『人は話し方が9割』の著者が、「実は、聞き方の方が、話し方よりも大切」だと書いている本
- ポイント1 人は安心感をくれる人を好きになる
- ポイント2 「話を聞いてほしい」=「感情を聞いてほしい」
- ポイント3 うなずきを習慣化する「あごひも理論」
◆本の目次◆
第1章 なぜ「聞く人」はうまくいくのか?
第2章 人に好かれる人の聞き方
第3章 嫌われない聞き方
第4章 「また会いたい」と思われる人の聞き方
こんな本です
聞き上手な人は少ない。
そして、聞き上手は話し上手になるよりも、難易度は低め。
ちょっとしたコツを知って練習すれば、相手が心を開いて話してくれるようになる。
会話上手な人は…話をしっかりと聞くことで、まずは相手を理解し、相手の求めていることを投げ返しているだけ(P7)
気持ちを理解してくれる、ただそれだけで人は救われます。
そして、自分を理解してくれる人のことを、人は好きになります(P7)
聞き方を磨くことで、コミュニケーションの質を上げていきましょう、という本です。
ポイント1 人は安心感をくれる人を好きになる
マズローの欲求5段階説でも、「生理的欲求」=生きていける最低ラインを超えた最初に来るのが「安心の欲求」。
すべての人が一番初めに求めているもの、それは安心感(P30)
人は安心感なくして他の感情を満たすことはできない(P31)
だから、「自分は人に安心感を与えているか?」をつねに意識するとよい。
ポイント2 「話を聞いてほしい」=「感情を聞いてほしい」
夫婦間、男女間にありがちなすれ違い。
「話を聞いている」という人の多くは「言葉」を聞いています。
(中略)
しかし、「話を聞いてほしい」と言う人の多くは、その話の奥にある「感情」を聞いてほしいのです(P25)
話し手の感情に寄り添うことを目指しましょう。特に男性は!*1
ポイント3 うなずきを習慣化する「あごひも理論」
著者が編み出したイメージワーク「あごひも理論」が面白い。
自分のあごにヒモがついているイメージをします。
次に相手の脳を、引き出し付きのタンスとイメージします。
自分のあごのヒモは、相手のタンスの取っ手に結び付けられています。
しかしこのタンスの引き出しは悲しいかな、自動で閉まるように設定されています(P110)
相手に話をしてもらうには、その都度うなずいてヒモを引っ張り、引き出しを開けなければならないのです。
強く引っ張ることで、その引き出しは大きく開いていき、そのタンスの中からたくさんの経験や知恵、言いたいことがポンポン飛び出すイメージ(P111)
このイメージをすれば自然とうなずきが習慣化します。
うなずきの強弱をつけたり、熱心に聞いているとバリエーションが増えそう。
感想
書いてあることはオーソドックスなことがほとんど。
話すことが苦手でも、語彙力がなくても、聞くことはできる。
聞くだけで相手から信頼され、人間関係もスムーズになる、というのは驚きでした。
「笑顔でうなずいているだけで、作家先生方に愛されたエピソード」が面白い。
これが、話し上手よりも聞き上手になった方がいい、と考える著者の原点だそうです。
こんな人にオススメ
■レベル:守
はじめて「聞き方の本」を読む人によさそう。
簡単で効果的なことばかり。すぐに実践できます。
話しベタだ、と思っている人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:「あごひも理論」でうなずきを意識する
リアクション美人の会話のスタートは「感賛力」から始まります。…感嘆+賞賛。略して感賛。
— やすこ (@yasuko659) 2022年6月18日
——永松茂久『人は聞き方が9割』
「驚き+ほめ」をセットで相手に返していくと、相手が安心して話しやすくなる#読了 #本が好き #すばる舎 pic.twitter.com/Nkykcr2ptZ
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
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*1:私はあまり偉そうに言えないのですが…。下の関連記事のどこかにありますが、家族に「オマエは男か!」(=解決策はいいから、ただ寄り添ってほしい)と言われた経験あり