毎日「ゴキゲン♪」の法則

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人生100年時代を生き抜くには戦略が必要

【2022/08/17UP】※内容は、読んだ直後に書いた「下書き」をもとにしています

話題の本。家族が予約してくれていたようで、思いがけず読むことができた。
確かに、これは100年戦略が必要だ、と納得する本だった。



◆目次◆
日本語版への序文
序 章 100年ライフ
第1章 長い生涯――長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画――教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来――機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」――お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオ――可能性を広げる
第6章 新しいステージ――選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方――必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方――自分のリ・クリエーションへ
第9章 未来の人間関係――私生活はこう変わる
終 章 変革への課題

ベストセラー『WORK SHIFT』の著者が書いた本(今回は共著)。原題は『THE 100-YEARS LIFE』で、どこにもSHIFTの文字はない。出版社の戦略でタイトルが決まったようだ。

人生100年時代が本格的に近づいてきているので、今までの生き方を変える必要がある、と警鐘を鳴らすのがこの本の目的だ。


読者が自分の人生を考え直す参考にするため、3人のモデルケースが登場する。
1945年生まれのジャック、1971年生まれのジミー、1998年生まれのジェーン。


ジャックの時代は人生は3ステージ制。「教育→仕事→引退」で、今の社会制度もほぼこの考え方に沿って作られている。

ジャックはそれで何とか生き抜けたが、ジミーはジャックの時代ほど年金がもらえない。さらに、平均寿命も延びてきている。
引退後、ひもじい暮らしをしないために、キャリアと人生をどう考えればいいのか?という例が挙げられている。


さらのその下の世代、ジェーンになると、働き方はガラリと変わる。

60歳、65歳での引退は余生が長くなりすぎるし、金銭的な面でも無理なので、70代、80代になっても働くことになるだろうという。
今の働き方ではそんなに長く働けないので、途中で学び直すとか、違う仕事にキャリアを変更するなど、人生は今までとは違い、スリリングなものになる。
バリバリ働く時期と、学んだり家族と時間を過ごすことを優先する時期が交互になる、と著者たちは考えている。


エクスプローラー=冒険家
インディペンデント・プロデューサー=独立生産者
ポートフォリオ・ワーカー=複数の仕事を組み合わせて収入を確保する働き方

その時々で、このどれかに近い働き方を選択することになるという。


何歳に何をする、というモデルはもう通用しなくなる。
それぞれがいつどんな風な生き方を選ぶかを考える必要が出てくる。
その結果、さまざまな年齢の人と交流する機会が増える、とこの本では予想している。
それがさらにいつまでも若い=100年生きることにつながるそうだ。


教育機関の後押しも、国の政策も、今までの歴史を見る限りかなり遅れてやってくるので、今は個人レベルで考え、まず自分でやっていくしかない。
それが世の中の流れを変えていく。

パートナーシップも変わっていく。一生同じ役割ではなく、時期によって入れ替わることも出てくる。そのために、話し合い、人生について意識をすり合わせる必要が増える。


バリバリ働いて稼ぐ時期は有形資産は増えるが、無形資産に注ぐ時間が減るので、無形資産は減っていく。
同時に両方はできない、というのが目に見えてわかり、痛かった。


無形資産について私は無頓着すぎた、というのが一番の感想。
せっかくの人脈も維持できていない。
無形資産という考え方を知っただけでも、この本を読んでよかったと思う。


「みんなと一緒でいいや」という考え方では危険、ということが身に染みてわかる本。
ちょっとでも危機感がある人は、ぜひ読んでみてください。


私のアクション:今後の方針について、家族と話をする
■レベル:離 あまり今までに無いタイプの本なので

次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら

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