ディスカヴァー・トゥエンティワン (2017/10/13)
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「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナルposted with amazletディスカヴァー・トゥエンティワン (2017/10/13)
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先日、友人がブログで「手帳が続かなかったのに、バレットジャーナルにしたら1年半続いた」と書いていたのを見て、興味を持った。
たどり着いたある記事に「自分で作るスケジュール帳+TODOリスト+日記」とあったのでやってみたい、と思ったが、紹介されているページ写真はものすごく作り込んだものが多い*1。
「箇条書きでシンプルに」と書いてあるのに何だかなぁ…と思っていたら、手帳評論家・舘神龍彦さんの記事にこの本のページ写真がそのまま載っているのを発見。
kakakumag.com
それを見て、「この著者のやり方なら私でもできるかも」と思い、図書館で借りて読んでみた。
この本なら、ミニマリストを目指す人でも大丈夫、という内容だった。
◆目次◆
Prologue バレットジャーナルは、私の人生をよくしてくれる相棒第1章 まずは、最低限の基本をおさえましょう バレットジャーナルのつくり方、はじめ方
第2章 ちいさなくふうで、ストレスフリーの毎日 私は、こんなふうに使っています
第3章 なんでも書き出しておけば安心! あわてない! つくると便利な「コレクション」アイデア集
第4章 アイデア盛りだくさん! 今すぐ真似したい みなさんのバレットジャーナル、見せてください!Epilogue バレットジャーナルをはじめて、いちばん私が変わったこと。
- 基本はラピッドロギング(rapid logging)。つまり「迅速に」「記録する」
- 好きなだけ書ける。好きなように書ける
- 著者は続けるために「使うペンは基本1本」という潔さ
バレットジャーナルは、ニューヨーク在住のデジタルプロダクトデザイナーであるライダー・キャロルさんによって開発された、ノートによるスケジュール・タスク管理システム(P25)
ライダー・キャロルさんには学習障害があり、「大事なことを即見つけることができて、一目で理解できる記録方法」を試行錯誤した結果、編み出されたのがこのバレットジャーナルだという。
バレット(bullet)とは箇条書きの頭に書く「・」のこと。
バレットジャーナルの基本はラピッドロギング(rapid logging)、つまり「迅速に」「記録する」こと。
サッと書けてすぐに見返せる、見たい記録にたどり着けるシステムなのだ。
自分が好きに書けるのは大切だが、「見た目に凝る」「作り込む」のはバレットジャーナルの本質的な要素ではない、というのは私には大きな発見だった。
著者がバレットジャーナルに魅力を感じたのは次のポイントだったという。
・1冊のノートで、スケジュールやプロジェクト、やることリストや備忘録のすべてを「箇条書き」で管理できる
・市販のスケジュール帳のように、一日分のページ分量が均等に割り当てられていないので、多く書く日があっても書かない日があってもOK。書きたいだけ書けるので、ストレスなく運用できる(P11)
・書く分量を制限されない。
・書く内容を選別しなくていい。
・書いたことを、あとで検索しやすい。
・1日のタスクに集中できて、タスクの完了・未完了がチェックしやすい(P108)。
市販の手帳やスケジュール帳ではうまく使えなかった人には魅力的な方法だ。
バレットジャーナルの基本は、4つの構成単位(モジュール)から成り立っている。
1.インデックス(目次)
2.フューチャーログ(半年分の予定を書く)
3.マンスリーログ(月間予定を管理)
4.デイリーログ(一日の予定・タスクを管理)(P30)
このほかに、自由に追加できるコンテンツ部分を「コレクション」と呼ぶ。
読書や見た映画などのさまざまな記録、「買いたいもの」や「やりたいこと」のリストや習慣化したいことなど、何でも好きに作れるのが魅力だ。
中でも「ハビット(習慣)トラッカー」と呼ばれるものはバレットジャーナルでは基本と言っていいくらい、多くの人が作っている。
「習慣にしたいこと」や「やめたいこと」を項目に書き、毎日できたら色を塗ったりチェックする表のことだ。
「ラピッドロギング」のために、「キー」と呼ばれる記号を記入する時に使うのも大きな特徴。TODOや思いついたこと、単純な記録などをすべてデイリーログのページに書くため、あとで見返した時に目的の記録がすぐ見つけられるよう、書き方をルール化したものだ。
これも「基本」はあるが、自分が書きやすく見つけやすいものに自由に変えていいことになっている。
「キー」は人の数だけあるので、画像検索すれば山のように出てくるし、それだけをまとめた記事もあるくらいだ。
世間でイメージされているバレットジャーナルと違い、著者のやり方は至ってシンプル。続けるために、ペンも基本は1本*2だし、「美しく作り込むセンス」を競うようなハビットトラッカーですら、あまりにシンプルでこちらが脱力したくらいだ*3。
筆ペンにカリグラフィー、色のペンも何種類も揃えなければ始められないと思っている人にぜひ見てもらいたい。
ただ、著者のやり方だけではなく、もっといろんなやり方も知りたいというニーズに応え、第4章ではバレットジャーナル使い4人のインタビューがあり、実際のページも見ることができる。本当に人それぞれということがわかり、自分が使いやすい方法にアレンジしていいんだと思える。
私がこの本から学んだことは「これ1冊で完結しなくてもいい」とわかったことだ。
著者は家族の予定などもあり、流動的なのでマンスリースケジュールはスマホを使っているという。このため、マンスリーログはなし。
スマホと紙のカレンダーなどに書いてあるものを前日にデイリーログに書き写し、当日はそのページだけを見て過ごし、その日の終わりに移すべきものは移動させるというプロセスに落ち着いている。さらに、デイリーログを写真に撮り、Evernoteに保存することで検索性も上げているそうだ。
無理せず、バレットジャーナルとデジタルを併用するやり方にはとても気がラクになった。
自分にとってラクな方法が一番続けられる。
バレットジャーナルは面白そうだけど、あんなに凝ったものは自分には無理、と尻込みしている人にぜひ読んでもらいたい本。
実は基本はとてもシンプルなのだ、ということがわかります。
私の考え方と似ているブログもありました!
hetano-yokozuki.net
私のアクション:バレットジャーナル+カレンダーアプリだけで、ウィークリー(バーティカル)なしでやっていけるか試す
■レベル:守
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
book.yasuko659.com