毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「より少なく」しかし「よりよく」☆☆☆☆☆

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
グレッグ・マキューン
かんき出版(2014/11/19)
¥ 1,728

※ [Kindle版] はこちら

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
かんき出版 (2014/12/12)
売り上げランキング: 933

家族が借りてきた本。ふだんはたいてい私が置いてあるものを勝手に読むのだが、この本は読むように勧められた。いつも手いっぱいで忙しそうにしている私に読ませたい、と思ったらしい。

確かに、今の私に必要な本だった。もっと早く読めばよかった。
※この本でついに電子書籍デビューしました!また改めて記事を書きます。


◆目次◆
PART1 エッセンシャル思考とは何か
第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
第2章 選択──選ぶ力を取り戻す
第3章 ノイズ──大多数のものは無価値である
第4章 トレードオフ──何かを選ぶことは、何かを捨てること
PART2 見極める技術
第5章 孤独──考えるためのスペースをつくる
第6章 洞察──情報の本質をつかみとる
第7章 遊び──内なる子供の声を聴く
第8章 睡眠──1時間の眠りが数時間分の成果を生む
第9章 選抜── もっとも厳しい基準で決める
PART3 捨てる技術
第10章 目標──最終形を明確にする
第11章 拒否──断固として上手に断る
第12章 キャンセル──過去の損失を切り捨てる
第13章 編集──余剰を削り、本質を取り出す
第14章 線引き──境界を決めると自由になれる
PART4 しくみ化の技術
第15章 バッファ──最悪の事態を想定する
第16章 削減──仕事を減らし、成果を増やす
第17章 前進──小さな一歩を積み重ねる
第18章 習慣──本質的な行動を無意識化する
第19章 集中──「今、何が重要か」を考える
第20章 未来──エッセンシャル思考を生きる
最終章 エッセンシャル思考のリーダーシップ

著者はイギリス出身で、現在はアメリカで活動している。自らの体験でエッセンシャル思考の重要性に気づき、現在はこの考え方を広く説いているそうだ。

 エッセンシャル思考とは、まさに「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方だ(P21)。

はじめに、エッセンシャル思考の人と、非エッセンシャル思考の人の違いが述べられているが、まるで自分のことかと思った。

非エッセンシャル思考の人は、「がんばったら全部できる」と考えている。「選択肢の両方をやるにはどうすればいいか?」と考えるのだそうだ。
童話のエピソードで、仕事を何でも「自分がやろう」と引き受けた末に死んでしまう馬の話が出てくるが、今のままじゃこのパターンだ、とゾッとした。

何だかいつも忙しい、いろいろ工夫しても変わらない、という人は私と同様、ほぼこの「非エッセンシャル思考」の人だと思う。

 エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ。もちろん、少なければいいというものでもない。自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである(P22)。  

著者は最も重要なものを選べ、という。あとは捨てていい。
「本当に大切なものは1%で、あとの99%はゴミ」という恐ろしいことも書いてあった。
「選択」が大切なのだ。


著者はそれを、クローゼットのたとえで説明している。

 エッセンシャル思考とは、人生のクローゼットを整理するしくみのことだ。思い切って一度やれば終わりというものではないし、月に一度のイベントでもない。クローゼットをきれいに保つには、そもそも散らからないしくみづくりが不可欠。つまり、仕事や用事を頼まれるたびに、イエスかノーかを正しく決めることが必要だ。そのための確固としたルールが、エッセンシャル思考なのである。
※ページ数不明*1

私が一番印象に残ったのは、「NOと言える人は尊敬される」という意外な事実。人は嫌われたくないために望まないことをいろいろ引き受けているはずなのに、まるで逆だ。
もちろん、どうやってNOと言うか、NOと言っても人間関係を壊さないやり方なども教えてくれる。訓練すれば、少しずつNOを言える人になれるそうだ。


私に一番必要なのは、「トレードオフ」という考え方だ。何かを選べば、必ず何かを失う。ついついがんばれば両方できる、と考えてしまうが、それがトラブルの元凶なのだ。

著者は「最大の資産は自分自身」と書いています。忙しすぎて、立ち止まって考える暇もない、と思っているあなた。非エッセンシャル思考では、いつかあの馬のように倒れて死んでしまいます。
自分を守るために、ぜひ読んでみてください。
私のアクション:何かを頼まれた時、「引き受けたら失うものは何か」と考える癖をつける

関連記事
読書日記:『正しく決める力』※以前、トレードオフについて読んだ本です


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

3つの思い込みを克服する(P15)

「やらなくては」ではなく「やると決める」。
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」。
「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」

自分で優先順位を決めなければ、 他人の言いなりになってしまう(P27)

自分に正直に生きるというのは、単にわがままになることではない。不要なことを的確に見定め、排除していくことだ(P35)

そのためには、無意味な雑用を断るだけでなく、魅力的なチャンスを切り捨てることも必要になる。やることを減らし、人生をシンプルにして、本当に重要なことだけに集中するのだ。

選ぶ時の3つの質問(P42)

「自分は何が大好きか?」
「自分は何がいちばん得意か?」  
「世の中の大きなニーズに貢献できるのは何か?」

選択とは、行動なのだ。与えられるものではなく、つかみとるものだ(P52)

選ぶという行動を自分のものにしないかぎり、エッセンシャル思考は身につかない(P57)

エッセンシャル思考を身につけるためには、選ぶという行為に自覚的でなくてはならない。
(中略)
エッセンシャル思考の最初の一歩は、「選ぶ」ことを選ぶことだ。自分自身の選択を取り戻したとき、初めてエッセンシャル思考は可能になる。  

本当に重要なことにイエスと言うために、その他すべてにノーと言うのだ(P63)

エッセンシャル思考の人は、たっぷりと時間をかけて選択肢を検討する(P66)

やるべきことを正しく選べば、その見返りはとてつもなく大きいことを知っているからだ。エッセンシャル思考の人は、多くをやらなくてすむように、多くを吟味するのである。

非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。だがエッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える(P76)

本当に重要なものごとを見極めるために必要なこと5つ(P83)

・じっくりと考える余裕
・情報を集める時間
・遊び心
・十分な睡眠
・何を選ぶかという厳密な基準

自分自身という資産を守る(P121)

私たちの最大の資産は、自分自身だ。
自分への投資を怠り、心と体をないがしろにすると、価値を生み出すための元手がなくなってしまう。自分という資産を守らなければ、世の中のために働くこともできないのだ 。

たっぷり眠ろう(P131)

そうすれば洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができる。

「絶対にイエスだと言いきれないなら、それはすなわちノーである」 (P133)

※ある経営者の言葉

90点ルール(P134)

最重要基準をひとつ用意し、その基準に従って選択肢を100点満点で評価する。ただし90点未満の点数は、すべて0点と同じ。不合格だ。こうすれば、60〜70点くらいの中途半端な選択肢に悩まされずにすむ。

人はノーと言う勇気のある人を高く評価し、尊敬するのだ(P169)

ピーター・ドラッカーは「ノーと言える人は仕事ができる」と考えていた(P169)

トレードオフを考える(P171)

ここでイエスと言ったら、自分は何を失うのだろうか。そのトレードオフに目を向ければ、中途半端なイエスは言えなくなる。どんな判断をするときも、機会コストを忘れてはならない。「もしもこれを選んだら、別のもっと価値あることができなくなる」ということだ 。 

うまく依頼を断ることは、「自分の時間を安売りしない」というメッセージ(P172)

これはプロフェッショナルの証。

エッセンシャル思考の人は、みんなにいい顔をしようとしない(P173)

時には相手の機嫌を損ねても、きちんと上手にノーを言う。長期的に見れば、好印象よりも敬意のほうが大切だと知っているのだ。 

「われわれに必要なのは、もっとゆっくりイエスを言い、もっとすばやくノーを言うことだ」(P179)

※ハイドリック・アンド・ストラグルズ社のトム・フリールCEOの言場

「もったいない」を克服する(P185)

自分がすでに持っているものに「どれくらいの価値があるか?」と考えるかわりに、「まだこれを持っていないとしたら、手に入れるのにいくら払うか?」と考える。

自分の失敗を認めたとき、初めて失敗は過去のものになる(P187)

失敗した事実を否定する人は、けっしてそこから脱け出せない。
失敗を認めるのは恥ずかしいことではない。失敗を認めるということは、自分が以前よりも賢くなったことを意味する。

ゼロベースで考える(P190)

たとえば、今の時間の使い方をいったん忘れて、何も予定のない状態にする。そして、今日やるべきことをゼロから考えてみるのだ。
これはお金の使い方や人間関係など、あらゆることに応用できる。まっさらな状態から、時間やお金やエネルギーの使い方をあらためて考えてみよう。ただ惰性でつづけていることは、すぐにやめるべきだ  

仕事や生き方でも、自分の本質的な目標を明確にしておけば、それに合わせて行動を修正できる(P201)

自分の行動はきちんと本質目標に向かっているだろうか、と振り返ってみてほしい。
もし間違った方向に進んでいたら、正しく編集し直せばいい。

締切に間に合わないストレスから解放される方法(P229)

自分が見積もった時間を、つねに1.5倍に増やして締切を設定するのだ(1.5倍は多すぎると感じるかもしれないが、実際それだけかかることが多いのだから仕方ない) 。

あらかじめバッファを設定する(P231)

エッセンシャル思考の人は、すべてが思いどおりにはいかないことを知っている。未来が予測不可能であるという現実を受け入れている。だから、不測の事態が引き起こすダメージをできるだけ緩和するために、あらかじめバッファを計画に組み込んでおく。

エッセンシャル思考を生きることは、後悔なく生きること(P294)

本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、後悔の入り込む余地はなくなる。自分の選択を心から誇りに思える。

*1:本を返してから引用を決めたため、ページ数を控えていませんでした。電子書籍にページという概念はないようです(あるのは「位置番号」で、紙書籍のページとは違います)