星渉さんの神シリーズ最新作。
読みたいな、と思っていたら家族がタイミングよく借りて来てくれました。
今回もわかりやすく、面白く、すぐにやってみたくなる情報満載です。
- ポイント1 やる気を出すな!ギャップを作れ!
- ポイント2 結果だけ喜ぶ人は二流
- ポイント3 自分設定を変えて、生まれ変わる
◆本の目次◆
第1章 人生は「やる気」が9割
第2章 永遠に続く「やる気」のつくり方
第3章 嫌われるくらい「やる気」が止まらない
第4章 世界一カンタンに自分を変える方法
最終章 すぐできる!「やる気の壁」突破トレーニング
こんな本です
モチベーションが続かないのが悩み、という人は多いはず。
星さんによると、モチベーションには3つあるそうです。
- ハイモチベーション
- アクティブモチベーション
- ギャップモチベーション
やる気に関する一般的な悩みというのは
- やる気が出ない
- 出ても長続きしない
だと思います。
星さんによると、「やる気というのは上げてはいけない」。
なぜなら、「上がったものは必ず落ちる」から。
これが「ハイモチベーション」。
さらに、「動いているうちにやる気が出てくる!」という話、聞いたことがありませんか?
「4分やり続けると、やる気が出てくる」と、何かで読んだことがあります。
これが「アクティブモチベーション」。
ですが。そもそも「動き出すためのモチベーション」が必要ですよね?
なので、「アクティブモチベーション」だけでは辛い。
成功している人が使っているのは上の2つではなく、「ギャップモチベーション」。
この本は「ギャップモチベーション」を自分のものにして、「やる気の永久機関」を作って成功しよう!という内容です。
ポイント1 やる気を出すな!ギャップを作れ!
「ギャップモチベーション」って何?どうやって作るの?という、まずは基本から。
ギャップというのは、「理想の未来」と「現在」の差のことです。
たいていの人は、ここにギャップがあるはず。
このギャップを埋めようと、脳がやる気を出して行動の指示を出す、というのがギャップモチベーションです。
「やる気が出るのはあなたではなく脳」だというから面白い。
やる気があるとか、ないとかではなく、
私たちは「ギャップ」を埋めようと勝手に動いてしまえるんです。
言い方を変えれば、「ギャップを感じれば」、私たちの意志とは関係なしに「脳が勝手にやる気を出して」行動してくれる(P43-44)。
わかりやすい例として、オリンピックの金メダリストが挙げられていました。
どうやって4年間もモチベーションが保てるのか。とても同じ人間とは思えませんよね。
それは、ギャップモチベーションを使っているからなのだそうです。
4年間も淡々と練習を続けられるのは、「オリンピックで金メダルを取っている未来の自分」と「現在の自分」と比較すると、そのギャップに
「練習しなければ金メダルなんて取れない!」
と脳が、自然と練習に足が向くようにしてくれるからだそうです。
「今のままでは無理だ」と思うと、「ギャップを埋めたい!」と練習したくなる、というメカニズム。
いったん練習を始めれば、「アクティブモチベーション」も味方になり、練習に励むことができるとか。
そして、やる気を自動操作するポイントは「記憶」にあります。
私たちのギャップモチベーションによる「やる気」は、「現実」と「記憶」のギャップを埋めようとして生まれる(P50)
「未来記憶」と「過去記憶」の2種類の記憶を使います。
ギャップモチベーションはこの「現実」と「2つの記憶」とのギャップが源泉になるそう。
――未来記憶と言われても、まだ起きていないことを記憶するってどうやって?
と思いますよね。
ここでは「こうなりたい未来」と考えてください。
私たちの脳は、明確に、鮮明に、そして、強い感情を伴って、「こうなりたい!」「これを実現したい」ということをイメージする、もしくは体験すると、それが実現していなくても未来記憶として保存してくれます(P55)
この未来記憶と現実との間にギャップを感じると、脳が勝手に動き出す指示を出してくれる。
なお、ギャップには過去の記憶も使えます。
過去の記憶=体験と思ってください。
体験の数が増えると、過去の記憶が増える。
今の自分と過去の自分を比較すると、ギャップを感じることが増えます。
「うまく行った時にここまでできていたのに、今はまだできていない」
とか
「前はここで失敗したから、今度は失敗しないぞ!」
など。
増えた分だけ、ギャップモチベーション=「やる気」が生まれる機会が多くなるのだとか。
ポイント2 結果だけ喜ぶ人は二流
「いい結果が出たから喜ぶ」ことを繰り返すと、いつの間にか「いい結果が出そうなことだけ、行動しよう」というパターンができあがる。
これ実は、「自分を挑戦できない人間にしてしまう地獄の入口」なのだそうですよ。怖い!
たくさん経験し、失敗もした方がギャップは生まれやすく、よりよくしていけるため、「いい結果」にこだわるのは危険なのです。
結果が出た時は必ず、「あんなつらいこともあったけど、こんな努力をしたから、この結果が出たんだよな」と努力を喜ぶ(P131)。
結果だけではなく、そのプロセスにあった困難や努力もセットで喜ぶ。というのが、あなたの人生を変える最大の秘訣(P131)
「結果を出すことができたのは、辛い思いをしたから。努力をしたからだ!」という過去記憶ができる
↓
すると、「努力したからうまく行ったんだから、努力しよう!」と自然に思えるようになる
↓
いつの間にか「努力大好き体質」になれる
↓
超一流ループに入ってしまう
のだそうですよ。
たぶん、努力だと思わずに自然にできるようになるんでしょうね。
ポイント3 自分設定を変えて、生まれ変わる
脳は省エネのため、「いつも通り」が大好きです。
つまり理想の「いつも通り」が持てれば、自分の人生思い通り!
……になるはずです。
「意識していないけど、なんか勝手に心臓動いてたんだよね」
と同じレベルで、
「気がついたら、自分が理想とする行動ができていたんだよね」(P152)
思い通りの結果を手にしている人たちは、実はこんな感覚。
人それぞれの「いつも通り」のことを、星さんは「自分設定」と呼んでいます。
「設定」なんですから、スマホの設定を変えるように、自分の設定も変えられる。
シンプルです。
やり方は、
■まずは自分がどんな設定になっているかを見直す
※本には17の質問が載っていますが、「自分を知る」質問ならOK。自己啓発の本にはよくあります
一部ご紹介すると
- あなたが大切にしていることはどんなことですか?
- 朝起きたら、最初にすることはなんですか?
- 隙間時間であなたは何をしていますか?
- あなたはピンチのときにどのような反応をしますか?(P156)
など。
こんな感じで、自分の設定を自覚します。
■その中で「この設定では“自分が理想としている状態”にたどり着けるわけがない」というものをひとつ選んで、その設定を変える
この時、コツは2つ。
1.新しい設定の難易度を半分にする――目標を小さく、具体的に
2.新しい設定を「ルール化」する――「赤は止まれ」くらいわかりやすく、明確なルールに
■「難易度1/2にした明確なルール」を守ることを繰り返すと、「自分設定」になる
新しい自分設定を繰り返すためには、前述の「未来記憶」を作り、新しい自分設定が定着している自分のイメージを作ることがポイント。
ギャップで行動できるようになります。
まとめ
「初めて読んだ!」という、新しい発見はありません。
むしろ、どこかで聞いたことある…?という内容もちらほら。
ですが、ここまでわかりやすく、行動したいと思わせてくれる本はなかなかありません。
この辺が「星マジック」だと思います。
この記事では触れていませんが、星さんが個人コンサルティングをされていた時の秘話もたくさん紹介されています。
クライアントさんへのアドバイスや変化など、成功するためのヒントがいっぱい。
「やる気出ないな~」「何かいい方法ないかな~」と思うだけで動けない人は必読です。
私のアクション:現在の自分設定を知り、新しい設定をルール化する♪
■レベル:守
「いい出来事を探せ!」とあなたの脳に命令をしてください(中略)私たちは…脳の機能上、誰しもネガティブな情報を自動的に見つけてきてしまいます
— やすこ (@yasuko659) 2022年5月8日
——星渉『神モチベーション』
ネガティブばかり注目しないよう、いい出来事、チャンスを探すよう、指示を出そう#読了 #本が好き #SBクリエイティブ pic.twitter.com/f9EDKfOnWU
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
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