本物の論理思考とは(P27・34)
クリティカルに考え(深い洞察により自分の考えを持ち)、ロジカルに展開する(わかりやすく伝える)こと。
→つまり、「ぐっとくるクリエイティブな発想を論理的に展開できること」
思考作業の3ステップ(P27)
1.前提を自分でちゃんと確認する(それは本当?)
2.深く根拠を調べて伝える(〜だからそうだよ)
3.自分だけの深い意見を持つ(それ、いいね)←と言ってもらえる
わかってもらうには(P63)
ビジネスや人生全般を「自分が望む方向」に向けたい、その方向でできるだけ多くの人に賛同をもらって「それ、いいね」と言われたいのであれば、考えの深さ、つまり「クリティカルな思考(深い洞察)」がなければ始まらない。
クリティカルな思考・3つの基本姿勢(P74)
1.目的は何かを常に意識する
2.思考パターンの枠を意識する
3.問い続ける(So What? Why So?)
「伝わる、伝わらない」の鍵を握るのは「話の順序」(P135)
ロジカルに伝わらない理由は
1.何の話をしているのか、話の「テーマ」がわからない
2.結局、何が一番言いたいのか、「結論」がわからない
3.どんな事実と解釈に基づいて言っているのか、「根拠」がわからない
4.それで、どうしてほしい(どうする)のか、「行動がわからない」
伝わる順序は「テーマ」→「結論」→「根拠」→「行動」
論理的な話を阻む「5つのNGワード」(P139)
1.「私(わたし)的には」
→「根拠」にならない。「客観的」かつ「具体的」に言う。
2.「イヤです」
→NOの理由を、その「根拠」と自分はどうしたいのかを伝える。
3.「わかってます」
→わかっているなら今後どうするか、などの具体的な言い方をする。
4.「じゃあ、お聞きしますが」
→反論したくなる時に出る言葉。なぜ相手がそう思っているのか、まず理由を聞く。
5.「大丈夫です」
→あいまいすぎて、何が大丈夫なのか伝わらない。
ブレストは「質問の枠」があった方が自由にできる(P150)
クリティカルな発想で、質の高いブレストをするためには、適切な質問を最初に設定することが重要。
すでにある「箱」の中で考えるのではなく、箱がまったくない状態で考えるのでもなく、「新しい箱」の中で考えてみる。
ブレストのルール5(P151)
1.適切な質問を設定する(発想を促す新しい箱)
2.どんな考えやアイデアも批判せず結論を出さない(批判禁止)
3.ざっくりした発想でも何でも自由(自由奔放)
4.完成度や質よりも量をたくさん出す(質より量)
5.出てきた考えや発想を使ってさらに発想を展開させる(発展的展開)
ブレストのゴール(P151)
最終的にはブレストの目的やテーマと照らし合わせて「これは使えそう」と思えるアイデア・発想を絞り込んで「具体的検討」を行うところまでやる。
シックスハット法(P154)
1.白【客観的思考】数字やデータ、信頼できる情報をもとに考える
2.赤【直感的思考】感情や感覚、直感的な発想をもとに考える
3.黒【否定的思考】課題やリスク、損失などをもとに考える
4.黄【肯定的思考】評価できる点やメリットなどをもとに考える
5.緑【創造的思考】革新的なこと、これまでにないものをもとに考える
6.青【プロセス管理思考】全体を見渡し実現性をもとに考える
それぞれの色の帽子を被っている(実際には、その色のカードを持つのでもOK)時には、その色で決められた思考パターンだけで考えるのがルール。
いつもの自分では考えないようなことを考えられる。
何人かでも、自分ひとりでもできる。
「シナリオ分析」をしてみる(P182)
1.プランを実行した場合のシナリオを最低2パターン作る
うまくいった場合とうまく行かなかった場合を考えてみる。
※通常は4パターンくらい作る
2.起こりそうなことへの対策を想定してみる
1のパターンに対してすべて考える
3.緊急度と重要度を想定しておく
想定した対策を「緊急度」と「重要度」のマトリクスに当てはめ、「緊急かつ重要」なものから手を打つ、もしくは準備をする