毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]シリコンバレー式超ライフハック☆☆☆☆

家族が借りてきた本。やたらと分厚い上に文字ギッシリ(しかもなぜか本が縦に長い…)。
読めるかなあ、と思ったらこの本、バターコーヒーの人の書いた本でしたよ*1
シリコンバレー式 自分を変える最強の食事


  • ポイント1  30、60、90日の目標を書き出し、それに合わないことはやめる
  • ポイント2 幸福に必要な額を見きわめる。あとは喜びを追い求める
  • ポイント3 感謝することでポジティブでい続ける



◆本の目次◆
はじめに――「人類史上最強の技」を全部伝授する

■PART1 もっと賢く SMARTER
第1章 自己――「新しい自分」を脳にしみこませる
第2章 脳――習慣とトレーニングで強化する
第3章 恐怖――邪魔な原始的本能をリセットする
第4章 休息――自分を「アップグレード」する時間をつくる

■PART2 もっと速く FASTER
第5章 快楽――意識の変容に至る究極のの技法
第6章 睡眠――努力しなくてもできるライフハック
第7章 運動――「間違いだらけの運動」をいますぐやめよ
第8章 食事――身体が変わる「おばあちゃんの最強の教え」
第9章 テクノロジー――とうに「未来」は到来していた!

■PART3 もっと幸せに HAPPIER
第10章 幸福――お金で買えないなら、何で買える?
第11章 人間関係――「だれとつながるか」で人生の多くが決まる
第12章 瞑想――非常識思考の街の「新しい常識」
第13章 自然――大人も「泥遊び」をすべき科学的理由
第14章 感謝――この章だけ読んでも効くほど強力なハック

こんな本です

原題はGAME CHANGERS。

ゲームチェンジャーとは

世の中のルールを書き換え、限界を突破し、人びとが自分の世界を変えるための知識と意識と方法を伝授した人のこと(P6)

だそうです。
「本能から自由になり、自分の能力を向上させる方法」がテーマ。

自分を改善させることがライフワークになった著者。
現在はあらゆる一流の人にインタビューし、ポッドキャストで放送しています。

番組内で、最後に「ハイパフォーマンスを上げる方法を3つ教えてください」とたずねる。
各人の答はさまざま。その中から最適解と思われるものを42のハックにまとめたのがこの本です。


「人はミトコンドリアに支配されている」と著者は言います。
ミトコンドリアにとって、生き延びるためにfear/feed/f○○○(本でも伏せられています)が大事。
意識しなければ、人はこの本能的衝動に身を委ねてしまうのだそうです。


ミトコンドリアに支配されないため「この3つからいかに自由になるか」が、人生を分けます。
特に恐怖(fear)から解放されることが重要です。


この本の42ハックはすべて、「この3つのどれかから自由になる方法」。

当然ですが、42もあったらとても紹介しきれません。
この記事では、比較的取り組みやすく、私がやってみたいと思った3つをご紹介します。

ポイント1  30日、60日、90日の目標を書き出す

「都会の僧侶」と名乗るペドラム・ショージャイ博士(東洋医学の医師、僧侶、気功師)お勧めの方法です。

そのやり方は

  • 自分にとって最も重要なことがはっきりしたら、30日後、60日後、90日後のゴールを書き出す
  • それに照らして、時間の使い方に優先順位をつける
  • 新たな機会が舞い込んでも、目標達成に役立つもにのでなければ、それには「ノー」という

という、シンプルなもの。

なぜショージャイ博士がこのやり方を勧めているかというと、「新しいことを加えたら、現在やっていることのどれかにしわ寄せが来るから」。

今の目標をうっかり忘れて、面白そう、声をかけられたからなどの理由でどんどん予定に加えていった結果、過密スケジュール、オーバーワークにつながります。自らストレスを増やしているようなもの。

この方法なら、常に自分の目標にフォーカスしていられますよね。
自分が今やっていることに集中できそう。フラフラと新しいことに飛びつくタイプの人(私です)にいいのではないでしょうか。

ポイント2 目標は「手段としての目標」と「最終目標」を用意する

会社経営者ヴィシェン・ラキアニの考え方だそうです。
「目標設定のやり方を変えましょう」というのがそれ。


目標には「手段としての目標」と「最終目標」の2種類があり、それを使い分けるといいそうです。

学位を取得したい、職を得たい、結婚したい、100万ドルほしいというのは「手段としての目標」。
一方、「最終目標」は「手段としての目標」によって獲得したい、「別の何か」です。

最終目標は次の3つに分かれます。
1.経験したいこと
2.人間として成長したいこと
3.世界に貢献したいこと、あるいは自分の足跡を残したいこと


目標を設定する時は、この「最終目標」の3分類を念頭に置いて、時間をかけて検討することが望ましい。
「最終目標」がはっきりしていれば、「手段としての目標」の罠(たとえばお金を稼ぐことが最終ゴールと思い込む)に陥るのを避けられます。


確かに、目標が2種類あるなんて、今まで考えたこともありませんでした。
「最終目標」はこれ、そのために「手段としての目標」としてこれをやる、という風にはっきり区別して設定できれば、目指すべきものがクリアーになって集中できそうです。

ポイント3 感謝することでポジティブでい続ける

3つめは、ここだけ読んでも人生が変わる!と著者おすすめの最終章から。

「感謝はミトコンドリアを元気にします!」というのがその答。


ミトコンドリアの酵素の活動状態と考え方の相関関係について調べた研究があります。
ものごとを悪い方向で考えて気に病む質なのか、希望や感謝を感じているのかを調べたもの。

ミトコンドリア酵素が特に多い人は、朝、目が覚めたときも就寝前も、ポジティブな気持ちでいることが判明した。夜の疲労回復状態と、その日に起こったことを引きずっているかどうかが、ミトコンドリアの働きを決めていた(P415)

感謝している時は神経系が「安心」な状態になります。
「安心」している時は、当然ですが「不安」にはなれません。
つまり、最も大切な「fearから解放」された状態でいられるということ。


感謝を心の「初期設定」にしましょう、と著者は書いています。

日々の練習で、感謝はあなたの神経系に消えることのない刻印を残し、ポジティブ思考の習慣が身につく。感謝すればするほど、あなたの心の初期設定はネガティブではなくポジティブになる(P409)


以前、ミトコンドリアに関する本を何冊か読みましたが、「ミトコンドリアを活性化するのはむずかしい」というのが一般的な見解でした。
それが、感謝するだけでミトコンドリアの働きがよくなるとは。
しかも、感謝しているとどんどんポジティブ思考になれる。

――本当に、これだけでも人生変わりますよね。
感謝はいつでもできますし、道具も必要ありません。今日から感謝する習慣をつけましょう。

まとめ

正直言って、42全部やるのは無理だと思います。
すべての人に合う方法はない、と著者も書いています。


42の中から、自分に合いそうなものを選んでいくつか試すだけでも、この本の価値はあります。


翻訳本にありがちな「これでもかと情報ギッシリ」な1冊。
たくさんのバイオハッカーの回答を集めてあるので、「これさえやればOK」のような、わかりやすさを求めてはいけません。

注:バイオハッカーとは

生物学的に考えられるあらゆる手段を使ってパフォーマンスを改善することを「バイオハッキング」という(P16)

そうする人たちを「バイオハッカー」と呼び、著者もそのひとり。インタビューをした人たちもバイオハッカーとされています


しっかり咀嚼したい“噛みごたえのある本”を求める人に向け。我こそは、と思う方はチャレンジしてみてください。
私のアクション:dual Nバック(アプリ)を8週間続けてワーキングメモリを増やす♪←8/1に終了しました
■レベル:離




次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
※メモは近日中にUPします!

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*1:残念ながら、私には合っていなかったようで数ヶ月で終了……