ありそうでこれまでなかった画期的な方法で、読みながら引き込まれた。
◆目次◆
はじめに
第1章 「先延ばし」を撃退!目標設定の仕方
第2章 驚くほど行動力が高まる 行動イノベーションノートで大革新
第3章 やりたいことを実現しはじめる人が続々!行動イノベーションノートの3つの実例
第4章 飽きない!だれない!あきらめない!行動イノベーションノートを楽しく続ける工夫
おわりに
実は、最初に興味を持ったのは著者の奥様であるコーチ・大平朝子さんの記事だった。プロフィールに「無職の夫をベストセラー作家にした」とあり、がぜん興味が湧いて調べてみたところ、夫である大平信孝さんもコーチだという。ブログか何かのページを読んでいたらこの本が紹介されていたので、面白そう、と思ったのがきっかけだった。
著者自身も元は先延ばしをしてしまう人だったそうだ。ご自分がそれを乗り越えた、という経験に裏打ちされているメソッドなので、信頼できる。
先延ばしを撃退するために大切なことはふたつ。
1.「ぶっとんだ目標」を持つ
2.「逆算思考」で考える=実現した未来から逆算する
先延ばししてしまうのは、やる気がないからではないという。
本当の理由は「その気になれない」から。
人が「その気」になるのは、「本当はこうしたい」という未来を描くこと。
そうすると、そこに辿り着きたいと「その気」になるのだそうだ。
確かに、身に覚えがある。「手に入れたい」「こうなりたい」と心の底から思えたら、それは楽しいことになり、苦労したり、自分にむち打って行動する必要がなくなる。
著者はそのために「ぶっとんだ目標」を立てることをすすめている。
もうひとつのポイントは「未来から逆算して考える」こと。
なりたい未来から考える「逆算思考」だと、従来の「積み上げ型」よりも行動のプレッシャーが小さくなるそうだ。
著者はこの考え方が身についてから、大きく人生が変化したそうだ。
私はとにかく「逆算思考」が苦手で、自覚もある。だからうまく行ってないのだ、と指摘されたようで、妙に納得した。
「ワクワクする未来を考える。大きければ大きいほどいい」というのは、宝地図などにも共通した考え方だ。
著者が提唱する「行動イノベーションノート」とは、そのワクワクする未来=「ぶっとんだ目標」と、行動を結びつけるためのツールになる。
この本では、その書き方や使い方を丁寧に教えてくれる。著者のセミナーに参加した方3人の実例も紹介されていて、わかりやすい。
市販のノートに線を引いて4分割するだけ。書く時間も1日3分程度なので、負担にならない。
こういうものにありがちな、続かない時の打開法やマンネリ化した時のやり方も書いてあり、かゆいところに手が届く内容になっている。
欲を言えば、私の苦手な「逆算思考」についてもう少しくわしく知りたかったが、おそらくそれは次の本のテーマになるのではないだろうか。
このやり方のメインはもちろんノートの書き方なのだが、同じくらい大切なのが「ぶっとんだ目標」の立て方だ。自分が手に入れたいとお腹の底から思えるものになっていなければ、効果はない。
それが本当に自分の目的なのか見極めるのがポイントだ。
「金メダルを取りたい」という目標が同じでも、目的は人それぞれだ、という指摘が新鮮だった。
何のためにそれをしたいのか、それを実現することで自分はどう感じるのかを見た方がいいそうだ。
無意識に親や周囲の人の願望が入っていないか、世間に流されていないか、よく考える必要がある。
この辺は久瑠あさ美さんの「want」か「must」か見極める、というところと同じだと感じた。
本当に、人は好きなことじゃなければ行動できないのだ。実はとてもシンプル。
「ぶっとんだ目標」を考えてみたところ、ふだんいかに「自分の欲望」を抑えて生きていたかを痛感した。「やりたいことはあるけど、やらなきゃいけないことが先よね」と思っていたのだ。
「なりたい自分」をイメージする方法はたくさんある。「目標は大きく、ゴールは小刻みに」という言葉もよく聞く。
でも、「手に入れたい未来」と「日々何をやるか」を結びつけてくれるものは今までなかったと思う。
その意味で、この本は画期的だと思うし、試す価値があると感じています。
「なりたい未来」を手に入れたい人はぜひ読んでみてください。おすすめです。
私のアクション:「行動イノベーションノート」を作る♪
■レベル:守
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
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