毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

自分を愛する食べ方をしていますか?☆☆☆☆☆

ストレスでやけ食いしたり、食べるのをやめられなかったり、その一方で自分が何を食べたいのかわからなかったり。食事には精神的なことも大きく関わっているように感じていたので、興味が湧いて図書館で借りて読んだ。

こんなに食べ方と生き方がリンクしているとは、と驚く内容だった。


 

◆目次◆
はじめに
第一章 何があなたをコントロールするのか?
第二章 あなたがそれを食べる理由
第三章 からだが本当に必要としているもの
第四章 食事で自分を知るエクササイズ
第五章 あなたの体重が教えてくれること
第六章 自分を幸せにするための食事
第七章 もっと自分を愛してあげるために
まとめ──「食事の日記」エクササイズのおさらい

このメソッドが生まれたのは、著者自身が体重の問題を抱えていたのがきっかけ。
食べたものや飲んだものを全部書き出してみる、というエクササイズを続けると、自然に体重は元に戻り、その問題を超えて自分がどんな人間で、どんな恐れや思い込みを抱えているか、といったことまで意識できるようになったのだという。

からだが真に必要としているものを感じ取ることで、感情や精神が本当に望んでいることもわかるようになるそうだ。

 本書の目的は次の通りです。
・自分を無意識のうちに支配している<コントロール>の正体と、その程度を知る。
・自分の食べ方を、もっと意識化する。
・食べることと、<感情>、<精神>、<魂>の関係を理解する。
・自分が本当に望んでいる物を感じるのが、なぜ難しいかを理解する。
・体や心にとって必要な栄養をとるのをさまたげている<傷>の存在を意識できるようにする。
・食べる前に、いつも、からだのニーズを聞き取れるようにする。
・あらゆる瞬間の自分を、ありのままに受け入れ、愛する(P5)。

この本のメインは「食事日記」をつけること。
そう言われると「レコーティングダイエット」などを思い浮かべるかもしれないが、この本では数字は一切登場しない。
その代わり、空腹で食べたか、それ以外ならどういう状態で食べたのか、ということを記録する。
「空腹」以外に食べた場合のほとんどは、その数時間前に精神的なダメージを受けているという。記録し、振り返ることでそれに気がつく。

この本では、食べた量を見て反省するのが目的ではない。著者は繰り返し、「自分を責める目的で書くのではない、自分を知るために書くのだ」と伝える。その時の自分の感情も含めて振り返る、というところが新鮮だ。

それを続けるうちに「からだが何を求めているのか」が、自然とわかるようになるという。さらに、自分のからだが求めるものがきちんと把握できるようになると、その感覚はほかでも応用が利くそうだ。
食事に限らず自分に必要なものとそうでないものがわかるようになり、要らないと思ったら「NO」が言えるようになるのだ。

 

ほかにも、食欲をコントロールしない、間食を悪いものだと思わない、食べたくなったらちょこちょこ食べていいなど、ダイエットの常識からすればNGなものがOKになっているので、コントロールに振り回されて辛くなっている人には福音になるかもしれない。
アイスクリームをやけ食いしたくなった時、体に影響しない食べ方まで教えてくれる。

何げなくやっている「食べる」という行為に、いかに奥の深い意味があったのか、と衝撃を受けた。
食べることは精神活動にダイレクトに結びついている。
そして、自分を知る一番シンプルな方法でもある。
自分を知って受け入れ、自分を愛することができるようになれば、自然と必要なものだけを食べるようになる、というのがこの本の趣旨だ。

 

この本は『五つの傷』をさらに深めた内容なので、できれば先に『五つの傷』を読んでから読むのがおすすめです(ただし、読みやすさはこちらの本がずっと上です)。
私のアクション:食べながら「もうお腹がいっぱいになった?」とこまめに自分に聞く
■レベル:守 

 

次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

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