毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]さあ、本当の自分に戻り幸せになろう ☆☆☆☆

ネットで見かけて読みたいな、と思っていたら運よく家族が借りてきてくれました。
「本当の自分」に戻るって何だろう?と思って読み始めたら、とても心が癒される本でした。

出版元であるディスカヴァートゥエンティーワンは、創業の頃から知っている、大好きな出版社*1

あまりない、ちょっと横に長い持ちやすいサイズ、手触りのやさしい紙に美しい装丁。
繰り返しめくって読みたくなる、らしい1冊だな、と感じました。

内容も、そっと寄り添ってくれるコーチが本になったような、無理なくできる印象を受けました。


  • ポイント1 目標ではなく習慣を意識する
  • ポイント2 「自分の物語」を見直す
  • ポイント3 強力な「WHY」を持つ



◆本の目次◆
CHAPTER 1  習慣
いつもそうありたいと思うことを毎日実践しよう

CHAPTER 2  マインドフルネス
忙しさから抜け出し、「今ここ」に意識を集中させよう 

CHAPTER 3 手放す
自分をしばっている執着を捨てよう

CHAPTER 4  自分を愛すること
自分自身をTo-Doリストに加えよう

CHAPTER 5 ものの見方
人生の試練に美点を見いだそう

CHAPTER 6 行き詰まりから抜け出す
変化を受け入れ、必要に応じて行動しよう

CHAPTER 7 モチベーション
内なる原動力を生かして前進をつづけよう

CHAPTER 8  人間関係
自分にふさわしい愛に満ちたつながりを育もう

CHAPTER 9 幸せを取り戻す
自分を幸せにする人が実行していること

こんな本です

著者のマーク&エンジェル・チャーノフ夫妻は「長続きする幸せや成功を見つけるための方法」を伝授する活動を10年間続けているそう。
この本は、人気のブログを書籍化したもの。


9つのチャプターがあり、それぞれ人生をシンプルに、軌道修正するための方法がわかりやすく書かれています。
各チャプターの最後に「仕上げのエクササイズ」があり、すぐ行動に移せるしくみ。


著者のおすすめは「ひとつ選んで60日続けること」。
チャプターの順番に関係なく、必要だと思ったことから取り組めばいいようです。

一度にたくさんのことに手を出してもうまく行かない、習慣が身につくのには60日程度かかる、というのがその理由。


この記事では、実際にやってみたい、と思ったチャプターからご紹介します。

ポイント1 目標ではなく習慣を意識する

「目標にばかり集中しすぎ」だと、著者は書いています。

目標ばかり見つめていると、「まだ達成していない大きな目標」がのしかかってきて、プレッシャーになります。
その結果、前に進めなくなってしまう。

そんな不幸な状態から脱出するには?
目標そのものではなく、目標達成を支える「習慣」に意識を移しましょう、というのが著者の教え。


目標と習慣を分けて考える、といわれてもピンと来ませんが、例を読めば納得できます。

目標と習慣の違い(P31)

  • 小説家なら、「目標」は小説を書くこと。
  • 「習慣」は毎日自分の考えを言葉にする作業に打ち込むこと。
  • 親なら、「目標」はすぐれたロールモデルになること。
  • 「習慣」は毎日時間と労力を割いてよい手本を示すこと。
  • 人間なら、「目標」は有意義で幸せな人生を送ること。
  • 「習慣」は毎日少しずつポジティブな進歩を積み重ねること。

目標に注目するのをやめ、「毎日やるべきこと」だけに集中しましょう。

ダイエットなら、「10キロ減らす」という目標について考えるのはやめ、「毎日健康的な食事をとって運動する」ことだけに集中します。
この習慣が身につけば、結果的に体重は減りますよね。


目標達成を支える毎日の習慣を作らない限り、何も変化しません!
意外にこれができていない人(私も含む)が多いのでは?と感じました。

ポイント2 「自分の物語」を見直す

シンプルに言えば、「ものごとをどう受け取るか」という話です。

ベースにあるのは「リフレーミング」という手法。


私たちは無意識に自分自身に物語を語っている、と著者は言います。

同じ経験をしていても、それぞれの心に違う物語が響いていれば、感じ方や解釈が変わってしまいます。

ものの見方がすべてであり、こうして「自分自身に語っている物語」は、ある意味で私たちの視野を狭くします。人生についての物語を自分自身に語りながら何かを経験しても、その物語しか見えなくなる(P178)

ある事実をどう受け止めるか、どんな意味を持たせるかは「自分自身に語っている物語」が決めてしまうのです。
だから、自分がどんな物語を作り上げているかに気づけば、手放すことができる。


たとえば、「あなたの愛する人が、昼休みに電話すると約束したのに、電話してこなかった」という状況になったとします。
あなたは、相手にとって自分の優先順位が明らかに低いことがわかって腹を立てています。

――この時、「相手にとって自分の優先順位が低いから電話してこなかったというのは、私が自分自身に語っている物語だ」と言い聞かせます。
その上で、次の質問を自分に投げかけましょう。

1.自分に語っているこの物語が真実だと、絶対に確信できますか?
2.この物語を自分に語った時、どう感じて、どう反応するでしょうか?
3.この物語の結末がもうひとつ考えられるとしたら、どんな結末ですか?(P141)

無意識に自分自身に語っている物語を疑い、より客観的な視点で、それが現実か否かチェックする。
そうすることで、「自分自身がつくりあげた物語」を手放し、人生のあらゆる面でより適切な判断を下せるようになります。


さまざまな場面で、人は「思い込み」で状況を理解し、行動します。
事実に「意味づけ」している、とも言えます。

その時に、「これは自分が作った物語ではないか?」と思えるかどうか。
その先の人生が大きく変わるかもしれません。

ポイント3 強力な「WHY」を持つ

「WHY」とは「動機」のこと。

「私はなぜこれをやっているのか?」
「これを成し遂げたい思いの裏にある大きな理由は何か?」(P234)

きれいごとではない、自分の本心を見つけてWHYにすることが大事だ、と著者は言います。


例として、著者の「体を鍛えるWHY」が挙げられていました。

「健康になりたいから体を鍛え直したい」では弱い。
その理由の裏を探ってみたそうです。
「健康でいたいのは、息子がその子供たちを育てるのを見届けられるくらい長生きしたいから、そしてそこに至るまでのあらゆることを経験したいからだ」

強力なWHYは、自分と目標を結びつける重要なカギであり、何もかもうまくいかないときによりどころにできる、究極の救世主(P234)

あなたのWHYが具体的で有意義なものであれば、あなたは自動的に働く内蔵型の強力なモチベーション製造機を備えていることになる(P235)

モチベーションが上がらない、続けられないという時は、自分の本心を探ってみるとよそさうです。
「なぜ×5回」のように掘り下げていくと、強力な指針が見つかります。

まとめ

私は図書館で借りて読みましたが、本来は手もとに置き、少しずつ身につけていくタイプの本。

手になじみやすく、読みやすい大きさと本の作り。
写真も美しく、見るだけでも幸せな気持ちになります。


あるレビューに「マインドフルネスの本」とありましたが、ひとことで言えばそれが一番しっくり来るかも。
“過去を手放し、今この瞬間に集中”して、幸せになることを目指す本です。


スピリチュアル系の本が苦手な人でも読みやすいと思います。おすすめです。
私のアクション:ブログを書き続けるための、目標と習慣を分けて考える
■レベル:守 




次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
※メモは近日中にUPします!
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*1:CDサイズの本というのがありまして、何冊も持っていました