キーストーン・ハビット(P6)
ひとつの習慣に狙いを定めることで、他の行動もプログラムし直すことに成功する。
そのような習慣をキーストーン・ハビット(要となる習慣)という。
悪い習慣は完全には改められない(P100)
むしろ習慣を変えるには、前と同じきっかけで、前と同じ報酬を使いつつ、新しいルーチンを組み込むべきなのだ。
信じることこそが、作りかえた習慣のループを永遠の行動に変える要素(P131)
「神を信じる必要はないが、状況がいい方向へ進むと信じる能力は必要」
「習慣」はどうやって変わるのか(P141)※まとめ
私たちは習慣をなくせないとわかっている。そのため交換するしかない。そして、最も簡単にそれができるのは、習慣入れ替えの鉄則が適用された時であることもわかっている。同じきっかけと同じ報酬を使えば、新しいルーチンを入れることができるのだ。
しかしそれだけでは充分ではない。作りかえた習慣を身につけるには、「変われる」と信じる必要がある。そしてたいていの場合、それはグループの助けによってのみ生まれる。
キーストーン・ハビットの考え方(P148)
成功の秘訣はすべてのことを完璧に行うことではなく、いくつか鍵となるものを見つけて、それを強力なてこにすることにある。
(中略)
一番重要な習慣とは、それを変えれば、他のパターンを取り除いたり、作りかえたりできる習慣のこと。
(中略)
最初の変化から連鎖反応が起こり、他のよい習慣も定着していく。
スモールウィン(小さな勝利)(P159)
キーストーン・ハビットが与えてくれるのは、学術的には「スモールウィン(小さな勝利)」と呼ばれるものだ。それは新たな習慣を作るのを助け、その変化が周囲に伝わっていくと、そこに文化が生まれる。
ボブ・バウマン(フェルプスのコーチ)のことば(P165)
「結果的に、こうしたちょっとした成功の瞬間に意識を集中して、それを精神的な引き金にするのが一番いいことがわかった。我々はそれを機械的、自動的にできるところまで持って行った。
マイケルに勝利のイメージを植えつけるために、レースの前に必ずやることがいくつかある。レースの前、頭の中で何を考えているのかマイケルに尋ねたら、彼はきっと何も考えていないと言うだろう。彼はただ決まったプログラムに従っている。しかし実はそうではない。むしろ習慣が支配したんだ。レースが始まろうとする時、彼はすでにゴールまでの道のりの半分まで来ていて、どの段階でも勝利している。ストレッチは予定通り。ウォームアップの泳ぎも思い描いていた通り。ヘッドホンからはいつもと同じ音楽が流れてくる。実際のレースはその日の朝から始まっていた一連のパターンの1ステップに過ぎないので、勝利以外にはあり得ない。勝つことは自然の成り行きなんだ」