タイトルとはかなり印象の違う内容だが、役に立ちそうなことがいろいろ学べた。
◆目次◆
はじめに
第1章 すぐに行動できない人の10の習慣(知る)
第2章 10秒で行動する人の思考法(学ぶ)
第3章 行動する人になる10秒マインドチェンジ(自分を変える)
第4章 結果につながる!周りを巻き込む10秒チェンジ(周りを変える)
第5章 10秒でゴールに近づく思考と行動のコツ(人生を変える)
おわりに
著者・藤由達藏さんは長年のサラリーマン生活を経て、ライフ&ビジネス・コーチとして活躍中の方だそうだ。
読んでみて、はじめに違和感があったのはノウハウを教えてくれる本だと思っていたのに、コーチングがメインだったからだ。
自分と向き合うワークなどが多いので、「いくつかピックアップして使おう」ともくろんで読むと少々とまどうかもしれない*1。
でも、コーチングの本なんだ、とわかれば楽しく読めた。
著者のコーチングの師匠は平本あきおさん。私も何冊か読んでお世話になっている方なので信頼できる。
著者がコーチングをしていて発見した「成功する人間の行動の法則」とは
それはチャンスや情報が手に入った際、10秒の間に動くことができる人はすべてを手に入れ、10秒以上もの時間をかけても動けない人は何も手に入れられなくなる、ということです(P6)。
だという。
ナポレオン・ヒルがデール・カーネギーに課された決断の時間は「1分以内」*2だった*3が、現代は10秒なのだ。
この本では、10秒で決断・行動できる人がどう考えているのかを教えてくれる。
さらに衝撃を受けたのがこの記事のタイトルにした「行動は気分で決まる」という事実。
だからこそ、自分の気分を瞬時にコントロールできるかどうかが大切になる。
この本が教えるメソッドのポイントはただひとつ。
「気分」と「視座」を変えること*4。
※視座とはものを見る「視点と立場」のこと
ここでいう「視座を変える」とは、久瑠あさ美さんの「マインド・ビューポイント」と同じような考え方だ。「俯瞰する」能力は、素早く決断するにも、コミュニケーションを円滑にするためにも重要になる。
上手に気分をコントロールし、視座を変えることで、結果が出せるようになるのだ。
第3章の「10秒マインドチェンジ」には、さまざまなワークが紹介されていて面白い。
「最高と最悪の状態をイメージしてから挽回策を考える」とか「理想の自分をまずイメージしてから、具体的に何をすればいいか計画に落とし込む」など、オーソドックスなものも多いので、「もう知ってるよ」と感じるかもしれない。
それでも「気分をいい状態に保つ」という発想でこれらのワークをしてみると、新鮮で違う結果が出そうだ。
何しろ「大切なのはモチベーションよりも気分」という本なのだ。
自分の精神状態をずっとゴキゲンにしておけるなら、結果は自然についてくるはず。
人を選ぶかもしれませんが、先延ばしグセに悩んでいて「自分と向き合うワーク」に抵抗のない方は、読んでみてください。
具体例はビジネスマン向けです。職場の人間関係にも使えます。
私のアクション:朝の計画を、「理想の気分」から逆算して立てる
■レベル:守
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
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