毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

具体的な暮らし方指南☆☆

4883995003ちょっとしたことでていねいに暮らせる45のコツ
金子 由紀子
すばる舎 2005-12
価格 ¥ 1,470

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このところ続けて読んでいる「持たない暮らし」の金子由紀子さんの本。 「毎日をちょっぴりていねいに暮らす43のヒント」の続編だ。前著で気持ちよく暮らす考え方や心の持ちようなどを読んだものの、「じゃあ具体的にはどうすればいいの?」という人に書かれたのではないかと思う。私は前著の方がしっくり来たが、より具体的な方法を知りたい人にはこちらの本が向いていると思う。ここに紹介されているあれこれは、もちろん金子さんにとっての「気持ちのよい暮らし方レシピ」であって、すべてをそのまま取り入れる必要はないが、誰にとってもヒントになることはいくつか見つかると思う。

私にとっては「バスルームをホテルみたいにする」が新鮮だった。もちろんもののないホテルのようなスッキリした空間は憧れなので、シャンプーなどもできるだけ詰め替えたりシンプルな容器のものを選んだりしていたが、タオルまですべて統一するとか、洗濯機を完全に隠すという思い切った発想はなかった。完璧にするのはスペースの問題もあってむずかしいが、まだまだやれることはあるな、と思った。

また、「持たない暮らし」でも紹介されていた「買い物ノート」について詳しく書かれているのもうれしかった。


この本を読んで、改めて自分はどういう暮らしをしたいのか考えてみるといいと思う。こだわるポイントは人それぞれなので、ここはこんなにストイックなしなくてもOKだなとか、これは絶対譲れないとか、これよりあっちの方を優先したいとかいろいろチェックできるきっかけになると思う。

以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

スローライフとは

「時間に追われず、けれど時間を浪費しない暮らし」のことだと思う。

自分を取り戻せる場所=サード・プレイス

ファースト・プレイスは「家庭」、セカンド・プレイスは「職場(学校)」、そのどちらでもない場所でありながら、いつもその人を受け入れてくれる第3の場所、という意味で、行きつけのカフェやバー、レストランなどを指すことが多い。
サード・プレイスはたいてい、ファースト・プレイスとセカンド・プレイスの中間地点にあって、両者のクッション的な役割を果たしている。

買い物ノート

たまたまお財布に余裕がある時に、通りかかった店で「そういえばほしかったあの品」をポンと買ってしまい、後でよく考えたら、それよりも先に買うべきだった別の品を思い出して残念がったりする。
これは、自分の中で「ほしいもの・必要なもの」の優先順位がついていないために起こることなのだろう。
だから、買い物に関しては、できるだけあらかじめノートなどにリストアップして、優先順位をつけておくといい。

まず買いたいもののリストを作る。それに緊急度、購入の難易度(金額や手に入りやすさ)の順位をつけるのだ。
緊急度大は◎、コートがすり切れてきたのでそろそろほしい、は○、リストアップしたものの使うかどうかわからないものは△、ほしくて実際の品物も決まり、価格も手ごろなものは◎◎。
こんなふうに、自分にとってどれが今最も必要で、どれがすぐに変えるのかを、緊急度と購入の難易度で並べ替えていく。
たとえ緊急度が高くても、金額が高くて折り合わなければ、次善の策を講じる。修理するとか、リサイクルショップで中古品を購入する、壊れても購入できないようなら、いっそなしですます方法を考える、などだ。
金額の低いものなら今すぐに買えるのだが、その場合も緊急度があまり高くないようなら、しばらく見合わせることも大切だ。「そのうち買う」リストに載せているうちに、それが自分にとって本当に必要かどうかが淘汰されることも。
つまり、大して必要ではないものを、いっときの気分で「必要だ」と思い込んでいただけということは、決して少なくない。

このリストは、専用のノートを作ってもいいし、手帳の片隅に書きとめるだけでもいい。購入したものには随時、線を引いて消していき、「やっぱりいらない」と思ったものには×をつけていく。
ほしいのになかなか買えないものについては、欄外に色々メモしよう。ほしい色や「こんな感じ」という理想。カタログから、理想に近い商品を切り抜いて貼ってもいいし、いよいよ購入の候補を見つけた時には、その型番や販売店を書きとめる。
こんなふうにして、長い間検討して買ったものなら、たとえ少々高価なものであっても満足度が高いし、後悔せずにすむことが多い。
ただ頭の中であれが必要、これがほしい……と思うだけでは、ものともお金とも上手につき合えない。家計簿も大切だけど、買う前の頭の整理も大いに大切にしたい。