毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「打たれ強さ」が成功の秘訣?☆

関西ではまだ導入されていないが、首都圏ではおなじみの「のりかえ便利マップ」。これがある主婦のアイデアから作られたことはご存じだろうか。著者がその人だ。著者は当時2人の子供を持つ専業主婦で、ベビーカーを押して電車に乗り、エレベーターの場所がわからずに苦労したことがきっかけになったのだそうだ。
この本では「のりかえ便利マップ」を作るまでの話から会社を作り大きくして行く話、営業のヒント、女性としてやりたいことをやるヒントなど実にたくさんのことが盛り込まれている。ひとつひとつは面白いし役に立つこともあるのだが、話があちこちに飛んで散漫な印象は否めないし、2年前に出た本なので今読んでもしょうがないかなと思い☆はひとつにした。


私にとって役に立ったのは、

  • 売り込み先にダメ出しされたら「どこを直せば買っていただけますか?」と聞いて改善したものを持って行くというバイタリティ。著者はこれを繰り返してついに契約にこぎつけたのだ。ダメと言われてあきらめてしまったらそれ以上進歩はない。もちろん、「数多くの相手に売り込む」こともやったそうだ。
  • 常にお客様の視点に立つということ。著者の実家は温泉旅館を経営していたので「お客様を大事にする」ことが自然に身についていたそうだ。それで結婚前の仕事もどうすればお客さんが喜ぶか、という視点で考えて結果を出せたという。
  • 会社を知ってもらうためのツールを作る。これはブランディングの基本として「パーソナルブランディング」にも載っていた方法だが、それが同業他社との差別化にもなるそうだ。
  • 売り込みにも練習が必要。最も狙っている会社から営業をかけるのではなく、2番3番あたりから攻める。そうするとどういうことを聞かれるのか、どこに興味を持ってもらえるかがわかるし、何よりトークの練習になるそうだ。先に買ってもらえた会社があると本命の企業に「○○さんにはすでに導入していただいています」と言えることもプラスになる。もちろん、実際に営業に行く前に練習しておくことも大切。ここでも「段取り力」なのだなあと感じた。



その他、会社設立の方法についても比較的わかりやすく書いているので興味のある人には役に立つかもしれない。


ここで書くとこの本に失礼かもしれないが、勝間さんが書かれている「2000円以上の本と1000円台の本の内容の濃さは値段以上に違う」ということにとても納得した。この本は1200円+税。もう少ししっかりした本を読むように心がけた方がいいかなと思った。
情報には旬というものがあって、早く読んでほしい本が1000円台で出て、もっと長く価値のある内容の本は2000円以上で出るのかもしれない。

だいたい2000円以上の本はハードカバーになるので、重いし持ちにくくて敬遠していたが、これからは意識してハードカバーの本を読んでみようと思う。