毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]家計簿つけたら、ヤセました!☆☆☆☆ 

家計簿つけたら、ヤセました!

家計簿つけたら、ヤセました!

  • 作者:川下 和彦
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2017/06/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

佐々木正悟さんの『やめられなくなる、小さな習慣』で紹介されていた本。

まず、「何なの?その『「風が吹けば桶屋が儲かる』みたいなタイトルは!」と思いました。
どんな内容なのか興味が湧き、調べたらありがたいことにKindle Unlimitedにあったのでさっそく読んでみました。

習慣化について学べる、身につく素晴らしい本でした。


◆目次◆
プロローグ こんどこそ、あなたは貯められる! ヤセられる! モテる!
1部 家計簿をつければ、人生が変わる!
   ――実録!わずか3ヵ月で体重18kg減!!
Part1 まずは「小さな習慣」を定着させることから
Part2 スマホで家計簿をつけてみよう!
Part3 こうして、みるみるヤセだした!

2部 これが「連鎖式習慣法」だ!
   ――風が吹けば桶屋が儲かるように、成功の連鎖が起きる習慣化メソッド!!
Part1 がむしゃらに「意志の力」に頼ってもダメ!
Part2 「続ける」を「続く」に変える3つのステップ × 7つの発想法
Part3 貯める→ ヤセる→ モテる
エピローグ


  • 習慣化のコツは、「がんばらなくてもいい仕組み」
  • 意志の力を使おうとしない
  • 目標達成したければ、まず「習慣化」の技術を身につけよう

この本は2部構成になっています。
1部は著者の体験談。すべてにおいてだらしない、という著者が「ふと思い立って家計簿アプリで支出を記録しだしたのがきっかけで、人生変わりました」という驚きのエピソードが紹介されています。

2部はその体験をもとに、「習慣化」を誰でも再現できるようまとめたもの。
著者がたどったプロセスが、たまたま「素晴らしい習慣化メソッド」になっていたのだとか。それが「連鎖式習慣法」*1

著者のエピソードに驚愕

スマホで家計簿をつけ始めてから、わずか3ヵ月でマイナス18キロ。信じられます?
お金が貯まる「貯め体質」→やせられる「ヤセ体質」→おしゃれに、カッコよくなる「モテ体質」と進化したそうです。
今では筋トレが日課になり、筋トレの本*2まで出しているというからすごい。


支出の記録を取ると、自分のムダ遣いが自覚できますよね。著者の場合は「コンビニや自販機のちょこちょこ買い」と太っていて動くのがしんどいので「少しの移動でも使ってしまう交通費」が特に多かったとか。
それで、自然にムダ遣いを減らしたいと間食が減り、交通費を減らそうと歩くようになった著者。この相乗効果でお金が残るようになり、さらにマイナス18キロ達成。

つまり、ダイエットのためではなく「ムダ遣いをせずお金を残すゲーム」感覚でハマったため、辛さを感じなかったというのです。

習慣化のコツは、「がんばらなくてもいい仕組み」

何かを身につけるには、努力やがんばりが必要だと思ってしまいますが、実はそれが失敗の元。
著者はいかにがんばらないか、意志の力を使わないか、その重要性を繰り返し説いています。

…「頑張らなければいけない習慣化」に、取り組んでいるから失敗するのだ。習慣を定着させ、目標を達成するためには。「頑張らなくてもいい仕組み」をつくる必要がある。
(中略)
「習慣化に成功したいなら、意志の力を使おうとしてはいけない」(P93-94)。

まったく意志の力が要らないわけではありませんが、必要なのは「無意識レベル」にするところまで。
そこまでたどり着けば、あとは意識しなくても続くようになるのです。

「続ける」を「続く」に変える3つのステップ

ステップ1 意志の力を使おうとしない
ステップ2 習慣化の障害になりそうなことを想像する
ステップ3 障害を取り除いてから習慣化をスタートする(P115)

コツは、手順どおりていねいに取り組むこと*3
結果を焦るあまり準備不足のまま始めてしまうと、今までのように意志を使って途中でガス欠になってしまいます。

いかに意志の力を使わずに続けられるかを、よく考えることが大切。
意志の力を使わずにやるためには、今までと違うプロセスが必要になるのです。

「続ける」を「続く」に変える7つの発想法

「続ける」には意志の力が必要ですが、「続く」は自動操縦のような状態です。
そのために重要なのが、上のステップ2「習慣化の障害になりそうなことを想像する」を実践するための7つの発想法。

1.フラット化――理想を大きく掲げると、続かない。目標は限りなく低い方がいい
2.細分化――大きなタスクは細かく。負担にならない大きさまで小さくする
3.シングル化――一度にあれこれやりたい気持ちがあっても、欲張らず、まずやることを1つに絞る
4.リズム化――自分にとって心地よいリズムをつかむ。できない日もゼロではなく、どんなに小さくてもリズムを刻む
5.見える化――大きくても遠いご褒美ではなく「小さくても見えるご褒美」を用意する
6.シンプル化――やるべき行動以外をそぎ落とす 例)ジムに行くのが負担なら、宅トレする
7.適応化――いつでも、どこでも、誰にでも、実践できる習慣法のみで構成する
※“――”以下の説明は私が追記したものです(P124-125)

この中で、私にとって最も大きな課題はシンプル化でした。「ついあれもこれも欲張ってしまい、結局どれも達成できない」という失敗を繰り返しております。
これを意識して、習慣化の技術を身につけようと思います。

目標達成の土台は「習慣化」

勉強にしても、何をやるにしても、習慣化の技術が身についているのといないとのでは、圧倒的な差が出る。
だから、まず習慣化を身につけましょう、というのがこの本の狙い。


著者はもし学校の先生なら、「習慣」という科目をつくり、まず生徒たちに習慣化の技術を教えたいそうです。
そのくらい重要な技術なんですね。


そのため、この本はまるで教科書のようにていねいでわかりやすい。
イラストにペンギンが登場するので、楽しく読めます。
ペンギンが登場するのには理由があるのですが、それはぜひ読んで確かめてみてください。
ヒントは「慣性の法則」です。

何か目標を達成したい、習慣化が苦手、というすべての人におすすめです。

私のアクション:シングル化を意識する=何かやる時に必ずひとつに絞ってから始める
■レベル:守 習慣化を身につけたい時、まず読みたい1冊

関連記事
book.yasuko659.com

「意志の力を使わない」という内容は、この本に近いです。
book.yasuko659.com
※この本のメモはありません

*1:著者も「風が吹けば桶屋が儲かる式習慣化メソッド」と思ったのだそうですが、長すぎるので「連鎖式習慣法」と命名

*2:勤力を鍛えるトレーニング(勤トレ)

*3:レシピと同じで、慣れれば手順を省略したり、応用できるようになります