人が変わるのには、タイミングがある(P95)
自分も変わっていくことができるが、それは準備ができた時。
変わることができない自分を責めるよりも、今の「ありのまま」を受け入れることが大切。
つまり、誰にとっても合い言葉は「今は、これでよい」。
自分が下した「評価」にとらわれない(P101)
「評価」は、「現時点での自分」がする、きわめて一時的・主観的なもの。
(中略)
「今の自分が下した評価」に過ぎない、ということを認識しておかないと、唯一絶対の真実のように人に押しつけたり、不寛容になって「相手の領域」を侵害してしまう。
「決めつけ」とは、「今の自分が下した評価」の押しつけ。
自己肯定感を高めていきたいのであれば、「自分の考えこそが正しい」と思うのではなく、「いろいろな事情があるのかもしれない」という見方に慣れよう。
自己認識より他人についての認識を変化させる方が簡単(P106)
「自分」に意識を向けている限り自己否定しか出てこないかもしれないが、「相手」に目を向け、相手をリスペクトしていくと、その「リスペクト感」が自分にも及んでくる。
「自分はダメだ」と決めつけている限り、自分をリスペクトすることはできない(P108)
そこから生産的に目をそらすためには、「決めつけを手放し、他人を無条件にリスペクトする」という習慣をつけることが役に立つ。
安全な環境とは、自分に評価を下されない場所(P139)
決めつけられない場所のこと。
自分が人と接する時に、「決めつけ」を手放しさえすれば、自分も他人もリスペクトすることができる。
自分を傷つけ縛りつけてきた「決めつけ」を、一つひとつはずしていくことによって、本来の自分の姿が現れる、とイメージする(P186)
「リスペクトしなければならない」ではなく、「力を抜けば、リスペクトできる」のだ。苦行ではなく、解放。