毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「トライ&成果」の好循環を作る 

※ [Kindle版] はこちら

ネットで見かけた本。サブタイトルの“「やらなくていいこと」の選び方”という言葉に惹かれて読んでみた。
読みやすくてわかりやすい、いい本だった。


◆目次◆
はじめに――「トライ&成果」の“好循環”をつくる
1章 “戦略的ガムシャラ思考"で挑む
2章 「ムダな時間」をなくす
3章 「やらないこと」を決める
4章 オリジナルの“自分の旗"を立てる
5章 「具体的な言葉」に落とし込む
6章 「できる人」のどこをマネるか
7章 応援は「してもらう○」「される×」
8章 何でも「チャンス」にしてしまう
9章 「テンション」を大事にする
10章 「自信」を積み重ねる
おわりに

著者・福山敦史さんは元高校球児で、甲子園出場経験も持つ。
生い立ち | 福山敦士オフィシャルサイト
大学卒業後はサイバーエージェントに入社、若くしてグループ会社の取締役、営業部長などを務めた後に27歳で独立。現在は営業と学問の専門家として活躍中だそうだ。
今の目標は「1万円札になる」、福澤諭吉や渋沢栄一のように日本を変える存在になる、ということだろうか。わかりやすくて、記憶に残る、いい目標ですよね。もちろんこの本でも目標は重要ポイントなので、さすがという感じ。


「知るとやるでは大違い」とよく言われるが、この本を読んで今までで一番納得した。「おわりに」より少し長いですが引用します。

 イチロー選手は小学生の頃、毎日バッティングセンターに通っていました。
「将来の夢はプロ野球選手」だった小学生の頃の僕は、それを知ったとき、「ふーん、すごいな」と感心しましたが、野球仲間の友達は、それから毎日欠かさずバッティングセンターに通いはじめたのです。
 10年後、高校を卒業するとき、彼はプロ野球選手になり*1、僕はプロ野球の道をあきらめました。
 
「知っていたけど、やらなかった」ことを後悔しました。「知る」と「できる」には大きな違いがあったのです。そのことに気づいた高校3年の夏以降、「知った瞬間にやる」ことを心に決めました(P236)。

私だって、イチローのエピソードはよく知っている。でも、それを聞いて何か行動したか?答はNOだ。
著者は、行動したかどうかが野球仲間と自分を分けたと悟った時から、行動を続けているそうだ。


この本は、著者がそんな大きな気づき以来、行動し続けて結果を出してきた経験から得られたことを100個、学べる。
見開き2ページにひとつのテーマがまとめられていて、どこからでも読める形になっている。


  • 「それは自分にどう役立つのか」考える
  • 同じミスをしないために「振り返りの時間」を作る
  • 達成体質をつくる
本を読んで、先人の知恵を学ぶ。先輩や上司から教わることもある。
でもちょっと待って。それをそのまま鵜呑みにすると身につかないし、ヘタをすると振り回されることも*2
だから、大切なのは「自分にどう応用できるか?」とまず考えること。考えて、自分に必要なヒントを導き出す。合わない、必要ないと思ったらスルーすることも大事。
このあたりは、前田裕二さんの『メモの魔力』にあった「抽象化→転用」に近いと思われる。


面白そう、と思ったのは「振り返りの時間」を取ること。ノートに書き出して、ミスの原因を見える化し、改善しやすくするそう。
例として挙げられているのは、著者がサポートしているプロ野球選手のノート。

…ノートを4ブロックに分け、

  1. 「テーマ(その日にやると決めたこと)」
  2. 「できたかどうかのチェック」
  3. 「監督・コーチに言われたこと」
  4. 「自分で考えたこと」(P175)

を書き続けているそうだ。これを著者は「セルフコーチング」と呼んでいる。自分で自分をコーチングできるようになれば、周りに左右されることなく、自分で自分の成長をコントロールできるようになるという。


著者が成果を出せる人になるおすすめの方法として挙げているのは、「達成体質」を作ること。

 自信をつけるためには達成経験が大事です。「自分との約束を守る」ということです。
 …それを毎日続けられると、達成しないことが不快になり、結果として達成し続ける体質になります(P212)

達成するタスクは1日1個だけ。できるようになったら増やす。

「何だ、そんなのカンタン」「さっさとやってしまおう」
 この感覚が大事です。仕事にスピード感をもたらします(P212-213)。

そして、やると決めることのレベルを少しずつ上げていく。自分にとってそれほどむずかしくないことを、毎日やっていくと、だんだん自分の最低限できるレベルが上がっていくそうだ。


個人的に一番ヒットだったのは、最初に出てくる「1年後の自分のプロフィールをつくる」というもの。
ゴールを設定しなさい、目標を立てなさい、期限を切りなさいとさんざんいろんな本で言われてきたが、実はもっとも苦手なもの*3

ところが、ゴールや目標と違って、「1年後のプロフィール」だったら、イメージングなのでできそう。
もちろん、ここに「売上○円達成」といった数値を入れることもできるので、
結果的に“具体的な数値目標を立てる”のと同じなのかもしれないが、「1年後にどんな人になっていたいか、どんな風に自己紹介をしているか」だと一気にハードルが下がる。
同時に、「理想の肩書き」も書いてみるといいそうだ。この肩書きが書かれた名刺を配っている自分をイメージできてよさそうだし、著者は「今の肩書きとのギャップを埋めたい!」という発憤材料になるから、と書かれていた。


社会人になりたての人がターゲットと思われるが、それ以上の人でも役に立ちそう。
どこかで聞いたこと、すでに知っていることもたくさん出てくるが、著者が自分の経験を通して書いているからか、心に響くのだ。
とても身につきやすいと感じた。


ここでは書いていませんが、スピード出世を狙っている人にとっても役に立つことが、たくさん紹介されています。
20代の時に読みたかった。
野球が好きな人には最高ですし、そうでない人でも大丈夫。ぜひ読んでみてください。
私のアクション:予定を立てる時、それは「自分との約束」として守れる内容かチェックする
■レベル:守


次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:中日ドラゴンズの福田永将選手だそうです

*2:コーチが変わるたびに言われることが変わるので、ダメになりそうなプロ野球選手もたくさんいます。過去によく挙げられたのが北の大地で花開いたあの選手や、今年やっと竜の未来を担えそうなあの選手など…

*3:「目の前の面白そうなものに飛びつくボトムアップ型」です…