できなかったからこそ言えること☆☆

あなたの人生を劇的に変える 勉強のルール

浜口さんの本はかゆいところに手が届くというか、「小さなことからコツコツと」的な本でやる気が起きるので今までに何冊か読んだ。この本は特に勉強の方法について書かれたものだ。
私の持論に「やり方はできなかった人に聞く」というのがある。それが得意でちょっと聞いただけでできちゃった、という人に教わってもほとんど実りはない。なぜできないかがわからないからだ。はじめはわからなかったから工夫してできるようになった、という人に聞くのが一番勉強になる。そして、浜口さんはまさにそのタイプだと思う。


今は素晴らしい経歴の持ち主だが、浜口さんはご自身の言葉によると高校までは本当に勉強できないダメな人だったそうだ。それが、夢を持ってからは人並み外れた努力をして現在の地位にまで上り、ご活躍されている。「優秀な人の勉強本はむずかしすぎて役に立たない」と前書きにも書かれているように、この本は勉強できなかった著者が自分で工夫したいろいろな方法を教えてくれるものだ。いつもの浜口さんの本のようにひとつひとつは２〜３ページのすぐ読めるものが７０ある。誰でもひとつやふたつはヒントになると思う。


精神面での話も多いので、私はテクニック的な面を中心にサッと読んだのだが使えそうなものがいくつかあった。特に「自分なりの集中と休憩のペース」をつかんでおくというのはこれからやってみようと思う。他にも集中力を高めるために嫌いな勉強を好きなものとサンドイッチするとか、スランプはがんばっているからこそ起きるもの、その日気になった言葉はメモしておいて必ずその日のうちにネットで調べるなど。
勉強しなきゃいけないのはわかっているが何から手をつけたらいいか…という人にいいと思う。