毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

心と体をひとつにすれば、人は病気にならない☆☆☆

中村天風の生きる手本―世界でいちばん価値ある「贈り物」 (知的生きかた文庫)
宇野 千代/中村 天風(述)
三笠書房 (知的生きかた文庫)(2007/02)
¥ 576
※『天風先生座談』を文庫化したもの

先に読んだ『中村天風 怒らない恐れない悲しまない』に、作家・宇野千代さんが天風師の教えを聞いて長いスランプから脱し、再び小説が書けるようになった、というエピソードが紹介されていた。

その後、天風師の著書を調べていたところ、この本を発見。
幸い、地元の図書館にあったので、さっそく借りて読んでみた。
ちょっと予想外の本だった。


◆目次◆
はじめに 「天風先生座談」は、こうして歴史的名著となった!
1章 生きる手本――人生、何事も自分の考えた通りになる!
2章 「別人のような強い心になる」心身統一法
3章 「一生に一度の感動」を得る!
4章 これが「大きな幸福が訪れる人」の生き方
天風先生と私

著者として宇野千代さんのお名前が出ているので、てっきり“宇野千代から見た天風哲学”みたいなことが書いてあるのかと思ったら、宇野千代さんの文章は最初と最後だけ、それもほんの少しだった。

もともとのタイトルが『天風先生座談』なので、宇野千代さんと天風師の対談もあるのかな、と勝手に考えていたが、これは宇野千代さんが手がけた「中村天風・講演録」なのだ。
今でいうなら、書き起こしたライターが著名な人だった、という感じ。

もちろん、さすがは大作家・宇野千代だ。2本の講演が納められているのだが、これがいきいきと本当に面白い*1。一気に読んでしまった。


内容としては『中村天風 怒らない恐れない悲しまない』の理論部分と大きな違いはない。復習するつもりで読んだ。

「心のことも体と同じくらい大事にする」必要性がくり返し述べられている。分けて考えてはいけない、“心と体は切り離せず、心が川上で体が川下”という言葉はとても印象的だった。心をいい状態に保つ(=絶対積極)が、体の健康のために重要なのだ。


この講演で印象的なのは、天風師が医学の勉強をしていた人だった、ということだ。いわゆるエビデンスがどんどん出てくる。インドのヨーギーが言っていたから、だけではなく、きちんと根拠があるのだ。
※天風師は医師免許は持っていないものの、自分の結核を治す方法を探し求めてアメリカに渡った時、ある中国人に頼まれて、代理で医学部を卒業している*2。このエピソードも講演中に出てくる。


絶対的積極とは、今で言えば「ポジティブ・シンキング」のことだろう。消極的になると血液の状態が悪くなり、その結果「免疫力」が下がるのだそうだ。

たとえばこんな言葉がある。

 人間には、辛がったり苦しがったりするほうの自分と、喜びと感謝で生きられるほうの自分とがあります。心の中の、もう一人の自分を探し出して、たったいまから、どんな人生に生きようとも、矢でも鉄砲でも持って来い、俺の心は汚されないぞ。俺の心の中は、永久に、喜びと感謝でいっぱいなんだ、という気持ちで生きてゆかれれば、その結果、どうなるか。事実がきっと、あなたに大きな幸福という訪れでもって、お応えすると思います(P226)。


宇野千代さんご自身の文章は少ししかないが、それでもご本人の言葉は心に響いた。
それもそうだ。それまで20年近くも1行も書けなかったのが、天風先生の教えを聞いて、あっという間に書けるようになったのだから。ベストセラーを連発したのはそのあとのことだそうだ。


硬い文章よりも語り口調の方が頭に入る人、やっぱり本人の言葉が何より重要、と思う方はぜひ図書館で借りて読んでみてください。
私のアクション:寝る時は考えるのをやめる

■レベル:破 理論としてまとまっているわけではないので、基本的な本を読んでからの方がよさそうです。

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読書日記:『中村天風 怒らない恐れない悲しまない』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:それが宇野千代さんの狙いだったそうです

*2:替え玉として卒業まで通ったそうです。それも首席で