この本を知ったのは不思議なきっかけだった。やまぐちせいこさんの『服を捨てると幸せが見つかる』のリンクにあるサブタイトルが 「1日30分でも自分を変える"行動読書"」になっていたのだ*1。「なんだこれ?」と思ったが、面白そうだったので、もともとの本はなんだろう、と探したらこの『アクションリーディング』だった。赤羽さんの本は何冊か読んでいて、どれもとても面白かったので、さっそく借りて読んでみた。
文句なしの素晴らしい本だった。
◆目次◆
はじめに
序章「読みたくても本が読めない」5つの理由
第1章なぜ、できる人は忙しくても本を読むのか
第2章 できる人は忙しくても、どのように本を読んでいるのか
第3章 短い時間で、読んだ内容を身につける「集中読書術」
第4章 できる人は、読んだ本をどう活かすか
第5章 ムダな本で時間を費やさないために付録・私がお勧めする20冊
あとがき
読んで驚いたのは、「本を読んだ数で勝負してはいけない」ということ。何冊読んだ、というのを勲章のように言う人もいるが、それは意味がないという。
この本は読書習慣のない若い人向けに書かれているので、まずは300冊、というのが目標。ただしそれをクリアしたら読む本は吟味するべきだし、1000冊を超えたら月1冊でもいい、とあった。
……一定水準までは本を読むべきだと思いますが、それを超えた後は、本を読むことを制限して、むしろ「行動」につなげることが大事だと思います(P3)。
ただ読むのではなく、読んだ本をいかに自分の血肉にするかが重要なのだ。
この本には、著者が実践している「行動読書」の方法が紹介されているが、中でも「チャレンジシート」は役に立ちそうだ。
- この本を読んだ目的、ねらい
- 読んでよかったこと、感じたこと
- この本を読んで、自分は今から何をするか
- 3ヶ月後には何をするか、どうなっていたいか
をA4に書くフォーマットになっている(ダウンロードできます)。
「狙い」を読む前に絞れ、とか読後に感想をまとめる、というのはよく見かけるが、今からすること、3ヶ月後の目標を書く、というのは新鮮だった。
この本を読んで実際に書いてみたが、自分の考えがうまく整理できて、ブレずに行動できそうだ。
また、著者の本の評価方法、ポイントのまとめ方が面白かった(具体的なやり方は下のメモにあります)。
読んだあと、表紙に日付と5段階評価を書き込む。繰り返して読んだ時に、以前の日付と評価がわかるのは便利だ。これなら何回も読みたくなりそうだし、「何度読んでも評価の高い本」があぶり出される。
線の引き方、ページの折り方も著者が長年試行錯誤して作り上げたベストの方法は参考になる(同じ方法は電子書籍でも可能)。
著者は本は借りずに買って読むことを勧めている*2。気に入った本は購入して繰り返し読みたくなった。
本を読む習慣はついているので、個人的には後半のどうアウトプットするか、というところに興味があった。
やはりブログはアウトプットのひとつとして重要で、私にとって一番の悩み「短時間でブログを書くコツ」が参考になった。
ブログ用のテンプレートもあるので、この記事はテンプレートを使って書いてみた。何冊かやってみないとわからないが、書きたいことが絞り込めてよさそうだ。
また、あるブログの記事が紹介してあり、こちらもすぐに使えるノウハウが勉強になった。
30分で3000字書くためにぼくがやっている4つのこと――Outward Matrix
もうひとつ、印象に残ったのは「本は1冊を集中して読め」という主張。私はもともと1冊ずつ読むタイプだったのだが、「数冊並行して読んだ方がいい」*3という説を複数見かけ、家族も同時進行しているので何となくその方がいいのかな、と思うようになっていた。
でも、これで自信を持って1冊ずつ読む習慣に戻せる。集中して読み、ブログをUPするところまでやってしまう方が、内容も充実しそうだ。
なかなか本を読めない人はもちろん、読んでいるけどあまり身についた実感がない、という人にもおすすめです。
私のアクション:ブログテンプレートを使って記事を書く♪
※メモの下に巻末の20冊のリンクを貼っています。興味のある方はどうぞ。
■レベル:離
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。