【お断り】個人的にまとめたメモです。個人の感想と本の内容は区別できるようにしていますが、著者の意図から離れていることもあるかもしれません。ご了承ください
■「感情は、すぐに脳を乗っ取る」 「感情を知っていると、人は幸福になれる」
これは本書の共著者であり、友人でもある石川善樹の言葉です。
■特定の感情を否定しないことと、感情に善悪や優劣をつけないこと
■大切なのは、「あらゆる感情は、自分の行動や意思決定に影響している」と、まずは受け入れることだと思います。
■善樹いわく「感情の乗っ取り自体を拒否するのは難しい」のだそう。それでも「自分は今、この感情に乗っ取られているな」と認識できるようになれば、ひとつの感情にとらわれ続けることは回避できると思います。
■ハーバード大学では、感情と意思決定の研究に使用されている「感情のチェックリスト」というものがあって、ネガティブ感情とポジティブ感情がそれぞれ6つ、 12 種類に分類されている。
ネガティブ感情 怒り/イライラ/悲しみ/恥/罪/不安・恐怖
ポジティブ感情 幸せ/誇り/安心/感謝/希望/驚き
■石川 ポジティブ感情だけに執着せず、ネガティブ感情を上手に受け入れることのほうが、幸せにつながるのではないか
■石川 物語の構造にも、実は感情が大きく関与してくるよね。面白いのが、西洋の物語ではまず「対立」して、その後「葛藤」が生まれて……という流れで展開していくことが多い。基本的に右肩上がり。
でも日本の昔話なんかだと、まず何かを「失う」。そして「悲しむ」、「受容する」という構造になっている。U字を描いていて、元の地点に戻っているだけ。 この、「失ったものをどう受容するか」 が大事なんだなと。