毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「have to」の手帳から「want」の手帳へ☆☆☆☆☆


※ [Kindle版] はこちら

マインドの法則』のところでも書いたが、もともと読みたかったのはこちらの本。
天下のコクヨが一押しの手帳に付録としてつけた手帳術なので、さぞ素晴らしいものだろう、と期待して読んだ。

確かにこれが実践できれば素晴らしいが、果たして汎用性あるのかな?というのが正直な感想だった。


◆目次◆
はじめに 自分の時間を取り戻す
序 章 「時間オンチ」は「時間のトリック」にはまっている
第1章 1日24時間のフレームを外す
第2章 72時間手帳術の書き方1:
 週間スケジュールであなたの時間を取り戻す
第3章 72時間手帳術の書き方2:
 月間スケジュールであなたの未来を創り出す
第4章 72時間手帳術で書き込んだ予定とのつきあい方:8つの極意
 極意1 夜寝る前、朝起きたときは、黄金タイム
 極意2 「負の感情」を、「快の感情」に変換する
 極意3 今日のページを、今日やろうとしない
 極意4 予定はいつでも何度でも変更可能
 極意5 ワクワクする方を選ぶ
 極意6 できないことを、やろうとする
 極意7 人の予定を縛らない
 極意8 自己ベストを日々更新させる
第5章 自分の時間が見えれば、他人の時間も見えてくる
おわりに あなたの72時間を手帳で管理すれば、人生は劇的に変わる

簡単に言えば、この手帳術は、「マインドの法則」を使った手帳術だ。
つまり、「ねばならない」=have toで動くのではなく、「やりたい」=wantで動くための手帳。
wantを大事にすれば、ワクワクしてモチベーションが上がり、やるべきこともやりたいことも両方できる、というのが著者の主張だ。


「72時間」とは、1日24時間で成果を上げようとすると限界があるが、枠を72時間=3日に広げれば、もっといろんなことができる、というところから来ている。

たとえば、いま東京にいるのに、「今日これから、ニューヨークに行け」と言われても、様々な物理的制約がかかって……「できない」ブロックがかかり、「無理です」となってしまう。
でも、「3日以内にニューヨークに行け」と言われたら、できることが増えるので、行ける可能性は高まり、「できる」と思えることで「わかりました」となります。
(中略)
72時間手帳術は、この24時間のフレームを外し3日という近い未来を管理し、誰もがはまりやすい時間のトリックから、脱却するための実践的なトレーニングになります(P152)。

著者は、毎日「ねばならない」に追われる人は時間オンチになっている、と書いている。それを、時間を先回りして、キャッチできるようになる。そのために必要なのが、「want」を大切にする、という意識改革だ。


よく時間術の本に登場する「緊急/重要」で分ける「マトリックス」のとらえ方が面白い。
(A)緊急ではないが重要=価値を上げる業務(未来)
(B)緊急で重要=価値が+から−に下がり始めている業務(現在)
(C)緊急だが重要ではない=価値が±0になった業務(現在)
(D)緊急でも重要でもない=価値がマイナスになった業務(過去)
この順に、価値が下がっていくという。

時間オンチの人は、(B)に取り組むだけで必死。
時間管理のマスターは、(A)のうちに先回りして手をつけている。
“やってくる未来を常に意識して生きる必要がある”という言葉は印象的だ。


問題は「具体的にどうすればいいのか」。
ポイントは
・手帳は3色使う
※黒=やらねばならないこと、赤=プライベート、青=未来の予定(want)
・未来の予定欄を作って、「やりたいこと」を全部書く
・「やりたい」は何度でも繰り越してOK
※書き直すので、ペンは消せるフリクションがおすすめ

ただ、著者の月間スケジュール/週間スケジュールのページは写真が出ているものの、「72時間のフレームでタスクをこなす」という具体的なノウハウはほとんど載っていない。
「手帳術」の本としては、その辺が少し弱いと感じた。

その理由は、「おわりに」に書いてあった。

そもそも、時間を管理するためだけに、私はこの手帳術を伝えるつもりはありません。自らのマインドをマネージメントするために、活用していただきたいのです(P151)。

だそうだ。

つまり、この本に書いてあるのは「未来を意識する」「wantを大切に生きる」ためのマインドセットを手帳で行う方法、だと思う。


私は『マインドの法則』が面白かったので、ノウハウはなくてもこの考え方に興味を持ち、☆5をつけた。
ただ、『マインドの法則』を読んでいなければ、目的がよくわからないと思う。


私が一番印象に残ったのは、「繰り越しOK」の理由だ。
「やろうとしてできなかったこと」は、チャレンジの証だという。
普通は予定したタスクができなかったら、見積もりが甘いとネガティブに捉える。
だが、著者は「自分ができること」をベースに考えていたら成長できない、という。
「できないことを、やろうとする」ことで、限界を超えていけるというのだ。

72時間手帳術を始めると、「時間の限界に惑わされず、何でもやろう」と「やりたいこと」を書き込むことで、誰もが最初はちょっと余裕のないスケジュールを立てることになります。けれど、慣れてくるとそれにもきちんと順応できる力がついてきます(P147)。

せっかく『エッセンシャル思考』を読んで、やることを減らす決意をしたのに、また逆方向だなあ、とも思った。
でも、「やってみたい」という直感を信じて、まずはトライしてみよう。

自分の殻を破りたい、限界を超えたいという方には、価値のある本です。
先に『マインドの法則』を読んでからどうぞ。
私のアクション:手帳に「繰り越し欄」を作る

関連記事
読書日記:『マインドの法則』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

人間が感じる時間は「ある」か「ない」かの2つだけ(P12)

「時間がある」と感じると「できる」と思え、実際にできる確率を上げることが可能。

優柔不断な人は、優柔不断だから決められないのではなく、決断のタイミングがずれるから、優柔不断な行動になっているだけ(P22)

自分時間を充実させると、時間に追われなくなる(P32)

「やりたいこと」をする時間が、いかに自分の内的エネルギーにつながるかという感覚がつかめると、不思議と「やれること」も増えてくる。

繰り越し=輝かしいチャレンジの証(P49)

大切なのは、できなかったことや失敗からどうリカバリーするか。うまく行くことばかりを追い求めていると…失敗を避けようとして、「できないこと」を最初から避けるようになる。

繰り越し欄に実際に書くことで、自分がチャレンジしていることが何かわかる(P50)

同時に、もっともチャレンジすべき未来の課題を発見することもできる。
繰り越し欄は、その課題を解決するための有効なツール。

繰り越し欄は、「失敗したことリスト」ではない(P53)

絶好のタイミングで「リカバリーするために必要なリスト」。

仕事の予定は黒、プライベートは赤、未来の予定は青(P56)

色を3色使い分けるのは、書き込む時に気持ちの切り替えをするトレーニングにもなるから。

大切なのは、誰にも、何にも、自分にさえも遠慮せずに「やりたいこと」をどんどん赤で書いていくこと(P64)

ワクワク感を感じている、その時の気分を大切に今という時間を過ごすこと。その感情記憶が、あなたの中に眠っている、時間管理の力を引き出してくれる。

仕事もやりたいことも両立できるようになる(P79)

72時間手帳術を使い始めると、「何とかなる」と全開モードで、どっちもやれる対策を取るようになる。
「やりたいこと」が見えてくれば、「よし、両方やりこなすぞ」という意識が倍増する。
そうすることであなたの自分時間は充実度を増す。そのためにあえて「やりたいこと」をバンバン入れ込む。そうして、潜在的な力があなたに味方してくれるのを楽しみに待つ。

自分時間を伸び縮みさせる力をつけるには(P84)

やりたいことを無制限に書き出していくクセをつけること。目一杯書き込まれた「やりたいこと」wantによって、早く実現させたいというエネルギーがわき起こる。

何より大切なのは、「未来に何を感じているか」ということ(P85)

人生に何が起きたとしても、微笑んでいられるマインドが人生の価値を上げてくれる。

実現できるかどうかは、さほど大きな問題ではない(P96)

大切なのは、「やりたいこと」の実現に向け、これまでの自分を超えられるかどうか。その勇気を創り出すトレーニングだと思って、自分の想定内から一歩足を踏み出してみよう。それによってワクワクした感情記憶が創り出せれば、あなたの未来は必ず動き出す。

「絶対無理かも…を面白がる」(P141)

この感覚をつかみ取れると、自分時間は自在に伸び縮みさせられる。

自分の目の前に来たことは、やれる自信があるかどうかにかかわらず、全部やったらいい(P141)

並列に同時進行する方が結果的に、量も質も圧倒的に高めることができる。