- ポイント1 スマホメモはインプットとアウトプットの間をつなぐ
- ポイント2 使うのはiPhone純正アプリ「メモ」
- ポイント3 俯瞰も必要
◆目次◆
はじめに 本書は、「スマホメモによる知識創造のメソッド」の本です第1章 「スマホメモ」で生活が一変
第2章 「スマホメモ」って何?
第3章 どうやる?「スマホメモ」
第4章 「スマホメモ」であなたの脳はこうバージョンアップする
第5章 「スマホメモ」であなたはこう変わる
第6章 すぐ始めよう、「スマホメモ」生活おわりに メモとは何か
ポイント1 スマホメモはインプットとアウトプットの間をつなぐ
著者は博報堂OB。スマホメモをとるようになって(出版時でメモの数は3000)、自分がバージョンアップしたような感覚があるそう。
立て続けに本を出版できたのもそのおかげだとか。
…インプットして取り込んだ情報を文字として明示し、それをさらに見返すことで熟成、知覚化して、アウトプットに生かす。このサイクルを繰り返すことで、脳が活性化しているのです(P4)
スマホメモは、情報を抜き出し、文字に落とすことで自分の脳とすり合わせをしている。…インプットとアウトプットの境目でこそ脳が活性化される(P43)
しかも、続けることによって「頭がよくなった感覚」もあるのだそうですよ。すごい。
私の体得したスマホメモの感覚というのは、今まで断片的に考えていたことが「次から次へとつながっていく感じ」(P42)
インプットとアウトプットを適正なバランスで習慣づけると、これまでとは違う、知的にバージョンアップされた自分が形成されていく(P168)
著者はスマホメモが習慣になってから、インプットの量が減ったそうです。
新聞を読んでも、テレビを見ていても、自分の頭の中で思い浮かんだことを「メモしたい!」と思い、そこに時間をかけるようになったから。
インプット一辺倒ではなく、頭が整理できてアウトプットの量が増える。
願ったり叶ったりの方法です。
ポイント2 使うのはiPhone純正アプリ「メモ」
さて、こんな素晴らしい、効果絶大な「スマホメモ」ですが、やり方は至って簡単。
使うのはiPhoneの純正アプリである「メモ」(Androidの方も、似たようなアプリがあるといいのですが)。
これならサービス終了の心配もなく、安心して使えますね。
著者はカテゴリをいくつか分類に分けて、iCloudに保存しているそう*1。
著者は「ゆるだら」でいい、と書かれています。分類も自分がわかればいい、とざっくり。
やらなければ、と思うと続かないので、楽しく習慣化を狙いましょう。
ポイントは見返すこと。著者は毎日見返しているそうです。
見返して、わかりにくいなどと感じたらどんどん上書きしていい、というのも新鮮です。
書いた時には気づかなかったことや、見返すことでさらに思考が深まったりするので、それもどんどん書いていく。
書き方も一般的なメモ術とはちょっと違います。
メモは「自分事化」するように、話し言葉で書くことが大事(P67)
著者の実際のメモが紹介されていますが、本当にひとりごとのような口調で、気軽に書いているのがわかります。こんなのでいいんだ、と気が楽になりますよね。
これなら気楽に、楽しく続けられそう。
ポイント3 俯瞰も必要
ざっくり分類はするものの、断片のようなメモをたくさん書いて、これをどうつなげるのか?が気になりますよね。
著者は俯瞰するために、メモが溜まってきたり、まとめたい時に印刷しているそう。
メモをPCに落とし、パワーポイントに貼り付け、A3用紙に出力、というのがそのやり方。
印刷したものを見ると、似たようなことを書いていることに気づくといいます。
それをまとめ、ひとつの答を導き出す方法があります。「KJ法」という、古くからあるスキルです。
博報堂では、毎年新人教育で学ぶのだとか。
KJ法を一言で言うと、何か一つのテーマについて、たくさんあるモノ・コトや考え方を、分類して集約整理する方法です(P78)
あるテーマに沿ったメモをカード化→グループに分ける→各グループに「表札」をつける→グループやカードを関連づけ、ひとつのストーリーを作る
という流れです。
【参考】元ネタの本。以前読みましたが、実はあまり実践的なことは書かれてない
book.yasuko659.com
この作業をすることで、大きな流れが見えてきます。
多面的な情報が集約され、それをKJ法化して大きなコンセプトにまとめ、「表札」化するので、より大きな考えが見えてくる(P101)
感想
いろんなメモの方法を読んできましたが、これは簡単ですぐに真似できそう。
インプットの時間が減り、頭が活性化するなら、こんなにいいことはありませんよね?
著者の実際のメモが見られるので、わかりやすくて取り組みやすいです。
博報堂にいた人なので、未来予測や起業の話なども出てきます。
直接スマホメモに関係はない部分が長いので好みが分かれそう。
そういうのが好きな方にはヒントになるかもしれません。
実際、2018年(出版年)から見た現在は、かなり正確に予測されていると感じました。
こんな人にオススメ
メモしなきゃ、とは思うけど、何から始めればいいかわからない人。
「ノートに手書き」と言われると、尻込みしてしまう人に、特におすすめです。
新年に何か始めたい人はぜひ!
■レベル:守 すぐに始められます。
私のアクション:iPhoneの純正メモアプリを試す
スマホメモは、情報を抜き出し、文字に落とすことで自分の脳と擦り合わせをしている。…このインプットとアウトプットの境目でこそ脳が活性化される
— やすこ (@yasuko659) 2023年1月4日
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須藤亮『スマホメモ』
体で言えば摂取→消化→排出の「消化」にあたる。ここを楽しく習慣化しよう#読了 #本が好き #CCCメディアハウス pic.twitter.com/h62ZziqqRd
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモのスタンスはこちら
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*1:この本が出たのは2018年。現在はアプリ「メモ」も進化し、タグが付けられたり、いろいろ細かいやり方ができるかもしれません