毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「英語でしゃべると別人格」は正しい☆☆☆☆

苫米地さんの別の本*1を読んでいたらこの本の引用があったので、読んでみたくなって図書館で借りてきた。

理論としては興味深い内容だった。


◆目次◆
まえがき
1 なぜ、大人になってから英語は学べないのか?
〜最新の機能脳科学が解明したクリティカルエイジ(脳の学習限界年齢)とは?
2 日本の英語教育では英語ができるようにならない理由
〜はるか昔の言語学をもとにつくられた教育方法では意味がない!
3 すべての人が生まれたときから「英語センス」を持っている!
〜最新の機能脳科学が解明した「脳が言語を学ぶメカニズム」とは?
4 赤ちゃんと同じ方法で学ぶ!
〜50倍速英語脳プログラム 理論編
5 ネットで話題の誰でもできる「英語脳のつくり方」
〜50倍速英語脳プログラム トレーニング編
あとがき

サブタイトル「最新の脳科学でわかった!世界一簡単な外国語勉強法」の通り、脳科学的見地から解説してあるので、とても納得がいく内容だ。


やり方としては、巷でよく言われる「ドラマを見て慣れる」「ひたすら英語が流れる中に身を置く」「身の回りに付せんを貼りまくる」などで、特に斬新というわけではない。
これは逆に、日本語を身につけた外国人のやり方そのままだ、と思った。
ボビー・バレンタイン氏(元・千葉ロッテマリーンズ監督)や、隣国のアイドルたちがどうやって日本語を身につけたのか、と聞かれて答えていた内容とほぼ同じなのだ。

この本でも、「英語に限らず何語でも、通用する方法」だとしている。

重要なのは、それに「脳科学的な根拠がある」ということだ。
15歳若返る脳の磨きかた』にもあったが、母国語を身に付けるには“クリティカルエイジ”というタイムリミットがある*2。この年齢を超えると、脳機能的に新しい言語は身につかないとされる。

この本で紹介されているのは、それを打破する方法。つまり、私たちにすでにできあがっている日本語脳を使わずに、「英語脳を別に作る」方法だ。

なので、「日本語→英語」や「英語→日本語」のような日本語を介した学習法はすべて×。よく言われる映画やドラマを日本語字幕を見ながら見るのもこの方法だと×なのだ。


言葉を身に付けるには、赤ちゃんと同じプロセスをたどるのが一番、と苫米地さんは書いている。ただし、私たちにはすでに日本語で獲得しているものがあるので、日本語脳は刺激せずにその概念の部分だけを使ってショートカットしましょう、というのがこの方法の考え方だ。

プロセスだけ紹介すると、

「英語脳のつくり方」トレーニング手順(P144)
1.1つだけ単語を拾う!
2.単語をイメージする
3.単語を五感で感じる
4.抽象度を上げる
5.単語のイメージを広げよう
6.次を予想する

という順序になる(これだけ見ても何が何だかわかりませんよね)。


具体的には、海外ドラマの放送やDVDを繰り返し見る、というのが一番手軽。
なぜ映画よりドラマがおすすめなのかというと、映画はスクリーンに集中して見るものだが、ドラマ(特に主婦向けのいわゆる「昼ドラ」など)は何かしながら見ても大丈夫な作りになっているので、全部理解できなくてもストーリーについて行きやすいし、セリフが多いので学習に向いているのだとか。

こんな風に、具体的で、ひとつひとつに「なぜその方法がいいのか」という根拠があるので、安心して取り組める。


この本を読んで一番驚いたのは、「バイリンガルは二重人格」という話。
以前読んだ英語学習の本で「英語をしゃべると急にフレンドリーになるなど別人格になる人がいるが、それはおかしい。英語をしゃべってもその人のパーソナリティは変わらない」といったことを書いてあり、その時はとても共感した。
ところが、日本語の脳とは別に英語の脳ができる*3のだから、しゃべる時に使う脳のエリアは別になる。脳科学的にはそれはおかしくも何ともなく、当然のことだったのだ。


「英語脳」を新たに作る方法を系統立てて教えてくれる画期的な本。
ただし、「世界一簡単」かどうかは考え方によるだろう。
確かに、留学や英会話教室に通うよりも手軽だが、英語を使う脳を育てるには、毎日日本語以上に英語に触れなければならない。仕事で日本語に8時間接するなら、英語だけの時間も同じだけ作る必要がある*4
取り組むにはそれなりの覚悟が必要だろう。「結局はこれが近道だ」と、一定の期間集中して取り組める人に向いています。
※付属のCDは脳の機能を高める効果の入った音楽(4曲)です。英語音声などではありません
私のアクション:次の音を予想しながらドラマを見る
■レベル:離 
ある程度、脳の知識があった方がわかりやすい。理論として斬新なので、苫米地さんの他の本を読んでからがおすすめです。

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:メモを取っていなかったんですが、たぶん『15歳若返る脳の磨きかた』

*2:8〜13歳と言われています

*3:正確には脳の別のエリアに神経ネットワークができる

*4:「英語モードができるまで」なので、それほど長期間でなくてもよさそうですが