毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

声や話し方は自分でデザインできる☆☆☆☆

※ [Kindle版] はこちら

この本のことを知ったのは出版社のネット記事だった。ベストセラーとして紹介されているのを読んで興味を持った。プロのアナウンサーが書いた本で、しかも「1日で声がよくなる」と言われたら、これは読まなくてはと思い、図書館で順番待ち。
読んで納得、確かにこれはベストセラーになる本だった。


◆目次◆
はじめに あなたの人生は「声」と「話し方」で決まる
序章 声と話し方を変えれば、人生が劇的にうまく回りだす!
第1章 まったく「新しい声」は簡単に手に入る
第2章 「声の高さ&スピード」を操れば、面白いように伝わる!
第3章 1日5分の「朗読」で、話し方は劇的に上達する
第4章 ビジネスからプライベート、プレゼン、スピーチにも!今日からすぐに役立つ「日常会話」のテクニック
特別付録1 小泉進次郎さんに学ぶスピーチの極意
特別付録2 魚住りえが勝手に添削!著名人の話し方スキル
特別付録3 魚住式メソッド 50のコツを一挙公開!
おわりに

著者・魚住りえさんは元日本テレビのアナウンサー。長くテレビ東京系の『ソロモン流』でナレーションをされていた、と聞けばわかる方も多いのではないだろうか。
今はフリーでアナウンサーをするかたわら、スピーチレッスンも行っている。
この本は、レッスンでの内容をまとめたものだ。

現在は何冊も本を出されているが、これが著者の初めての本。初めての著書は“サービス満点”な内容が多い*1が、この本もまさにそれ。
長年の経験を惜しみなく伝えてくれる、価値ある1冊だ。
特に、特別付録3の「50のコツ」は、「こんなこと教えていいの?」と心配になるくらい、企業秘密のようなことまで書いてあった。


魚住さんは幼少の頃から楽器を練習していたそうで、その経験を活かしてスピーチも音楽のようにとらえているところが斬新だった。
声の高さを「ミの音」とか「ソの音」と書いてあり、そんな風に意識したことがなかったので新鮮に感じた。

著者は声は「TPOに合わせて変える」ことを勧めている。「声の高さ」を音階で表しているのも、TPOで高さを変える必要がある、と説いているから。
以前読んで感動した、「オーセンティック・ヴォイス」(その人本来の声)を見つけるという考え方とは正反対だ。
どちらを選ぶかは好みによる。私はどちらかというと「自分本来の声」をいつでも使いたいと思っていたが、タクシーのエピソードを読むと、ある程度変えられた方がいいのかも、と感じた。

著者がタクシーに乗って運転手に行き先を告げる時、意識して「声の高さ×話すスピード」を変えてみる実験したという。
その反応は次のようになったそうだ。
高い声×ゆっくり…落ち着いた丁寧な対応をしてくれる
高い声×速く…カジュアルな口調になる。世間話をされやすい
低い声×ゆっくり…運転手さんから仕事について悩み相談をされたそう
低い声×速く…緊張感が生まれ、仕事モードになり、世間話が弾むような雰囲気にならない
――ここまでできるなら、意図的にコントロールすることで、自分の望む反応が得られそう。


腹式呼吸のやり方や、声を出すレッスンもいろいろと紹介されている。「1日で」というのはウソではないが(レッスンでいくつかのポイントを意識して矯正すれば、1回でかなり声が変わるそう)、やはり結局は練習あるのみ。スポーツにたとえて練習の必要性を説明してあったので納得した。
著者自身、高校の時放送部で全国大会に出る前に、通信レッスンで細かく自分のスピーチを直された経験があり、それがアナウンサーとして採用されることにつながった、と感じているという。

練習に必要なのは、自分がどんな声でどんな話し方をしているのか知ること。現状を知らなければ、改善もできない。
まずは自分の声を録音して聞き返すことに慣れよう…。

朗読がスピーチ力向上のカギになる、というのもはじめて知り、驚いた。医学的根拠はまだないそうだが、著者の実感として頭の働きがよくなる感覚が得るという。
朗読を勧める本によく挙げられている「古典」ではなく、話し言葉に近いものを題材にするとスピーチの練習にもなり、いいそうだ*2


「何を話すか」より「どう話すか」が大事だ、と著者は「はじめに」で書いている。もちろん内容があるに越したことはないが、極端に言えば「内容はよくても話し方が下手」な人よりも、「内容がなくても話し方が上手」な人の方が、聞いてもらいやすいという。
2020年・オリンピック招致のプレゼンを、優秀なコーチについて徹底的にレッスンした話は有名だが、自分の話がどう人に伝わっているのか、私たちはもう少し気にした方がいいのかもしれない。


声についての部分ばかり取り上げてしまいましたが、スピーチやプレゼンのコツなども載っています。
声に自信がない、うまく伝わらなくて苦労している、という方におすすめです。気軽に読めます。
私のアクション:キンキンしない高い声に挑戦する
■レベル:守

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読書日記:『8割の人は自分の声が嫌い』※オーセンティック・ヴォイスの本がこちら


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:あくまで個人の感想です。初めてだから気合いが入るのか、これが最初で最後だと思うからか、濃いものが多い気がします。何冊も出されると、切り口を変えた同じことが書いてあったり、分けて書いてるな、と感じるようになります…

*2:この本で取り上げていた課題はデール・カーネギーでした