毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

失敗を恐れるな☆☆☆☆

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『トヨタの自分で考える力 [Kindle版] 』


家族が借りてきた本。原マサヒコさんと言えば、以前読んだトヨタカイゼンについて書かれた『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』の著者だ。

今年出た新しい本だったので、喜んで読んでみた。“トヨタの考え方=口グセ”がよく理解できる良書だった。


◆目次◆
はじめに

第1章 どうすれば成果はあがるのか?【改善思考】
1 時間は動作の影
2 頑張ることは汗を多くかくことではない
3 人間の脳は困らない限り知恵というのは出てこない
4 自働化
5 同じ石で二度転ぶな
6 代案もないのに反対するな
7 課題のない報告はいっさい受け付けない
POINT解説 「改善思考」

第2章 視点をずらして1+1=3にする【横展思考】
8 ベンチマークし続けろ
9 多能工
10 横展
11 他部署を飯のタネと見ろ
12 算術より忍術
13 二階級上の立場で考えろ
POINT解説「横展思考」

第3章 問題がわかれば九割解決できる【現場思考】
14 自らを必死の場所に置け
15 三現主義
16 現場が先で、データは後だ
17 床にはお金が落ちていると考えろ
18 物に聞け
19 現実から離れないためにも、数字から目を離すな
20 売れに合わせて売れるものだけをつくれ
21 離れ小島をつくるな
POINT解説「現場思考」

第4章 本質をどう見抜くのか?【真因思考】
22 言い訳をする頭で実行することを考えろ
23 「不運」で反省を打ち切るな
24 機械は壊れるのではなく、壊すことのほうが多い
25 カタログエンジニアはいらない
26 逆らわず、従わず
27 責任を追及するのではなく、原因を追究することに心を砕くべきだ
28 モグラ叩きをしない
29 5回のWHY
30 真因
31 大切なのは「目的は何か」である
POINT解説「真因思考」

第5章 スピードが解決を前進させる【行動思考】
32 巧遅より拙速
33 人間関係は口より耳でつくれ
34 まずは、いい案より多い案
35 問題にぶつかるのは、運がいい証拠だ
36 できない100の理由より、できる一つの可能性
37 人間のやったことは、人間がまだやれることの100分の1に過ぎない
38 変化こそが安全性を保証する
POINT解説「行動思考」

あとがき
付録 「トヨタの口グセ」まとめ

この本もストーリー仕立て。入社8年目のダメ営業マンが、トヨタ出身の新しく就任した取締役からアドバイスを受けながら成長していく物語だ。

正直言って、読み始めた時は「またストーリーかい」と思った。
だが、ストーリーのいいところは、よく記憶に残ることだ。主人公と一緒にドキドキハラハラしていると、これも一種の「エピソード記憶」になり、定着しやすい気がする。

大学受験の時、苦手な世界史の流れをつかむのに「マンガでよくわかる世界史」のような本を読んだが、あれと同じでより身につくのではないだろうか。


さらに、本もまるで参考書のような親切な作りになっている。
章の始めと最後に図解やポイント解説が載っている。さらに驚いたのは、各章の小見出しがすべて「トヨタの口グセ」になっていること*1(上の目次で番号がふってあるもの)。

語句と解説だけだと、読んだ時は理解したつもりになっても、時間がたつと「何だっけ」になることが多い。だが、この本なら「床にはお金が落ちていると考えろ」「人間関係は口より耳でつくれ」などの読んだだけではわかりにくいものも、「あれね」と理解できるので、おそらく忘れにくいと思う。


主人公はたびたびピンチに見舞われる。だが、メンターである取締役はむしろピンチを歓迎するような発言をする。
口グセにも「人間の脳は困らない限り知恵というのは出てこない」「自らを必死の場所に置け」とあるように、苦境に立たされることで得られるものは大きい。

ついつい失敗はよくないもの、怖いものと思ってできるだけ避けようとしてしまうが、早めに失敗したり、ダメ出しされたり、間違いと気づくことを恐れない方が、よりよい結果につながるのだな、と感じた。
こういう時こそチャンス、と考えられる前向きさを持ちたい。


私が特に印象に残った口グセは「時間は動作の影」と「ものを探すな、ものを取れ」のふたつ。くわしくは下のメモにあるが、いかに時間を有効に使うか、どちらもハッとさせられた。


自分用のメモなので偏りがあるが、実際にはチーム・組織での仕事の勧め方に役に立つ方法が多い。
頑張っている割に成果が出ない、と感じている人、仕事に行き詰まりを感じている人はぜひ読んでみてください。
トヨタの片づけ』のような、理論的な本と併せて読むとより効果的です。

※前著『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』と若干内容はかぶっています*2。今から読むならこちらの方がお勧めです。
私のアクション:「時間は動作の影」を常に意識する

関連記事
読書日記:『トヨタの片づけ』
読書日記:『世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

モノを探すな、モノを取れ(P20・27)

モノを探すというのはムダな動作。ムダをなくすためには、探すのではなく「モノを取る」というレベルの動きにまで落とし込まなければならない。そうしなければ仕事をするための時間は創出されない。

時間は動作の影(P27)

ムダな動きをすればするほど、ムダな時間が生まれることになる。その分、「仕事」の時間は減ってしまう。だから、いかに仕事中にムダな動きをしないか、ということを徹底的に考えなければいけない。

頑張ることは汗を多くかくことではない(P28・63)

「生産性を高める」=「頑張らずに成果を出す」
トヨタでは昔から「自分がラクになることを考えろ」と言われていた。

改善には順序がある(P63)

1.作業改善…自分の身の回りの作業においてムダをなくし生産性を向上させる
2.設備改善…職場の環境や設備においてムダをなくし生産性を向上させる
3.工程改善…業務フローや作業工程においてムダをなくし生産性を向上させる

前工程は神様、後工程はお客様(P93)

自分の仕事の前工程をしてくれる人をすべて神様だと思って対応しなさい。そして、自分の後工程をしてくれる人をすべてお客様だと思って対応しなさい。

そういう視点で社内を見ることが、組織としての業務を円滑にしてくれる。

できないと思わず、「これはチャンスかもしれない」と思う(P243)

そして、「どうやったらできるだろうか」と考える。

*1:さらにそれが巻末にまとめてあるので、一覧できます!懇切丁寧です

*2:手もとにないのではっきりしたことは言えませんが、メモの内容が同じところがありました