毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「世の中、どうなってる?」が見えてくる☆☆☆☆

世代×性別×ブランドで切る! 第5版
マクロミル ブランドデータバンク
日経BP社(2017/03/25)
¥ 2,052

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世代×性別×ブランドで切る!第5版
日経BP社 (2017/03/28)
売り上げランキング: 64,975

家族が仕事のために借りてきた本。いわゆる「ビッグデータ」を扱った1冊なのだが、ふつうに読んでもなかなか楽しめた。


◆目次◆
はじめに 「景気はよくなっているのか」
ブランドデータバンク(bdb)とは?
調査対象ジャンル(第23回調査)
本書の読み方

全体の所有ブランドリスト─1
全体の所有ブランドリスト─2
男性全体の所有ブランドリスト
女性全体の所有ブランドリスト
世代編
20〜24歳男性初任給は改善されたが …
20〜24歳女性まだ人生、急ぎません
25〜29歳男性結婚?まだまだ
25〜29歳女性結婚はしたいですが、急ぎません
30〜34歳男性評価されたい、癒されたい
30〜34歳女性今もなお、夢見ています
35〜39歳男性人生は進んでいく、まあこんなもの
35〜39歳女性とりあえず、自分なりに、前向き
40〜44歳男性再び明るい日は来るんですか
40〜44歳女性人生、決めるか、様子見か
45〜49歳男性当面は傍観するしかない
45〜49歳女性自分なりの心地よい世界で生きたい
50〜54歳男性せめて現状のままで
50〜54歳女性あの頃の話、聞きたい?
55〜59歳男性好景気をはっきり覚えている
55〜59歳女性これが私の生きる道
60〜64歳男性思い出にひたって、この先を乗り切る
60〜64歳女性人生これから
65〜69歳男性いろいろあったが、人生明るい
65〜69歳女性人生、充実しています
5年の変化編
ビール類 世界とは関係なく進化を続ける日本のビール。まず発泡酒の存在意義は消える?
バッグ バッグだけでバッグは選ばれない。この先、数年の自分の姿を決める
茶系飲料 「おーいお茶」の強さと展開。ボトルデザインにも注目
チューハイ・カクテル 「ウイスキーが、お好きでしょ」の巻き返し。様々な分野からの参入で激戦
洗濯用洗剤・柔軟剤 超コンパクト液体洗剤の躍進。生活スタイルに適合していく洗剤
好きな国内音楽アーティスト 案外、変わらない人の好み。寿命の長さが強さにつながる
市場編
自動車 ハイブリッドはもう特別ではない。人気は「フィット」「プリウス」「ワゴンR」
洋服 安くて、流行りを取り入れたもの。「ユニクロ」「GU」「しまむら」 …
スポーツウェア どこが伸びるか考える。変化の激しいライセンス契約世界
腕時計 ブームは遠くなりにけり?機械式じゃなくていいです
即席麺・スープ類 日本人はラーメンが好き。気になるペヤングへの評価
シャンプー・リンス 伸びる限界に至った市場。「ボタニスト」「ダメージケア」「スカルプ」
有名人 ついに「マツコ」の時代。「綾瀬はるか」「天海祐希」の次は?
キャラクター 露出、接触率は人気を呼ぶ。ここから未来を考える
国内旅行 無敵のディズニー。再びのディスカバー・ジャパンは?
ホテル 男女の温度差。同じ世代の異性と泊まっていますか?
あとがき 「いつ景気は回復するのか?」

マーケティングリサーチの大手・マクロミルがネットで約3万人にアンケート調査を行い、その結果をまとめたもの。調査対象は20代〜60代で、男女別に5歳ずつグループ分けされた結果が掲載されている。
さらに、市場動向が5年前と比較されている章や、世代別のページでは漏れてしまった細かいブランドランキングなどもまとめられている。

アンケート調査は毎年やっているそうだが、書籍としては2008年、2009年、2011年、2014年に続く第5版。
コツコツとデータを取っておくと、こんな風に経年比較ができるのか。地道な作業の大切さを改めて感じた。


世代ごとの好みや考え方の傾向が分析してあるので、自分の感覚が自分が属する世代と合っているのか見ることもできるし、好きなブランドがどの世代にどういう評価をされているのか、というのもひと目でわかる。
数字が好きな人には、収入や就業率、非婚/既婚の割合などがシビアにわかる。

面白い使い方としては、世代の違う部下がどんなものに興味があるのか、好きなアーティストランキングなどを見て話の糸口にする、といったこともできそうだ。
情報はどんどん細分化されているし、インターネットだと自分の興味のあるものしか入らなくなってしまいやすい。そういう死角になっている部分を補ってくれる本だと思う。
私は世代的に海外旅行も好きだし、バッグはやっぱり海外ブランドがいいなあと思ってしまうが、今の20代にまったくそういう感覚はないらしい。ついつい自分の好みをものさしに考えてしまうので、ちょっと反省した。


個人的には、シャンプー・リンスと洗剤・柔軟剤の項目が面白かった。
シャンプー・リンス市場は目的別にかなり細分化されていて、それに乗り遅れた資生堂TSUBAKIの苦戦がはっきりデータに出ているそうだ。
また、洗剤・柔軟剤は、5年前と比較しようとしても商品名が同じものがほとんどなかったという。そのくらい進化しているのだとか。自分がふだん選んでいるものがランク入りしているかを見るのも楽しい*1

ほかには性別ごとのランキングの違いも興味深い。好きなホテルや観光地が男女でかなりずれているそうで、これは「女性は友だちと旅行に行くから」と分析されていて納得。
こんな風に、単純に読みものとしても楽しめる。

分析・解説の文章も無味乾燥ではなく、時々エッジが効いて面白い。
昔調査会社にいたことがあり*2、数字から傾向を分析して文章にするむずかしさはよく知っている。データからこの本をまとめ上げた方々の苦労と力量に称賛を送ります。


以前読んだ『会社四季報 業界地図』の個人版と思ってもらえばいい。
仕事に使えそうな人はもちろん、世の中を知りたい人にもおすすめです。
■レベル:守 

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読書日記:『会社四季報 業界地図2013年版』


※この本のメモはありません

*1:香りの強いものが苦手で、とにかく香りがマイルドなこと最優先で選んだため、扱っている店が少なくて毎回買うのに苦労しています…。意外に洗剤・柔軟剤のどちらもベスト20には入っていました

*2:市場調査ではなく、官公庁向けのもっと地味なものでした