毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「やる気が出ない」のはあなたのせいじゃない?!☆☆☆☆

「やる気が出ない」が一瞬で消える方法 (幻冬舎新書)
大嶋 信頼
幻冬舎 (2018-09-27)
売り上げランキング: 28,072


※ [Kindle版] はこちら

家族が借りてきた本。「やる気のなさ」を何とかしたいと思ったようだが、自分が読む本ではないと感じたのか私に「読めば?」と渡してきた。

確かに、心理カウンセラーの方が臨床経験から書いた本なので、タイトルだけで手に取ると、読んでぎょっとするかもしない。
ぶっ飛んだ本だった。


◆目次◆
はじめに 「バグ」の原因は気づきにくい
第1章 「無気力」状態はこんなにマズイ!
第2章 万能感が生む「無気力」
第3章 嫉妬攻撃による「無気力」
第4章 恐るべし!脳のネットワーク――母親との関係性が作る「無気力」とその他の無気力
おわりに バグが取り除かれるとどうなるか


  • やる気が出ないのは心にバグが起きているから
  • 自分の「快・不快」に気づこう
  • 「万能感」も実は危険

著者は、「はじめに」で「やる気が出ない」のは心の中でバグが起きているから、と書いている。
決して、意志が弱いからでも怠け癖があるからでもない、とも。
その原因は、自分では気づきにくいところにある。
意外なことに、「自分の中にあるのではなく、外からやってくるもの」だからだ。


この本における「やる気が出ない」の定義は、「学習性無力症」のこと。

 学習性無力症とは、努力を続けても期待する成果が得られない経験・状況が長引いた結果、何をしても無意味だ、無駄だと感じるようになり、現状を脱する努力をしなくなること、つまり何に対しても希望が持てないまま、「無気力」になって「動けなくなる」こと(P18)。

学習性無力症の人の脳ではノルアドレナリンやセロトニンが減少していると考えられている。
うつと似ているが、医学的には別の疾患に分類される。ただし、カウンセリングは医療とは別なので、病名は関係なし。


著者の行う心理療法はブリーフセラピー(本書では「短期療法」と記載)というもので、原因はクライアントの外にあると考える(外在化)。
依存症も「原因は外にある」とするそうだ。

というのも、「あなたを苦しめている問題はあなたの外にあります」ということで、クライアントは自分を責めるのをやめる。その結果、無気力状態になりにくくなるのだそうだ。著者は「発作を起こしにくくなる」という表現を使っている。

 私が書いているほかの書籍のほとんども、ポイントは外在化にあります。多くの人が、自分の考え方や気の持ちようが変われば、劇的に動けるようになったり、前向きな気持ちになれると思っています。しかし、その判断こそが発作を引き起こす原因となっています。問題は自分の中にはないことを確認してもらうことで、発作のループから抜け出すことが目的になっているのです(P43)。


人も動物なので、本能に従って生きるのが自然。本来は「快・不快」の判断の連続で生きている。

ヒトも基本的には他の動物と同じ脳構造のため、「快か不快か」を基準に生活するべきなのですが、「快と感じるのに、周りを気にして我慢する」「不快と感じるのに、責任があるからやめられない」など、本来の「快・不快」を捻じ曲げた行為を続けていると、バグが生じるのです(P46)。

また、バグが起きる大きな原因として「万能感」もあるという。
これは、

自分主体の考え方になっていて、すべてを自分の思い通りにさせようとする感覚のこと(P50)。

出世して偉くなった人だけではなく、「自分が何とかしなきゃ!」と思うがんばり屋さんタイプにも起きやすいそうだ。
「ジャッジ」する癖がついてしまい、「快・不快コード」をねじ曲げた結果バグが起きる。


ということで、この本では万能感をなくし、「快・不快コード」に沿って生活するコツが紹介されている(くわしくは下のメモをご覧ください)。


第3章と第4章は、今までの常識を覆すようなすごい説で、読んでいて「ホントに?」と思ってしまった。
動けなくなるのは、たとえば会社の上司に嫉妬されているから。子どもが母親に「遊んでないで宿題しなさい!」と言われたとたんやる気をなくすのも、親の嫉妬を感じるから。

嫉妬だと明らかにわかる形ではなくても、何も言わなくても、脳のネットワークでキャッチできるのだそうだ。うーん。


電気信号だから、急に動けなくなるというのもわかるし、「心配も形を変えた嫉妬」というのも納得はできるのだが、頭が理解を拒否している感じがまだある*1


著者は実際に母親から「あんたは勉強ができない」と言われ続けてその通りになっていたが、アメリカに留学して母親の影響下から逃れたとたん、別人のように集中して勉強できるようになった経験を持つそうだ。
実際にクライアントにもいい結果が出ているので、たぶん真実なんだろう。


それを本当だと思えるなら、この本は有益なはず。具体的な対処法もさまざま紹介されています。
興味を持った方は読んでみてください。
私のアクション:「万能感」が出ていると気づいたら、ジャッジを手放す
■レベル:離 いろんな意味で常識破りです



次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:面白い!とは感じているんですが