仕事の「5力」 白潟 敏朗 中経出版 2008-03-18 価格 ¥ 1,365 by G-Tools |
絵や図が多く、字は大きいし余白も大きい。しかもお笑いの人がしゃべっているような文体。真面目な本をイメージしていた人なら顔が引きつりそうだが、内容は極めて濃い。
著者が、職種を問わずすべてのビジネスパーソンに必要だ、と考えている基本的スキルは次の5つ。
- 「聴く力」
- 「考える力」
- 「話す力」
- 「書く力」
- 「時間力」
専門的なスキルはこの5つを身につけた上に発展していくもの、という考え方は非常に明快でわかりやすい。
また、この本の大きな特長は簡単にできる「シンプルなしかけ」が紹介されていること。「理屈はわかった。でも具体的にどうやればいいの?」というよくあるジレンマがない。すぐ取りかかれ、続けやすいのでそれだけ身につきやすいのだ。
全部で20個の「シンプルなしかけ」が紹介されている。しかも、そのネーミングが「にこチラ」「グースーヒー」「マイアポもテチョ〜ル」など、思わず吹き出すような印象的なものが多くてつい覚えてしまう。人によって苦手分野はそれぞれだと思うので、弱いと思うところからどんどん試せる。私はロジカルシンキングと、話す時に説得力が弱いという弱点を自覚しているので、その辺からやってみようと思う。
シンプルだが、たくさんあるものからエッセンスを凝縮したしかけなので、結果が早く出るような気がする。自分のスキルを見直すためにもぜひ読んでみてください。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
稲盛和夫氏の「人生・仕事の方程式」
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
この方程式のポイントはかけ算であること。考え方はマイナスからプラスまで、熱意と能力はゼロからプラスまである。つまり、どんなに熱意と能力があっても、考え方がマイナスならトータルの結果はマイナスになる。
「じかん上手」上級者は作業時間をプラスする
「じかん上手」*2に慣れてきたら、それぞれの作業に「予想作業時間」を書く。そして、その日の夜に「実績時間」を書く。そこで、予想と実績を比べてみて、次回以降のかかる時間の予測精度を高めていく。そうするともっと時間上手になれる。