「非可逆の世界」を生き抜く智恵(P89)
今のチャンスを逃せば、永遠にチャンスはやってこないかもしれない。だからとりあえず、今の条件を生かしてやってみる。
※物理・化学は対象を“同じ条件なら同じ結果が再現される”「可逆現象」として扱う。
地球科学が扱うのは「非可逆現象」、つまり同じことは二度と起こらない。
「真理」ではなく「便利」を(P111)
いつどこの誰にでも通用する法則ではなく、自分にとって都合がよければ利用する程度の「ひとつのツール」として受け止める。
どのようなものであれ、ある生き方を人生の真理として受け止めると、結局は「その真理を実践できていない自分」という引き算が始まってしまう。
ある生き方を自分の中の基本軸として据えるとしても、不便になったらあっさり捨ててもいい。いい生き方だからといって固執していると、かえってその生き方がドクサ化する。
ポジティブ・タイムアウトを取る(P139)
※アドラーの用語
そのままではネガティブな感情を相手にぶつけて人間関係をこじらせてしまうので、まずはその場を離れて心を落ち着かせる。
目の前のことをどうしても楽しめない時は一時的に休んだ方がいいというのも、ポジティブ・タイムアウトと同じ原理。
休むこと、逃げることが大切。
身体が下す判断=生命が下す判断(P143)
それはひとりの人間が頭で考えて下す判断より正しい。生命の持つ力に信頼を置いて生きていれば、基本的に人生はいい方向に進む。