毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑☆☆☆☆

F太さんのことは、経営に参加しているというjMatsuzakiさんのブログで知りました。
Twitterをフォローしていたら、この本の情報が流れてきて、面白そうと思って読んでみました。

とても読みやすい本ですが、仕事で結果が出せずに悩んでいる人には即効性のある本だと感じました。


  • ポイント1 手順書を作る
  • ポイント2 先送りをやめるには「その仕事に身体を慣らす」
  • ポイント3 タスクの完了は成功体験



◆本の目次◆
CHAPTER1 仕事の基本
CHAPTER2 段取りが苦手
CHAPTER3 優先順位がつけられない
CHAPTER4 先送りしてしまう
CHAPTER5 ケアレスミス、物忘れが多い
CHAPTER6 集中力がない
CHAPTER7 整理、片付けができない
CHAPTER8 コミュニケーションが苦手
CHAPTER9 メンタルが弱い
CHAPTER10 メモ、メールが苦手

こんな本です

F太さんと小鳥遊さんの共著。
小鳥遊さんは仕事がうまくこなせずうつで退職を繰り返し、その後ADHDの診断を受けた人。

F太さんもアルバイトを始めたものの「要領が悪いね」といわれて3か月でクビという体験があるそうです。


似たような経験を持つ二人が、仕事のやり方についてイベントを開いたら大人気になり、書籍化されたのがこの本。
出版社の紹介記事はこちら↓
www.sanctuarybooks.jp


自分の苦手分野から、読んですぐ行動に移せるような作りになっています。
ただし、「手順書を作る」(チャプター1 仕事の基本)はすべてのベースなので、最初に読んでください。

ポイント1 手順書を作る

なかなか思うように仕事が進まない小鳥遊さん。
「ある日、Excelで仕事を書き出して整理したところ、急に仕事が捗るようになった」
という魔法のツールが「手順書」です。


手順書の作り方は

  1. 名前をつけて書き出す
  2. タスクの手順を書く
  3. 「誰がやるべきなのか」を明確にする
  4. タスクと手順に、仮の締切を入れる
  5. 最初の手順だけに注目する


※ 小鳥遊さんがさらに磨きをかけ、「タスク管理ツール」として作り上げた「タスクペディア」というアプリもあります
www.taskpedia.club


手順書では「今取り組んでいるもの」だけが常に目に入るようにするのがポイント。
※「5.最初の手順だけに注目する」の手順が進めば、次にやることだけを表示


普通はToDoリストを作ったら、ずらずらとすべてのタスクが見える状態になります。

タスクペディアは「常に、今取り組んでいるタスクだけを表示する」仕様になっていますが、紙のリストやメモアプリではちょっと工夫が必要かもしれません。

個人的にはリストを折りたためるアウトライナー*1や単語カードが使えるかな、と思いました。

ポイント2 先送りをやめるには「その仕事に身体を慣らす」

ついつい「仕事の先送り」をしてしまう。身に覚えのある人が多いと思いますが、実は

「身体がやり方を覚えていることから先にやりたくなる」

という脳の性質が原因。



確かに、慣れていない作業をするよりも慣れた作業の方が、よっほどラクで簡単でよすね。

つまり、「仕事を身体にしっかりと覚えさせられることができれば、先送りは減らせる」のです。


F太さんは、苦手な「領収書の整理」を「一気に片づけよう」ではなく「5分だけやろう」に変え、毎日少しずつやるようになったら、苦手意識がなくなったそうです。

「身体が慣れた」ことと、「毎日少しずつでも前進できている実感」が得られたからだとか。


このふたつを意識できれば、「先送り」のクセは改善できそうです。

ポイント3 タスクの完了は成功体験

手順書で細かく分けたタスクには、それぞれ締め切りが設定されています。
そのひとつを終えるたびに「達成感」が味わえる。

いくら小さくても、「タスクの完了」は成功体験。繰り返すことで自信がついてくるそうです。


締め切りが苦手だった小鳥遊さんも、今では締め切りを待ち望む人に変化したとか。

地味な作業ですが、ひとつひとつクリアしていけば、成功体験が積み重なって楽しく仕事に取り組めるようになります。

まとめ

手順書はもちろんですが、「書き出す」のが仕事の基本です。

わからないことが怖い。把握できていないから怖い。この怖さは、書き出せばクリアできます。


おふたりの経験に裏打ちされた方法は、すぐに試せて、効果が実感できそうなものばかり。

ADHDやグレーゾーンの人、「要領が悪い」と職場で言われて自己肯定感が下がっている人にいい本。
対策がとても細かく分かれているので、自分の苦手分野から読んですぐ行動に移せます。


仕事や職場に苦手意識を感じている人、閉塞感がある人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:手順書をつくり、見ながら仕事する♪
■レベル:守



次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
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*1:WorkflowyやDynalistなど