以前読んだことがある『「脳にいいこと」だけをやりなさい!』*1の著者、マーシー・シャイモフが、はたから見たら成功者そのものなのに、ちっとも幸せじゃなかった、と書いてあったのだ。
ベストセラーを出して収入も増え、サイン会に集まった大勢の読者のために5千冊もサインをし、みんなに称賛されているのに、ベッドに突っ伏して泣いていたという。
「なんでそれが幸せじゃないの?」と衝撃を受けたので、その引用元であるこの本を読んでみた。
鶴田さんが引用しているだけあって、やっぱりパッションテストと関わりの深い本だった。
◆目次◆
訳者まえがき
はじめに
第1章 あらゆるコントロールから解き放たれる――ジャネット・アットウッド、クリス・アットウッド
第2章 無条件で幸福になる方法――マーシー・シャイモフ
第3章 失った情熱を取り戻す方法――ジェフ・アフレック
第4章 右脳を使ってリッチになろう――エレン・ロギン
第5章 夢の職業に就く方法――スージー・ステッドマン
第6章 仕事も人生も大好きになる「4つのステップ」――ジェーン・カヴァノー
第7章 人生の喜びを引き寄せる「本当の自分」になろう――シャノン・サウス博士
第8章 今、この時を生きる方法――クリス・トーマス医学博士
第9章 自分自身を愛する方法――シャン・マクリーン
第10章 心に羅針盤を持つ――スコット・ワーナー博士
第11章 カレンダーに「いつか」という日はない――バーバラ・エディ
第12章 情熱的に生きるために必要な「たった1つのこと」――ジャネット・アットウッド
訳者あとがき
筆者紹介
私が読んだ引用部分は第2章のもの。ただし、第1章で登場する「マーシー」とは第2章のマーシー・シャイモフのことであり、このエピソードを補足するような内容になっているので少々ややこしい。
そもそも、この本の狙いは「ブレイクスルーを体験した人たちが、それをシェアする」、さらに「どうやればブレイクスルーを起こせるか、ヒントを提示する」というものだ。
訳者まえがきによると
……ブレイクスルーは誰でも狙って起こすことができます。そして、その、誰にでも再現可能なブレイクスルーの起こし方が、本書には書かれています(P5)。
という。
著者は全部で12人*2。医者や公認会計士から、病気を経て自分が本当にやりたかった音楽関係の仕事に就くまでのプロセスを公開したものまで、いろいろだ。
人によって課題は違うので、心惹かれる章は違うかもしれない。個人的には4、6、7章から得るものが大きかった。
それぞれ伝えていることは違うが、全員が共通して大事にしていることがある。
それは、「自分の心の声に従って生きる」ことだと言えます(P193)。
そしてそれは「自分のパッション(情熱)」にもつながる。
ここでいう「パッション」とは、一般に言うところの「パッション」とは少し違う。これはジャネット&クリス・アットウッドが提唱する「パッションテスト」をやることで、自分のパッションがわかる。
テストと言っても質問に答えるのではなく、さまざまなアプローチで自分の本当の望みを言葉にするワークのようなもの。
内容の半分くらいは、ジャネットやクリスが直接登場するわけではない。ただ、著者たちはいずれも「自分が本当に求めているもの=パッション」が何なのか、すでに知っている。それがわかってから、人生が大きく変わった。つまりそれが「ブレイクスルー」なのだ。
「パッションテスト」をやってみて、自分の「パッション」が何かをわかってから読んだ方が受け取れるものは大きいと思う。
個人的な体験が綴られていて、ワークもそれほど多くない。薄い本なので、気楽に読める。
ピンと来た方は読んでみてください。
鶴田さんの2冊の本と、パッションテストが紹介された『『心に響くことだけをやりなさい!』は読んでいますが、まだ読書日記がUPできていません。すみません。
なるべく早くUPします。
私のアクション:「右脳を使ってリッチになる」にトライ
■レベル:破 ※自分の「パッション」がわかっていた方が、より理解が深まります。先に『心に響くことだけをやりなさい!』を読むことをおすすめします
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。