“いちばんやさしい”というサブタイトルの通り、初心者向きのとてもわかりやすい本だった。
◆目次◆
はじめに
瞑想必要度10のチェック
第1章 瞑想についての基本のはなし
第2章 お風呂で瞑想してみよう
第3章 もっと、瞑想が深まる楽しみ
著者の説く瞑想の定義はシンプルだ。
この本で紹介する瞑想は、人生を楽しく幸せに生きていくための実践的な技術です。具体的にいえば、目を瞑りながら頭のなかに浮かぶ思考や雑念を片づけて無思考の状態を作り出す練習とでもいいましょうか。
放っておくとどんどん入ってくるあらゆる外部情報、そして、それらの情報が元になって増殖した不安や心配などでごちゃごちゃに散らかった頭のなかを簡単に素早くクリーンにするための「心の整理術」であり、古代から伝わる心の浄化法です(P3・「はじめに」より)。
一般的な「整理術」が場の片づけなら、「瞑想」は頭と心の片づけと言える。
瞑想ができるようになると、どんないいことがあるのかも具体的。
瞑想は、心と体にいいことたくさん!
- 悩みが消える
- ストレスに強くなる
- クヨクヨしなくなる
- イライラしなくなる
- 人に優しくなれる
- 性格が明るくなる
- 睡眠の質が上がる
- 感受性が豊かになる
- 仕事のできる人になる
- 健康になる
- 生きづらさがなくなる(P48)
こんなにあるなら、やらない手はない。
「いちばんやさしい」の理由は、「お風呂で瞑想」をすすめているから。これなら、時間や空間をきちんと用意しなくても、ちょっとゆっくりお風呂に入ればできる。しかも、やり方は7種類もあり、一番短いのはシャワーを浴びながらわずか数分でできるものだ。
日替わりでやってもいいし、気に入ったものを選んでそれだけを毎日続けてもOK。とてもゆるいので、これなら気軽に試せる。
お風呂での瞑想に慣れて「もっと深く瞑想してみたい」と思ったら第3章へ。瞑想の手順が細かく分解されているので、初心者でも見ながらやれば、瞑想の型がひととおりできるはずだ。
面白かったのは、著者は「瞑想は15分以上集中が続かない」というスタンスだったこと*1。頭の整理が1回で終わらない場合は、休憩をはさんで2〜3本瞑想することを勧めている。1回15分でいいんだ、と思えば、さらにハードルは下がるのではないだろうか。
もうひとつ、瞑想中に寝てしまうのはNG、とあった。前に読んだ本*2では、そのまま寝てもいい、と書いてあった記憶があるので、ちょっと意外。
瞑想中に眠るクセをつけると、昼寝の達人になってしまいます(P140)。
というわけで、瞑想と睡眠はしっかり区別しましょう。
この本は現在絶版らしく、著者の瞑想の本はこれ以外にもたくさんあるので、「これが一番!」と断言するのはむずかしいですが、気軽に瞑想を試せるいい本です。
興味のある方は、もし図書館などにあったら読んでみてください。
私のアクション:瞑想とは別に、呼吸の練習をする
■レベル:守
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
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