毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

『遅読家のための読書術』メモ

「早く読める本」9:「速く読む必要がない本」1の割合がベスト(P59)

本は「1日で1冊」読み切るのが理想的(P62)

1時間で素早く読んだ方が、本のポイントがしっかりと記憶に残っていることが多い。
時間をかけてようやく読み終えた本は、「結局何が書いてあったんだっけ?」になりやすい。

「読書密度」と「全体観の有無」がポイント。長期間かけた熟読は、単位時間当たりの読書の密度が低い上、その本の全体像が見えづらくなるので、「薄い」読書体験になってしまう。

本の魅力だけを抽出する「1ライン・サンプリング」(P81)

A4用紙を用意し、気になった部分をどんどん書き写していく。ここは忘れたくないな、と思うところに出会ったら、冒頭に「ページ数」を記載し、本文をどんどんストックしていく。
引用する時は、なるべく短く、数行に収まるような分量がよい。

音楽のサンプリング(断片集め)の作業に近いことから「サンプリング」と呼んでいる。A4用紙1枚に本1冊分の「ハイライト集」を作るつもりで。

最高の1行を選び出す「1ライン・エッセンス」(P86)

本を読みながら作った引用リストを、読了後にもう一度目を通す。その中から「もっとも素晴らしいと思った引用」をひとつだけ選ぶ。
「自分がこの本を読んだ価値のすべては、この1行に集約されている」と思える部分。
この1行が「1ライン・エッセンス」。

重要箇所が甦る「1ライン・レビュー」(P90)

「1ライン・エッセンス」について、「なぜこの1行に感動したのか?」という観点で、ひと口メモを書くだけ。

本を読んだ直後には「なぜその箇所が素晴らしいと思ったのか?」を覚えていても、時間が経つと心が動いた理由を忘れてしまう。引用の意味も消えてしまうので、感動した「理由」も一緒に書きとめておく。

1ライン・サンプリングを書きためたのとは別のノートに、日付、書名、著者名を書き、まず1ライン・エッセンスを書き写す。
その下に30〜40文字程度で1ライン・レビューをメモする。

12冊ごとに振り返る(P94)

12冊分のレビューがたまったら、定期的に引用と感想を読み返す。

レビューを振り返る時には、こんな視点を取り入れてみる。
・自分はどんな本に刺激を受けやすいのか?
・自分はどのような考え方を好むのか?
・自分はこれからどんな本を読みたいのか?

こうして自分の読書傾向を見極めると、「次に読むべき本」の方向性も見えてくるし、自分の考え方などを再確認できる。

その後、12冊の中から「ベストの1冊」を選ぶ。
1年の終わりには、そこから「ベスト・オブ・ベスト」の1冊を選ぶ。

読書を習慣化する上で重要なのは、自分が本を読んで味わった感動を忘れないようにすること。自分が気に入った本を定期的に棚卸しする作業を、読書習慣の中に組み込む。

キーワードサーチ法のポイント(P134)

キーワードの含まれている部分だけではわかりにくい場合、その箇所から数ページ遡って読んでみるとよい。あるいは、その箇所が含まれるセクションをくわしくチェックすれば、たいていは内容が把握できる。

「1日1冊」を実現するコツ(P152)

「1ライン・レビュー」用のノートに、先に予定を立てた6冊分の書名を書き込んでしまい、引用とレビューが「書き込み待ち」の状態になるようにする。
部屋の片隅に「積ん読」状態の本がたくさん溜まっている人は、まずそれらを「どの順番で」「いつ読むのか」を今すぐ決めてしまう。

「1週間の読書計画」と「1日1冊を6セット」が「リズムオブライフ」(=読書習慣のリズムを作る)になれば、無理なく年間300冊は実現できる(P154)

「1日1冊」を実現しようとする場合、何よりも重要なのは「明日読むべき本」が決められていること。

本棚を整理するためのシンプルなやり方(P185)

1.全部、背表紙が見えるようにして本棚に立てる(読めるように。横向きはNG)
2.本を「古いもの→新しいもの」の順に並べる
3.古いものから優先して「不要な本」をピックアップ
4.3か月ごとにこの作業を繰り返す
※1年以上開いていない本はひとまず手放す