毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]教養が深まるオペラの世界☆☆☆

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【世界史は、オペラを愉しむための大きな資源】



  • オペラと世界史の関係を知っていれば、もっと愉しめる

◆目次◆
Ⅰ オペラと近代の目覚め
Ⅱ オペラと革命
Ⅲ オペラと民族主義
Ⅳ オペラとカオスの時代

読んだきっかけ

ツナグ図書館の活動を通じ、青春出版社様よりご恵贈いただきました。
ありがとうございます。

こんな本です

オペラを世界史という切り口で語った、新しい本。
オペラ初心者はもちろん、愛好家の人にとっても、オペラの奥深さが味わえます。

ポイントはココ→オペラと世界史の関係を知っていれば、もっと愉しめる

オペラ鑑賞って、高尚な趣味というイメージがありますよね。
タイトルは知っているし、有名な曲もなんとなくわかるものがある。でも、きちんと通して鑑賞するのはハードルが高そうです。


でも、この本は初心者にもやさしい。
なぜなら、歴史の流れに沿って解説してくれるからです。


たとえば、

  • 近代オペラの始まりとされるモーツァルト作「フィガロの結婚」ウィーン初演は1786年。

実は、この頃のオペラが1789年のフランス革命の後押しになったとも言われている。

  • ベートーヴェンは生涯でオペラは「フィデリオ」1作品しか書いていない。

大変な難産で、手掛け始めたのはナポレオン全盛期、しかしようやく世に出せた時にはすでにナポレオンは退位し、エルバ島に流されていた

  • もともとは王侯貴族相手に上演されていたものが、革命によって新興ブルジョワ、さらに19世紀には裕福な市民層へと広がっていく

――など、歴史好きには興味深い内容がいっぱい。


「作品名、作者、発表年」をバラバラにとらえていたものが、歴史の流れに沿って語られることで生き生きとつながっていくのは、とても面白い読書体験でした。
また、当時のドイツやイタリアが、今とは全く違う形態の国であることにも気づかせてくれます。

もちろん、オペラの発展、ジャンルの広がり、国ごとの違いなどもしっかり網羅。


日本では、日本語字幕付きDVDの充実など、オペラ鑑賞しやすい環境が整っているのだそうです。
この本を読んだら、実際に見てみたくなるはず。

まずはYouTubeで、初心者向けの解説動画から始めてみませんか。

こんな人にオススメ

オペラに興味はあるけれど、どこから入ればいいかわからない、という人。
音楽に興味があるなら、近現代史の勉強の役に立つかも?

レベル

 初心者でもわかるよう、専門用語もしっかり解説してあります

私のアクション:オペラの入門動画を見てみる♪



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※この本のメモはありません


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絵画も時代と関わりが深く、この本に画家の名前も登場します。
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