- 作者: ランナナコーネ,Lanna Nakone,大野晶子
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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プロの整理コンサルタントとしての経験からわたしが悟ったこと――整理整頓ができないのは、本人のせいでもなければ、スペースの少なさのせいでもなく、一般的に“解決策”と呼ばれているもののほうに根本的な問題があるのだ。自宅の書類をファイルするにしても、荷物を長期間保存するにしても、その方法はひとつだけ、とわたしたちは教わってきた。ところが人間というのは、考えも行動もまちまちだ。好みもさまざまなら、持って生まれた才能も千差万別。ならば、万人に効果を発揮する整理整頓術をたったひとつに絞り込めると考える方がおかしいのではないだろうか。
言われてみれば確かにそうだ。というわけで、この本ではまず50の質問に答えて脳のタイプを4つ(キッチリ脳、フレンドリー脳、ヒラメキ脳、ロジカル脳)に分ける。さらに3つの感覚(聴覚、視覚、運動感覚*1)のどれが好みなのかチェックするテストもあり、自分にとってより楽で達成感を味わいやすい=モチベーションを保ちやすい方法を知ることができる。各タイプの強味・弱味なども書いてあり、単なる整理の本を超えた生き方まで教えてくれるようだ。しかも他のタイプとの相性まで載っていて至れり尽くせり。
私自身は「キッチリ脳」タイプになった。4つの中でどれかが突出することは実はあまりないらしく、私の場合は他のタイプとそれほど大きな差はなかったのだが、各タイプの説明を読んでたぶんこれだろうと思った。完璧主義で整理できないと機嫌が悪くなり、ベッドに倒れ込むまでがんばってしまうそうだ。しかも必要なツールは予定表(スケジュール)とToDoリスト。そのままじゃないですか。
今のうちの中はお世辞にも片付いているとは言えないが、完璧主義なのに片付いていないからずっとイライラしていたわけね。そういえば会社勤めをしていた時、会社ではきちんと片付けていた。これでも「几帳面な人」で通っていたのだ。まさか自宅がこんなことになっているなんて当時の同僚は想像すらできないと思う。なぜ会社でできて自宅でできないのか、その理由は未だにわかっていない。
私のタイプにいい方法というのは、確かに「これなら気軽にできそう」と思えるものが多く、ストレス度は低い。自分のタイプに合わない方法はそれだけストレスになって結局続かないのだろう。学校が一段落したらいろいろ試そうと思う。
ぜひお薦めの本ですが、タイプを調べる質問が長いので立ち読みはむずかしいです。買うか借りるして読んでみてください。
*1:味覚、触覚、嗅覚が含まれる