- 作者: ゼブ・サフトラス,弓場隆
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2005/12/06
- メディア: 単行本
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図書館で借りた本。やる気を持続させ、目標を必ず達成するための法則を7段階・50のメソッドで教えてくれる。見開き2ページでひとつのメソッドなので簡単に読めるが、なるほどなあと思うところがたくさんあった。できれば手元に置いて読み返した方がより「やりとげる人」になれる気がするが、特に心に響いたことを以下にメモ。
自分が成功しているイメージを思い描く
イメージトレーニングには二通りあり、ひとつは自分が目標をすでに達成している姿をイメージする。もうひとつは自分が成功するために必要な各段階をたどっている姿をイメージする。
スティーブン・コヴィー
「スポーツであれ、セールスであれ、プレゼンテーションであれ、自分が成功している姿をねばり強く鮮明に思い描くことが大切だ。心の中でそれがスムーズにできるまで続けよう。そのあとで実際にその状況に遭遇したとき、違和感がなく平常心で行動を起こすことができるはずだ」
イメージトレーニングは5分で充分
5分の睡眠で数年間の夢を見ることができるのだから、イメージトレーニングも5分程度でいい。
イメージトレーニングはジグソーパズルに似ている。まず箱の写真を見て完成品のイメージを心の中に思い描き、次にひとつひとつのピースを組み合わせる。イメージトレーニングをするときも同様だ。まず最終的な目標を心の中に思い描き、次に、そのために必要なひとつひとつの要素をつなぎ合わせればいい。
イメージトレーニングの効果
- 創造性を刺激する。どのようにして物事を成しとげればいいかを心に思い描いていると、新しいアイデアが浮かんでくる。
- 行動を起こそうという気になる。成功を夢見ていると、行動を起こすのに不可欠なエネルギーが沸いてくる。
- 恐怖心を軽減する。すでに心の中で成功しているのだから、現実に行動を起こす心の準備ができている。
- 集中力を高める。自分の成功をイメージすることは、目標の達成に意識を集中するのに役立つ。
- 可能性を現実にする。目標について何度も考えているうちに、可能性が現実味を帯びてくる。
ラルフ・ウォルド・エマソン
「自分を信じれば、何事でも克服できる。この人生の第一の教訓を学ばないものは、恐怖を克服できずに人生を送る」
大リーガー、ピート・ローズ
安打数の大リーグ記録を塗り替える直前の春季キャンプで、記者から「記録まであと78本。記録を達成するにはあと何打席必要になると予想していますか?」と問われたピート・ローズは「78打席だよ」と答えた。記者は「冗談でしょう。78打席連続ヒットなんて絶対ムリですよ」と問い返した。
そこでピートローズは「私は打席に立つたびにヒットを打つことを予想している。ヒットを打つと予想していないなら、打席に立つ意味がないじゃないか。ヒットを打つことを予想して打席に立ってきたからこそ、これだけ多くのヒットを打てたのさ」
周囲の人々の支援
自分を信じてくれる人たちを見つけ、その人達と親しくしよう。そして、その人達が自分を応援してくれる言葉を書きとめておこう。それはあなたのセルフイメージをポジティブなものにするに違いない。
ナポレオン・ヒル
「批判に対する恐れは、行動力を制限し、想像力を破壊し、個性を抑圧し、自信を奪い、その他さまざまな方法で人間に害をおよぼす」
目標を意識に刷り込む
H・F・スピッツァー博士の研究によると、大多数の人はその日に学んだことを次の日にはほとんど覚えていないという。正確なデータは次のとおり。
- 1日が経過すると46%を忘れる
- 1週間が経過すると65%を忘れる
- 2週間が経過すると79%を忘れる
やる気を高めるために目標を毎日読み返す必要性が理解できたはずだ。そうしなければ、数日後にはほとんど全部忘れてしまうおそれがある。このことについてはいくら強調しても強調しすぎることはない。毎日、5分くらい時間を取って目標を読み返すそう。その内容を絶えず意識に刷り込むことによって目標を再確認できる。目標を読み返すだけで、目標達成に必要なやる気を出すことができるのだ。
しかし、これは簡単なように見えて実行するのは意外と難しい。多くの夢想家が途中で挫折してしまうのは、夢を実現するために目標を毎日確認するのを怠るからだ。目標を達成したいなら、日々の再確認を決して怠ってはいけない。
常に目標について考える
成功するのにはある程度時間がかかる。絶えず努力しなければ成功は手にできないものと心に刻もう。そして、常に目標を意識して前に進むことだ。
トーマス・エジソン
「自分にできることをすべて実行すれば、自分でも驚くような大成功をおさめることができるだろう」
忍耐強く努力する
忍耐力のある人が成功する。万能の天才フランクリンは、「忍耐力のある人は、思い通りのものを手に入れることができる」と言っている。
竹の成長の仕方は驚異的だ。種をまいて水と肥料をやっても、最初の1年は芽を出さない。2年目、3年目、4年目も同様だ。いくら忍耐強く水と肥料をやっても、いっこうに芽を出さない。しかし、5年目に入るとようやく努力が報われる。6週間で何と30メートルの高さにまで急成長を遂げるのだ。
人生も竹の成長と大変よく似ている。いくら努力を積み重ねても、最初のうちはなかなか芽が出ないものだ。しかし、長期間、忍耐強く努力していくうちに奇跡が起こる。すぐに芽が出ないからといって落胆してはいけない。忍耐力があれば、やがて必ず成功する。
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
「もし自分の夢に向かって自信を持って前進を続け、努力を積み重ねるなら、常識では考えられないような成功をおさめることができる」
アメリカンフットボールの名コーチヴィンス・ロンバルディ
「勝つことがすべてではない。大切なのは、勝つために努力することである」
IBM創業者トーマス・ワトソン
「成功の秘訣?簡単だよ。失敗の割合を2倍に増やせばいいのさ。人々は失敗を成功の敵のように考えているが、私はそうは考えない。失敗して落胆するより、失敗して学ぶ方が得策だ。どんどん失敗してミスを犯せばいい。失敗したら今度はそれと反対のことをすれば成功するのだから」