面白かったから読んでみる?と言われて読んでみた。
予想とは少し違う印象でしたが、私にはタイムリーな本でした。
- ポイント1 不安の正体
- ポイント2 不安と向きあう
- 毎日3つ、「自分を幸せにする選択」をする
◆本の目次◆
はじめに――世界が大きく変わるときは、みんな不安になる
第1章 不安と向き合う
第2章 人間関係の不安と向き合う
第3章 お金の不安と向き合う
第4章 仕事の不安と向き合う
第5章 健康の不安と向き合う
第6章 自分の人生を生きる
終 章 人生を信頼する
おわりに
こんな本です
コロナで世の中が大きく変わった現在、不安になる人が増えています。
「不安を漠然ととらえるのではなく、自分が何に不安を感じているのか、向き合うことで解消を目指す」
というのが、この本のテーマ。
でも実は、不安は「自分らしく生きていませんよ」というお知らせでもあるのです。
この本の裏テーマは、「自分らしく生きる」だと言えます。
わかりやすい紹介記事はこちら――PR TIMES
prtimes.jp
このブログ記事では「ジャンルごとの不安の解消」には触れていません。ご了承ください。
ポイント1 不安の正体
「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」という言葉がありますが、何かわからないものは怖い。
不安解消の第一歩は「それが何なのか知る」ことから。
本田さんはイスタンブールに1泊した時、夜遅く外出することに漠然とした不安を感じたそうです。
何に対して不安なのか自分の心の中を探ると、「不安の正体」がわかったと言います。
「外に出かける」のと、「外に出かけない」という2つの選択肢を比べたら、出かけない方が確実に安全です。そこでわかったのです。「不安は、余計なリスクを取って、自分を危ない目に遭わせないために存在する」ということが(P29)!
つまり、「不安」とは自分を守るための反応。ボディガードのようなものです。
ボディガードがいてくれれば安心ですが、いつもいつもいなくてもいいですよね?
不要な時は「大丈夫。今日は帰っていいよ」と言えばいい。
ボディガードが来てくれたと思えば、冷静になれます。そのままいてもらうこともできるし、帰ってもらってもいい。
選択肢は自分にある、というところがポイントです。
ポイント2 不安と向きあう
何に対して不安を感じているのか、正しく認識することが大切だ、と本田さんは書いています。
今の仕事が自分に合っていないのに、次の仕事が見つかる保証がないから、辞めない。今のパートナーとの関係が破綻しているのに、別れる勇気がないのも、同じ理由です。不安としっかり向き合う習慣がないと、知らない間に、自分の人生が制限されていたり、心の平安を蝕まれてしまう(P26)
たとえば、「お金に不安がある」ということにきちんと向き合えていないと、「お金を増やす」ことが目的になったり、増やすことに執着して怪しい儲け話に手を出してしまったりしてしまうのだそうです。
まず、「自分はお金の不安を感じているんだな」、と理解する。認める。
そこではじめて、どう対処するか考えることができます。
しかも、「不安としっかり向き合うと、実は本当にやりたいことが見えてくる」というのだから驚きです。
――それを「どう活かして生きるか」がこの本の裏テーマなのですが、ここでは簡単にできるファーストステップを次にご紹介しますね。
ポイント3 毎日3つ、「自分を幸せにする選択」をする
仕事をどうするか、健康とどう向き合うか、人間関係をどう良くするか。お金と時間を何に使うかといったことの積み重ねが、あなたの未来をつくっていきます(P217)。
だから、まずやるべきなのが「自分を幸せにする選択をする」こと。
「ランチに何を食べるか」など、まずは小さなことからでOK。
何かを決めなければいけない時、「これをやった方が自分は幸せになれるか?」という視点で選ぶクセをつけましょう。
あなたを幸せにする選択を20個選んだ先にある未来と、周りのに人に影響されて20個選択した先の未来は、まったく違うはずです。
一つひとつの選択は、たいした違いを生まなくても、それが掛け算になっていくと、その先には幸せであなたらしい未来が待っている(P219)
仕事の決断や、家族のことを考えるなど、そうそう自分の幸せだけを優先できない場面が多いと思います。
それでも「自分にとって幸せな方を選ぶ」という視点を持ち続けられれば、きっと周囲に流されることなく、「自分軸」を育てていけるはず。
まとめ
「昔読んだ『「ライフワーク」で豊かに生きる』を今の世の中に合うよう書き直した本じゃないの?」というのが正直な感想です。
何しろ、ライフワークに関する熱のこもったページがかなり長い。
私は自分の仕事について考え始めたタイミングだったので、たくさんヒントが得られましたが、「この不安を今すぐ何とかしたい」という人には「コレジャナイ感」があるかもしれません。
ただ、「健康」「お金」など、ジャンルごとにテーマが分かれているので、自分は何が不安なのかを知るきっかけにはできそうです。
「不安を減らすには、行動が一番」「結局、自分らしく生きるのが正解です」という本なので、「思い切って自分の人生を生きたい」と思っている人にはおすすめです。
本田さんは実はバシャールと関わりが深い人。
この本と前後して読み始めた『本当にやりたかったことを、今すぐはじめよう!』とこの本はテーマがほぼ同じように感じました。
バシャールの教えを、本田さんが解釈した結果としてこの本を読むと、さらに味わい深いです。
私のアクション:「自分の才能」について家族に聞いてみる♪
■レベル:破
私たちは、ある意味で「心配する、不安を感じる中毒」にかかっています。不安を感じていれば、リスクを犯さずに済みます。新しいことをやって失敗するよりも、安全——本田健『不安な時代をどう生きるか』不安と心配がなくなったら何をするか、考えてみると突破口になる #読了 #本が好き #大和書房 pic.twitter.com/gBdXmhaEqJ
— やすこ (@yasuko659) 2021年9月25日
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
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