知的生産のためにメモを使え(P26)
「AI」に仕事が奪われるといわれてる今、もっとも磨くべきスキル。より希少性が高く、大きな付加価値を生み出せることに時間を使うべき。これはAIにはできない。
なぜメモを取るのか(P22)
「より本質的なことに少しでも多くの時間を割くため」
メモやノートは記憶させる「第2の脳」(P23)
いわば「外付けハードディスク」として、あとで検索できるように書いている。
「人間にしかできないこと」とに集中するために、メモを活用する(P25)
「メモを取るぞ」と意識して、繰り返し訓練する(P30)
無意識だと、相手が100の情報を出してくれても、受け取れるのは30~40。しかし、きちんと「メモを取るぞ」と意識して、繰り返し訓練することで、情報獲得の伝導率は確実に上がる。→量が質を生む
メモの効用(P37)
1.知的生産性が増す
2.情報獲得の伝導率が増す
3.傾聴能力が増す
4.構造化能力が増す
5.言語化能力が増す
メモは姿勢である(P38)
何からの目的を持って、日々、あらゆる情報に対して、毛穴むき出し状態でいられるかどうか。身の回りのあらゆる情報にアンテナを張り、そこから何らかの知的生産を行う意識を持てているかどうか。
ノートを「見開き」で使う理由(P31)
1.書き込む場所が狭いと思考が窮屈になるので、できるだけ広くスペースを取る
2.左側に左脳的な「事実」、右側に右脳的に「発想」と、脳の構造に沿ってメモを書く場所を分ける
3.まず右側が空く→空欄を見ると脳は「埋めなくてはならない」と思うため、フォーマットによって思考が活性化する
抽象化→転用まで書くことが重要(P46)
単にメモを書くだけでなく、気づきを抽象化することは必須。
ただし、抽象化で止まってしまうとただの「評論家」になってしまう。
自分が抽出した気づきから、きちんとアクションに転用することで、自分の日々が、世界が変わる。
本当に人生を変えたいと思うなら、一番右側の「転用」までしっかり埋める。
「ファクト→抽象化→転用」という最強のフレームワーク(P46)
1.インプットした「ファクト」をもとに、
2.気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
3.自らのアクションに「転用」する。
抽象化のやり方(P51)
「他の分野にも応用可能な気づきを得よう」というつもりで考えると、具体から抽象度の高い命題を抽出することができる。
具体的な話の方が楽。だから「抽象化」することに価値がある(P68)
ほとんどの会話は、具体的な話に終始する。なぜなら、具体的な話の方がわかりやすいし、頭を使わずにすんで楽だから。
だからこそ、具体から本質を抽出して、「つまりこういうことだ」と抽象的な命題を発見できることの価値が高い。
メモの本質は「振り返り」にあり(P70)
振り返った時に、そこから抽出できる学びの要素はたくさんある。「ファクト」を「抽象化」して、それをどういう風に自分に「転用」してアクションするのか。そこまで導き出して初めて、メモとしての意味が出てくる。
具体の中から自分でルールを見つけ、また別の具体にそのルールを適用し、独自の視点で新しい発見や発明、知的創造を行う(発明者的思考プロセス)(P75)
抽象化とは「本質を考える」こと(P91)
抽象化する時は、この「汎用性の高さ」を意識する。汎用するために抽象化するのだ、という目的を意識した方がいい。ただレイヤーを上げるのではなく「他に活かせないだろうか」と考えながら抽象化することが、思考を深めることにつながる。
「抽象化ゲーム」(P113)
たまたま目に映ったもの、そして、それとは一見関係なさそうな別の何かをくっつけて、「AはBである」と言ってみる。言ってから、それらの共通点をHow型であぶり出し、考えてみる。
例)『エンタメとはハイボールである』
「AはBである」と言った時に、Bから抽象的な要素を抜き出して、Aとの共通点を語ってもらうという訓練。
すべてのノウハウを超えて最も知るべきことは、「自分を串刺しにする本質的な人生の軸」(P116)
自分が生まれてから現在に至るまでに感じたり経験したりしたさまざまな要素を振り返り、深く考える時間を持つ(P124)
そのための質問。自分の「人生の軸」を明らかにする。
「自分はこういう時にしあわせを感じやすいから、こんなゴールを持ったら、すごく楽しくなりそうだ」などと、目指すべき方向性を自ら設定できるようになる。
自分自身のことを深く知ると、不思議と、自然に自信を持てるようになる。
ただぼんやりと思うのではなく、逃げずに言語化する(P152)
そして、きちんと目に見えるくらいはっきりと映像化する。それが夢を叶えるための、効果的な方法。
誰にだって「ストーリー」がある(P177)
自己分析1000問とライフチャートで自分のことを知り、幸福の源とも言える「人生のコンパス」を手に入れる。そして、それらを上手に言語化して、他人に話して感動してもらえる状態にまでストーリーを昇華させる。抽象化に長けた人が、ストーリーテリングの力も併せ持つのだとしたら、それは鬼に金棒。