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塚本亮さんの『「すぐやる人」のノート術 』『「すぐやる人」の読書術 』と続けて読んで、せっかくなのでその前に出ていたこの本も読んでみたいと思い、図書館で借りた。
行動習慣をつけるには素晴らしい本だった。
◆目次◆
はじめに
第1章 思考編
第2章 自分を動かす編
第3章 周囲を動かす編
第4章 感情マネジメント編
第5章 体調管理編
第6章 時間・目標管理編
第7章 行動編
おわりに
- 「すぐやる人」は仕組みで自分を動かしている。気合いや意志力ではない
- 期限は与えられたままではなく、自分で再設定する
- 頭の中を空っぽにして、脳への負担を減らす
著者は高校時代、偏差値30台の問題児だったそうだが、そこから一念発起して大学に進学、さらにケンブリッジに留学まで果たした人だ。
ご自分の経験から、「少しずつ行動して結果を出す」プロセスがわかりやすく書いてある。
ひとつひとつはそれほどむずかしくないので、「これならできそう」と思えるのが大きい。
…「すぐやる人」と、「やれない人」の決定的な違いは何でしょう。
気合いや意志力だけで、自分を動かしているのではない、というところです。「すぐやる人」は、仕組みで自分を動かしています(P23)。
…成功している人、生産性の高い人は、「行動が早い」ということです。
つまり、最初の一歩が違うのです。最初の一歩をいかに早く踏み出すかが、結果を出すための鍵(P4)
最初の一歩をとにかく踏み出す。ここが遅れると、先延ばしのサイクルにずるずるはまってしまう。
「すぐやる人」になるためのコツで「なるほど」と思ったのは、与えられた期限のままやるのではなく、自分で再設定するということ。
時間に余裕があるものほど、緊張感を保てず、ギリギリになって慌てて仕上げることになってしまう。
だから、あえて「ちょっとタイトだな」と感じるくらいの期限設定をする。時間の強制力をうまく活用することで、瞬発力を高めることができるそうだ。
また、著者が繰り返し書いているのが「頭を空っぽにする」こと。
著者はノートに書くことを大事にしている(ノート術の本も出しているくらいだから、当然ですね)。
これは「頭の中を空っぽにして脳への負荷を減らしている」と言える。
書く作業自体に時間がかかるような気がするが、書き出すと頭の中を客観視し、整理できるので、スッキリする上に、実はそれほど時間もかからないそうだ。
この「空っぽにする」「全部見て整理し、スッキリする」というプロセスは、あとに出てくる「毎晩カバンを空っぽにする」「前日の夜にやることリストを作っておく」にも通じる。
毎晩カバンを空っぽにすることは、心と頭の整理をしていることと同じなのです(P79)。
…やることリストを作成し優先順位をつけて、翌日の流れを30分単位で予定を調整し、書き出しておくことで、翌日の朝一番から取りかかれるように頭と心の準備をしておきます。
(中略)
こうすることで、気持ちに余裕が生まれます。私たちの脳は睡眠中に脳内整理をするので、翌日の流れがすっきりとイメージできていると、脳内の整理がよりスムーズに進み、頭がよりすっきりしている状態で朝を迎えられます(P177)。
頭はもちろん、モノも場*1も空っぽにしておくことで、脳の負荷を減らして集中力を高められる。
やりかけていることや目の前にモノがいっぱいあると、アタフタしたりパニックになったりしやすい私には、とても納得いく説だった。
個人的には、「やりたいと思った瞬間に手をつける」というのも大きな発見だった。
…モチベーションにも鮮度があります。「やりたい!」と思った瞬間がモチベーションの鮮度のピーク(P34)
…「すぐやる人」は…「明日から」とか「いつか」という考えは、モチベーションの鮮度を奪っていくだけだと知っているからです。そして、その「いつか」はやってこないと思っている(P36)
だから、今何かのアクションを取る。
たとえば、本を買う瞬間が一番読みたい気持ちが高いのだから、買ったら即読む。
「すぐやる人」は、すぐやることでモチベーションを高めることに成功しています(P37)
――「すぐやる人」は未来を信じない、とあったので何事かと思ったら、そういうことだったのか。
「私は今しか信じない」と唱えたら、即行動できそうだ。
著者は「すぐやる人」というシリーズを何冊も書かれているが、その1冊目に当たるのがこれ。
「すぐやる人」と「やれない人」を対比して書かれているので、「やれない人」のどこが問題なのか、どう変えればいいのかがわかりやすい。
どこかで見たことがある内容もたくさん出ていたが、著者の経験から来ているからか、この本もとても説得力があってやる気になれた。
「やる気が出ない」「モチベーションが続かない」という方はぜひ読んでみてください。
気合いだけでは続きません。「続く仕組み」を知って使えば、きっと変わります。
私のアクション:「夜活」の時間を確保するため、夕食までに終わるよう、タスクの量を調節する*2
■レベル:守
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