【お断り】個人的にまとめたメモです。書籍は「です/ます」調ですが、要約のため「である/だ」調にしてあります。
特に実験結果の内容はダイジェストにしてあるため、著者の意図から離れていることもあるかもしれません。ご了承ください
■私たちにコントロールできるのは、1日= 24時間だけ57
今日の24時間にやるべきシングルタスクを決め、集中して取り組むこと。
私たちに確実にできるのはそれだけであり、その積み重ねの結果として、仕事の成功や、充実した幸福な人生がもたらされる
■マルチタスクを行うと、脳内でストレスホルモンであるコルチゾールが増加する49
■ワシントン大学のメディナは、マルチタスクをする人には次のようなことが起こると指摘している51
⚪︎生産性が40%低下する
⚪︎仕事を終えるまでにかかる時間が50%増加する
⚪︎ミスの発生が50%増加する
⚪︎創造性が大幅に低下する
■「幸福に必要な事は、心身が今に集中することである」ハーバード大学キリングワーストギルバートの研究7
46.9%の人が、何かをしている時、そのこととは関係ないことを考えていること、そして、今やっていることと考えていることが違う時は、一致している時よりも幸せを感じていないことがわかった。
■シカゴ大学の経済学者スティーブン・レヴィットは「どのような方法でどのような決断を下すかは、さほど重要ではなく、決めた結果に対して、腹をくくり、行動することこそが、人生の満足度を高める」との結論に至っている29
■本当にやるべきことに集中し、今日最高の24時間にするために最後に必要なのは勇気141
人間にとって、人に言われたことを行うのは、最も勇気が要らないことであり、自分で決めたことを行うのが、最も勇気がいること。
■あなたの人生の価値を決めるのは、結果ではなく、意味づけであり、意味づけを行うことこそが、自分の人生を首肯する唯一の方法189
■幸福に与える影響力は、健康→人間関係→自己決定→所得→学歴の順192
神戸大学西村/同志社大学八木の研究による
■「ポジティブな友人がいること」が被験者の幸福度を著しく高めることがわかった218
幸せそうな友人がいるケースでは、たとえライフイベントがネガティブなものであっても、幸福を感じる傾向が見られた。
逆に、ネガティブな友人がいる場合は、友人がいない場合よりも幸福度が下がる傾向が見られた。
■不安を書き出したグループは、感情や考えを分析する作業を行ったことで、前頭葉が働き、大脳辺縁系の反応が抑えられたため、不安という感情を手放し、冷静さを取り戻すことができた82
■南メソジスト大学の実験/1日15分、ネガティブな感情について書き出すことを日間続けると、一時的にはネガティブな感情が強まるものの、長期的にはポジティブになる84
さらに実験から4ヶ月後、書き出したグループには気分や感情の改善が見られた。
書き出すときに、「思う」「感じる」「わかる」などの洞察語を多く使った人ほど、ネガティブな感情が軽減されることがわかっている。
■ノースカロライナ州立大学と北テキサス大学の実験/35人の新入生に、大学に入った気持ちや感想を毎日20分、2週間にわたって書いてもらった85
7週間後、比較対象(大学とは関係ない普通のトピックを書いてもらった)に比べ、メンタル部分だけでなく、ワーキングメモリの大幅な改善が見られた。
また、別の実験では、ネガティブな体験を書いてもらった。34人のグループは、ポジティブな体験を書いてもらった。33人のグループ、普通のトピックを書いてもらった34人のグループよりもワーキングメモリが改善し、余計なことを考えなくなった。
■もし不安を感じたら「自分は今、興奮(ワクワク)している」と言い換えればいい93
不安や緊張を感じたときには、無理に脳を落ち着かせようとするよりも、興奮状態にした方が、より強い力を発揮することができる
■人は周囲のネガティブに引きずられる107
ネガティブな人や情報に影響受け、落ち込んだ状態から抜け出せない人は、自分のせいだと思い込まず「今、自分は抑うつ者のスキーマの中にいるのだ」「たまたまネガティブニュースが生んだ悪いループの中にいるだけだ」と考えよう
※抑うつ者のスキーマ=鬱状態にある人には、自身に否定的な情報をよく思い出し、否定的な情報をもとに、物事を捉える傾向がある
※スキーマ=スイスの心理学者ピアジェが提唱した概念であり「物事の捉え方の枠組み」「人が自分以外の外界を認識する枠組み」のこと
■「追求者」(Maximizer)と「満足者」(Satisficer)267
物事を選ぶ前に、時間をかけて幅広い選択肢を検討することを好む「追求者」
判断の完璧さよりも、スピードを重視し、最低限の基準を満たす選択肢の中から早急に選ぶことを好む「満足者」という2つのタイプに分ける考え方がある。
追求者は、自分の下した判断に満足できない傾向が強い。
アメリカ・ペンシルバニア州スワースモア大学のバリー・シュワルツ教授は、「追求者は、最上のものを、満足者は十分に良いものを望む人たちだ」と言っている。
同教授によると、満足者は追求者よりも幸福(満足)だと感じる傾向が強く、追求者はより悲観的で、人生の満足度も低い傾向にあるそうだ。
■声を出しながら行動すると、やる気もパフォーマンスもアップする102
「サッと動く」「パッと動く」「バリバリこなす」など、行動に関する擬音語・擬態語をうまく利用しよう
■「情報を集めるほど、人は間違う」ラドバウド大学ダイクスターハウスらの実験13