毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]人生を変える80対20の法則☆☆☆☆ 

人生を変える80対20の法則

人生を変える80対20の法則

※Kindle版はありません

※新版が出ています

増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則

増補リニューアル版 人生を変える80対20の法則

ブクログの探書リスト*1を整理していたら、まだ読んでいなかったことに気づきました*2


筆子さんの『1週間で8割捨てる技術』もベースが80:20の法則だったし、一度ちゃんと読んでみたい、と思って図書館で借りました。


むずかしい理論書かと思ったら意外にそうでもなくて、びっくりするほど応用範囲が広い。
ビジネスだけではなく、生活全般、人間関係や時間の使い方、果ては幸福になるコツまで教えてくれる本でした。


この記事では、主に「80:20を生活に活かすには」というテーマでご紹介します。


  • ポイント1 本は全部読むな
  • ポイント2 「時間がない」はウソ
  • ポイント3 さらば完璧主義



◆本の目次◆
プロローグ
第1部 80対20の法則―理解と利用法
 第1章 80対20の法則とは何か
 第2章 80対20の考え方

第2部 実践・ビジネス篇
 第3章 ビジネスへの活かし方
 第4章 あなたの戦略はなぜ間違っているか
 第5章 シンプル・イズ・ビューティフル
 第6章 顧客を選ぶ
 第7章 ここでも活かせる80対20の法則
 第8章 80対20 がらくたの山から宝石を探せ

第3部 実践・生活篇
 第9章 快楽主義の勧め
 第10章 時間革命
 第11章 望むものは必ず手に入る
 第12章 人脈の築き方
 第13章 野心を実現させる
 第14章 資産を増やす10の法則
 第15章 幸福への7つの手引

こんな本です

80:20の法則とは

「投入、原因、努力のわずかな部分が、産出、結果、報酬の大きな部分をもたらす」(P11)

という法則 のこと。

別名「パレートの法則」と言われるように、この法則を最初に発見したのは経済学者のパレートでした。
この時は、単に「19世紀のイギリスで、所得と資産が一部の人たちに集中していることを発見した」だけ。

「大事なのはパーセンテージではなく、富の分布の不均衡に法則性があったこと」なのですが、残念ながらパレートはそれをうまく説明できず。
後年、別の人たちの手によって法則性が見出されたのです。


著者によると80:20の法則とは

  • あなたが成し遂げる仕事の80%は、費やした時間の20%から生まれる。
  • 投入と産出、原因と結果、努力と報酬の間には、どうにもできない不均衡があり、その不均衡の割合はおよそ80:20(P11)

著者は「80:20の法則を駆使することで成功してきた第一人者」としてこの本を書いています。

ポイント1 本は全部読むな

これは大学時代に先輩から言われたことだそうで、著者が80:20の法則に目覚めた原点でもあります。

「楽しみのための読書は別にして、最初から最後まで本を読んではいけない。勉強する時は、本を全部読まずに、その言わんとするところを素早くつかめ。まず結論を読み、次に序論を読み、それから結論を読み返し、あとは面白いところだけ拾い読みしろ」(P35)

その言葉の意味は

「本の価値の80%は、ページ数にして20%以下の中に見つけることができる。だから、通読する時間の20%で、本の価値の80%を吸収できる」(P35)

著者はこの言葉で80:20の法則に開眼しました。
その後、効率よく勉強して最優秀の成績で大学を卒業、大企業を経てコンサルタントになり、会社をつくり、売却し、投資も行って巨万の富を得ています。

これすべて80:20の法則を使った結果、というからすごい。

読書に限りませんが、「大切な20%を見極め、それ以外の80%を捨てる」というわかりやすい例ですね。


この本も、基本的な概念を学ぶ第2章まで読んだあと、ビジネスではなく個人で使いたい人は第2部を飛ばして第3部に進むよう、指示があります。
貴重な時間を無駄にしない配慮です。

ポイント2 「時間がない」はウソ

私にとって一番魅力的だったのは、「第10章 時間革命」。


もちろん、ここでも大切なのは
「本当に大事なこと=20%」に時間を注ぐ
というルール。


時間管理と80:20の法則はまったくの別物。
大事なのは「時間を管理する」ことではないからです。

著者によると、一般的な時間管理は「少ない時間で多くの仕事をこなせ、と圧力をかけているだけ」。

つまり、時間管理がうまくなっても、今までのやり方では時間は増えない。
そもそも、「少しでも油断すると時間は逃げていく」という考え方が間違っている。


80:20の法則を使えば、時間に対する感覚が変わる、と書いてあります。

時間のわずか20%を有効に使うだけで、時間が足りないということはなくなる(P175)

時間は充分過ぎるほどある(P169)

とも。

著者の感覚では、時間というのは直線的に通り過ぎるものではなく、円環体(=ドーナツ状のこと)的にめぐって戻るものだというのです。


正直言って、読んだだけではピンと来ません。
以前「人生の経験は螺旋階段状になっている」と聞いたことがあり、それに似たものかなというイメージをとりあえず持ちました。

でも、「二度と戻ってこない」と考えるのと、また戻ってきてくれる*3と考えるのでは、気持ちの余裕がかなり違ってきますよね。


やはり、「自分にとって大切なことは何か」を知るのが20%を見つける近道。
そのため、幸福/不幸/達成/達成の砂漠*4について書き出してみるワークがあります。


時間の使い方を変えるコツは

まず価値の低い活動からやめる(P188)

こと。何が20%に入るかすぐに見つけられなければ、まず「明らかに20%ではない」ものをカットするところから始めるとよさそうです。

ポイント3 さらば完璧主義

※個人の感想です

少しやってみて思うのは、
「これは完璧主義者にいい方法だ」
ということです。


完璧にやろうと思ったら、すべてを把握し、すべてをきちんとやり遂げなければなりません。
完璧主義者は、無意識にそこを目指しているはず。


ところが、80:20の法則は
「全部見なくていい。大事なところ20%を押さえればいい。あとはあってもなくても同じ」
と考えます。
――完璧主義と真っ向から対立しますよね?


完璧主義をやめたい人、優先順位を決められない人*5に特におすすめ。

まとめ

80:20の法則は単純明快である。衆に抜きん出ていること、自分がいちばん楽しいと思うことに全力をあげろ(P210)

  • 自分にとって大切な20%に時間と精力を集中させる
  • まずは、自分を幸せにしていない、ムダだと思えるものをやめていく
  • 固定観念を捨てる。人の行かない道を行く。突拍子もないことをやる。常識から外れてみる。


世間で言われる80:20の法則(ビジネス向け)ももちろんていねいに書いてありますが、個人的には生活に使える、というのが大きな発見でした。
今回は書きませんでしたが、幸せになる方法も紹介されています。


完璧主義をやめたい人はもちろん、自分の時間を増やしたい人や幸せになりたい人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:『新装版 楽して幸福を手に入れる 80対20の法則 生活実践編』を読んでみる
■レベル:破 「80:20の法則を教えてくれる古典的名著」なんですが、ビジネス書を超えているので


次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:「読みたい本リスト」のこと。奥野宣之さんの本にならい、そう呼んでいます

*2:本田直之さんのレバレッジシリーズで言及されていたので探書リストに入れていたんですが、実は80:20の法則が「レバレッジ」の元ネタだったんですね。本の中にも「てこ」の話が出てきます

*3:著者は「1週間は7日あり、1年は12か月あり、季節はまためぐってくる」と書いています

*4:不毛の地、生産性が低い時間のこと。前出の3つはそれぞれ「~の島」となっています

*5:おそらく、それも完璧主義が原因の場合が多い気がするので