつながるにはどうするか、とかそういった疑問を、脳科学から解き明かしてくれる。

たとえば、お金持ちは親切で気前がいい人が多いイメージがあるが、これにもきちんと理由がある。
しかも、ただ親切なだけではなく、真心と戦略の両方をしっかり持っている人が成功している人だ、と茂木さんは言う。


茂木さんは、経験にお金を使え、というよくあるアドバイスも、それが「脳の報酬だから」としている。そして、経験によってその人が取れるリスクの大きさが変わってくるのだそうだ。


一番印象に残ったのは、「人生にも投資感覚が必要だ」という言葉。

 脳科学的な知見でいえば、生物学的な進化の過程にあるほとんどのことは、投資行為なのです。
 お金を投資する、時間を使う、学校に行く、仕事をする、恋愛をする、結婚をして子どもを授かるというのも、すべて投資です。
 つまり、投資と無縁な人はこの世にはいないということなのです(P162)。

生きていくことはすべて投資である。つまり、人生には経営判断が不可欠なのだ。


そして、経営判断を誤らないために必要なのが、「人生のオプション」。
自分にはこれしかない(たとえば、今の会社にしがみつくしかない、といったこと)と思うと、選択肢が狭まり、判断を誤りやすい。
常に人生にオプションを持っておけば、切羽詰まることが減り、そのぶん人生もうまく行く可能性が高くなる。

日本人にはまだあまりなじみのない考え方かもしれないが、これからは必要だろう。


脳を上手に使っている人が成功している、という言葉は刺さります。
貧乏脳の人はこういう考え方が多い、と書かれた例もあり、自分の脳が金持ちと貧乏のどちらに近いかわかります。

お金持ちになるには、まず脳の使い方を変えることから。
興味のある方はぜひ読んでみてください。脳科学と言っても専門用語はほとんどなく、気楽に読めます。
私のアクション:今の自分の「オプション」は何か、考えてみる
関連記事
読書日記:『ピンチに勝てる脳』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

お金は安全基地のひとつ(P5)

ある程度の蓄え(貯蓄)があると、人間は安心できる。その安心をベースにして、積極的な行動も取れるようになってくる。

貧乏脳は、何よりも先に自己欲求を満たすことで満足してしまう脳(P26)

「自分はこれで満足だ」あるいは「普通が一番」などといった発想でお金が欲しいと思っていても、これでいつまで経っても貧乏脳のままでお金持ちにはなれない。

リスクテイクのスケール感はその人の経験によって大きく異なる(P30)

ここがお金持ちと貧乏人の間にある、決定的な脳の使い方の違いのポイント
お金持ちになった人というのは、数多くの修羅場やリスクを経験しつつ、ピンチをチャンスに変えてきた人たち。すなわち、リスクテイクに優れている。

お金持ちになれる人と貧乏な人のと差は……最後の最後、99%まで成功に近づいた時に、最後の1%で脳の感情システムをフル回転させ、確実性と不確実性を計算しながらリスクテイクをしっかりと考えられるかどうか。

人間の本質的な幸せというものは、お金によって得られるものではないということを理解するために、ある程度経験が必要(P80)

ファーストクラスに乗ってみたり、いいお店で食事をしたりして、一度経験してみる。

ある程度のお金を稼いで、そう言うことも経験してみて、その上で、「ああ、お金だけで幸せって買えないんだ」と思えたら素敵なこと。
本来持っている、人間とお金の関係上の性を乗り越えて、自分が幸せであるという境地に行き着くことこそ、幸せの本質。

お金自体を目的にしてしまうと、人間の脳が本来もっとも喜びや幸せを感じる「生きる手段」からずれていってしまう(P83)

あまりにも貧富の差があり過ぎると結局は幸せに感じない(P84)

自分だけがお金持ちでも、人はあまり幸せに感じない。不平等が減る方が脳にとっては幸せであると研究でわかっている。

だからこそ誰かにプレゼントをあげたり、飲み会でおごってあげたりするような行動が生まれる。
そういう「生きたお金の使い方」をすることが自分の幸せにも繋がるということが、脳のメカニズムでも解明されている。

IT長者といわれている人は、いかに有益な情報と繋がっていられるかを重視している(P99)

脳の「ポルトフォリオ」(P102)

脳の情動回路には、「確実なこと」と「不確実なこと」のバランスを取る働きをする「ポルトフォリオ」という感情のシステムがある。
大人になるにつれて、自分自身の経験や知識、そして貯蓄などの充分な「確実性」の要素が増えれば増えるほど、「不確実性」=挑戦を積み増していくことができるしくみ。

お金持ちは、自分が好きなことで感動できるような体験(脳科学では「報酬」)にお金を惜しまず使っている(P130)

つまり、お金持ちや一流の成功者は、人間関係にお金を使うことを感動体験のひとつとして認識している。
また、お金持ちは純粋に「他人を喜ばす」ということに自らの喜びを見出して、そこにお金をかけている。
つまり、感動体験というのは脳を喜ばせて成長させるための糧。

普段のお金の節約はしても、人間関係まで節約してはいけない(P135)

人との関わりを節約してしまうということは、その人が本来手に入れることのできるはずのチャンスや幸せまで削ってしまうこと。

人間は自分のことを理解してくれる人を好きになる(P140)

つまり、お金持ちというのは相手のことを理解するスキルが非常に高いので、人を引きつける魅力があるということ。

人間関係の原則は「自分が先に与える」(P142)

そのしくみに気づいた人が、勝ち組になっている。
そのような先行型コミュニケーション力を持っている人は、自然と人と接する時にも明るく振る舞い、自信に満ちている。
先行型コミュニケーションを実践するには、「常に前向きな言葉を意識して口に出し、相手の長所を見つける努力をする」だけでいい。

人生の経営判断に大切なことは、常にオプションをもう1個持っておく(P156)

「自分の人生における戦略とは何か」をもう一度考えてみる(P165)

お金持ちは真心と戦略を兼ね備えている(P166)

共感に頼ることができない場面で成立するのが戦略。
日本人は長らく真心=戦略だったので、共感を共有できない人とのやりとりが苦手。戦略をもっと考えることが必要。

もうひとつのプランを常に考えておく(P226)

いつも難しい道を選ぶ必要はないが、常にもうひとつのプランを考えておくこと。

脳というのは、意識的に「選ぶ」ことをくり返すことで一番鍛えられる(P229)